Clinical snapshot

ヒアルロン酸ナトリウムPF点眼液0.1%「日点」

精製ヒアルロン酸ナトリウム点眼液

添付文書改訂 2023年04月01日

効能・効果

下記疾患に伴う角結膜上皮障害

  • シェーグレン症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群、眼球乾燥症候群(ドライアイ)等の内因性疾患

  • 術後、薬剤性、外傷、コンタクトレンズ装用等による外因性疾患

用法・用量

1回1滴、1日5~6回点眼し、症状により適宜増減する。 なお、通常は0.1%製剤を投与し、重症疾患等で効果不十分の場合には、0.3%製剤を投与する。

使用上の注意

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には診断又は治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

診断又は治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

相互作用

記載なし

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
びまん性表層角膜炎等の角膜障害 頻度不明
眼のそう痒感 頻度不明
眼の異物感 1%未満
眼刺激 1%未満
眼痛 頻度不明
眼瞼炎 1%未満
眼脂 1%未満
結膜充血 1%未満
結膜炎 1%未満

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

ヒアルロン酸ナトリウムはフィブロネクチンと結合し、その作用を介して上皮細胞の接着、伸展を促進すると考えられる5),6)。また、その分子内に多数の水分子を保持することによって優れた保水性を示す7)。

18.2 角膜創傷治癒促進作用

外科的に角膜上皮下の基底膜まで剥離したウサギ角膜上皮剥離モデルに対し、0.1~0.5%ヒアルロン酸ナトリウムを点眼したとき、剥離24時間後より基剤点眼群と比較し有意な創傷面積の減少が認められた8)。

18.3 角膜上皮伸展促進作用

ウサギ摘出角膜片の培養系において、ヒアルロン酸ナトリウムは対照群(培養液のみ)と比較して有意に角膜上皮細胞層の伸展を促進した(in vitro)9)。

18.4 保水作用

0.1%~1.0%ヒアルロン酸ナトリウム溶液を寒天平板に滴下したとき、水分蒸発による寒天重量の減少は濃度依存的に抑制された(in vitro)7)。

18.5 生物学的同等性試験

  1. 18.5.1家兎実験的角膜上皮損傷モデルに対する効果

家兎における実験的1-Heptanol誘発角膜上皮損傷モデルを用いて、ヒアルロン酸ナトリウムPF点眼液0.1%「日点」及びヒアルロン酸ナトリウム点眼液0.3%「日点」についてそれぞれヒアレイン点眼液0.1%及びヒアレインミニ点眼液0.3%と比較して角膜上皮創傷治癒効果を治癒率速度又は治癒率で評価した結果、両剤に有意差は認められず、生物学的に同等であると判断された10),11),注2)。 〔ヒアルロン酸ナトリウムPF点眼液0.1%「日点」の結果〕

  1. 18.5.2家兎外科的角膜上皮損傷モデルに対する効果

家兎における外科的角膜上皮損傷モデルを用いて、ヒアルロン酸ナトリウムPF点眼液0.1%「日点」とヒアレイン点眼液0.1%の角膜上皮創傷治癒効果を治癒率-時間曲線下面積(AUC0-60hr)で評価した結果、両剤に有意差は認められず、生物学的に同等であると判断された12)。

治癒率のAUC0-60hr(%・hr)
ヒアルロン酸ナトリウムPF点眼液0.1%「日点」 3218.96±83.57
ヒアレイン点眼液0.1% 3086.79±128.44
対照 2255.64±171.98

(mean±S.E. n=8)

  1. 18.5.3家兎ドライアイモデルに対する効果

家兎強制開瞼ドライアイモデルを用いて、ヒアルロン酸ナトリウム点眼液0.3%「日点」とヒアレインミニ点眼液0.3%の角膜上皮障害に対する効果を色素量で評価した結果、両剤に有意差は認められず、生物学的に同等であると判断された13),注2)。

注2)ヒアルロン酸ナトリウム点眼液0.3%「日点」の生物学的同等性に関しては、平成23年承認のヒアルロン酸ナトリウム点眼液0.3%「TS」の申請時添付資料により評価された。

薬物動態

16.1 血中濃度

健康成人男性の片眼に1日目0.1%、2日目0.5%ヒアルロン酸ナトリウム点眼液注1)を1回1滴、1日5回点眼し、3日目より0.5%点眼液を1日13回注1)7日間点眼した。点眼開始前、3日目、9日目(最終日)及びその翌日の血清中ヒアルロン酸濃度を測定したとき、全ての被験者における全測定時点で点眼前と同様に定量下限(10μg/mL)以下であった1)。

注1)本剤が承認されている濃度は0.1%及び0.3%であり、用法用量は1日5~6回点眼で、症状により適宜増減である。