- 下記疾患における血栓・塞栓形成の抑制
狭心症(慢性安定狭心症、不安定狭心症) 心筋梗塞 虚血性脳血管障害(一過性脳虚血発作(TIA)、脳梗塞)
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冠動脈バイパス術(CABG)あるいは経皮経管冠動脈形成術(PTCA)施行後における血栓・塞栓形成の抑制
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川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)
2.1本剤及び本剤の成分又はサリチル酸系製剤に対し過敏症の既往歴のある患者
2.2消化性潰瘍のある患者[胃出血の発現又は消化性潰瘍が悪化するおそれがある。]
2.3出血傾向のある患者[出血を増強するおそれがある。]
2.4アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[重篤なアスピリン喘息発作を誘発させることがある。]
2.5出産予定日12週以内の妊婦
2.6低出生体重児、新生児又は乳児
狭心症(慢性安定狭心症、不安定狭心症) 心筋梗塞 虚血性脳血管障害(一過性脳虚血発作(TIA)、脳梗塞)
冠動脈バイパス術(CABG)あるいは経皮経管冠動脈形成術(PTCA)施行後における血栓・塞栓形成の抑制
川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)
通常、成人には1錠(アスピリンとして81mg)を1回量として、1日1回経口投与する。 なお、症状により1回4錠(アスピリンとして324mg)まで増量できる。
急性期有熱期間は、アスピリンとして1日体重1kgあたり30~50mgを3回に分けて経口投与する。解熱後の回復期から慢性期は、アスピリンとして1日体重1kgあたり3~5mgを1回経口投与する。なお、症状に応じて適宜増減する。
8.1脳梗塞患者への投与にあたっては、他の血小板凝集を抑制する薬剤等との相互作用に注意するとともに、高血圧が持続する患者への投与は慎重に行い、投与中は十分な血圧のコントロールを行うこと。
8.2長期投与する場合には定期的に臨床検査(尿検査、血液検査及び肝機能検査等)を行うこと。また、異常が認められた場合には減量、休薬等の適切な措置を講ずること。
8.3川崎病の急性期に対して投与する場合には、適宜、肝機能検査を行い異常が認められた場合には減量、休薬等の適切な措置を講ずること。
消化性潰瘍が再発するおそれがある。
副作用が強くあらわれることがある。
出血を増強するおそれがある。
血管や内臓等の障害箇所に出血が起こることがある。
アスピリン喘息でないことを十分に確認すること。気管支喘息の患者の中にはアスピリン喘息患者も含まれている可能性があり、それらの患者では重篤な喘息発作を誘発させることがある。
胃出血の危険性が増加することがある。
失血量を増加させるおそれがある。
ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効能・効果としているが、ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もあるので、本剤を継続投与する場合には、十分経過を観察し、慎重に投与すること。
月経血が増加するおそれがある。
副作用が強くあらわれることがある。
副作用が強くあらわれることがある。
投与しないこと。妊娠期間の延長、動脈管の早期閉鎖、子宮収縮の抑制、分娩時出血の増加につながるおそれがある。海外での大規模な疫学調査では、妊娠中のアスピリン服用と先天異常児出産の因果関係は否定的であるが、長期連用した場合は、母体の貧血、産前産後の出血、分娩時間の延長、難産、死産、新生児の体重減少・死亡などの危険が高くなるおそれを否定できないとの報告がある。また、ヒトで妊娠末期に投与された患者及びその新生児に出血異常があらわれたとの報告がある。さらに、妊娠末期のラットに投与した実験で、弱い胎児の動脈管収縮が報告されている。
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。シクロオキシゲナーゼ阻害剤(経口剤、坐剤)を妊婦に使用し、胎児の腎機能障害及び尿量減少、それに伴う羊水過少症が起きたとの報告がある。動物実験(ラット)で催奇形性作用があらわれたとの報告がある。妊娠期間の延長、過期産につながるおそれがある。
授乳中の女性には本剤投与中は授乳を避けさせること。 母乳中へ移行することが報告されている。
9.7.1低出生体重児、新生児又は乳児には、投与しないこと。錠剤である本剤の嚥下が不能である。
9.7.2幼児には本剤の嚥下が可能なことを確認して、慎重に投与すること。
9.7.3小児等では、副作用があらわれやすいので、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。腎障害またはその既往歴のある川崎病の患者ならびに低出生体重児の川崎病の患者に注意すること。川崎病の治療において肝機能障害4)の報告があるので適宜肝機能検査を行い、注意すること。
9.7.4サリチル酸系製剤の使用実態は我が国と異なるものの、米国においてサリチル酸系製剤とライ症候群との関連性を示す疫学調査報告があるので、本剤を15歳未満の水痘、インフルエンザの患者に投与しないことを原則とするが、やむを得ず投与する場合には、慎重に投与し、投与後の患者の状態を十分に観察すること。 [ライ症候群:小児において極めてまれに水痘、インフルエンザ等のウイルス性疾患の先行後、激しい嘔吐、意識障害、痙攣(急性脳浮腫)と肝臓ほか諸臓器の脂肪沈着、ミトコンドリア変形、AST・ALT・LDH・CKの急激な上昇、高アンモニア血症、低プロトロンビン血症、低血糖等の症状が短期間に発現する高死亡率の病態である。]
9.7.5サリチル酸系製剤の使用実態は我が国と異なるものの、米国においてサリチル酸系製剤とライ症候群との関連性を示す疫学調査報告があるので、本剤投与中の15歳未満の川崎病の患者が水痘、インフルエンザを発症した場合には、投与を中断することを原則とするが、やむを得ず投与を継続する場合には、慎重に投与し、投与後の患者の状態を十分に観察すること。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に腎機能、肝機能などの生理機能が低下しているため、副作用があらわれやすい。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| • 尿酸排泄促進剤• プロベネシド • ベンズブロマロン |
尿酸排泄促進剤の尿酸排泄作用を減弱させる。 | 本剤が尿酸排泄促進剤の尿酸排泄に拮抗する。 |
| • 抗凝固剤• クマリン系抗凝固剤• ワルファリンカリウム | クマリン系抗凝固剤の作用を増強し、出血時間の延長、消化管出血等を起こすことがあるので、クマリン系抗凝固剤を減量するなど、慎重に投与すること。 | 本剤は血漿蛋白に結合したクマリン系抗凝固剤と置換し、遊離させる。また、本剤は血小板凝集抑制作用、消化管刺激による出血作用を有する。 |
| • 抗凝固剤• 血液凝固阻止剤• ヘパリン製剤 • ダナパロイドナトリウム • 第Xa因子阻害剤• リバーロキサバン等 • 抗トロンビン剤• ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩等 • トロンボモデュリンアルファ等 |
これら薬剤との併用により、出血の危険性が増大するおそれがあるので、観察を十分に行い、注意すること。 | 本剤は血小板凝集抑制作用を有するため、これら薬剤との併用により出血傾向が増強されるおそれがある。 |
| • 血小板凝集抑制作用を有する薬剤• チクロピジン塩酸塩 • シロスタゾール • クロピドグレル硫酸塩 • トロンボキサン合成酵素阻害剤• オザグレルナトリウム • プロスタグランジンE1製剤、E1及びI2誘導体製剤• ベラプロストナトリウム等 • サルポグレラート塩酸塩 • イコサペント酸エチル等 |
これら薬剤との併用により、出血の危険性が増大するおそれがあるので、観察を十分に行い、注意すること。 | 本剤は血小板凝集抑制作用を有するため、これら薬剤との併用により出血傾向が増強されるおそれがある。 |
| • 血栓溶解剤• ウロキナーゼ • t-PA製剤等 |
これら薬剤との併用により、出血の危険性が増大するおそれがあるので、観察を十分に行い、注意すること。 | 本剤は血小板凝集抑制作用を有するため、これら薬剤との併用により出血傾向が増強されるおそれがある。 |
| • 糖尿病用剤• インシュリン製剤 • トルブタミド等 |
血糖降下作用を増強することがあるので注意し、必要があれば減量する。 | サリチル酸自身が血糖降下作用をもつ。また、血漿蛋白と結合したスルホニル尿素系血糖降下剤(トルブタミド等)と置換し、遊離のスルホニル尿素系血糖降下剤が増加すると考えられている。 |
| • メトトレキサート | メトトレキサートの副作用(骨髄抑制、肝・腎・消化管障害等)が増強されることがある。 | 本剤(高用量投与時)は血漿蛋白に結合したメトトレキサートと置換し、遊離させる。また、本剤はメトトレキサートの腎排泄を阻害すると考えられている。 |
| • リチウム製剤 | 血中リチウム濃度を上昇させ、リチウム中毒を起こすおそれがある。 | 本剤の腎におけるプロスタグランジン生合成抑制作用により、リチウムの腎排泄が減少し、血中濃度が上昇するためと考えられる。 |
| • チアジド系利尿剤 | 利尿・降圧作用を減弱するおそれがある。 | 本剤の腎におけるプロスタグランジン生合成抑制作用により、水・ナトリウムの排泄を減少させるためと考えられている。 |
| • フロセミド • アゾセミド • ピレタニド |
本剤の副作用が増強することがある。 | 腎の排泄部位にて本剤と競合する。 |
| • 非ステロイド性消炎鎮痛剤• インドメタシン • ジクロフェナクナトリウム等 |
非ステロイド性消炎鎮痛剤の血中濃度が低下し作用を減弱することがある。 | 非ステロイド性消炎鎮痛剤の吸収阻害あるいは血漿蛋白結合部位での遊離置換が考えられている。 |
| • 非ステロイド性消炎鎮痛剤• インドメタシン • ジクロフェナクナトリウム等 |
出血を増加し、腎機能低下をもたらすことがある。 | 機序は不明である。 |
| • イブプロフェン • ナプロキセン • ピロキシカム • スルピリン |
本剤の血小板凝集抑制作用を減弱するとの報告がある。 | 血小板のシクロオキシゲナーゼ-1(COX-1)と本剤の結合を阻害するためと考えられる。 |
| • オキシカム系消炎鎮痛剤• ピロキシカム等 | 両剤又は一方の薬剤の副作用の発現頻度を増加させるおそれがある。 | 機序は不明である。 |
| • ニトログリセリン | ニトログリセリンの作用を減弱するおそれがある。 | 本剤は血管内皮細胞から産生され血管拡張作用を有するプロスタグランジンI2等の生合成を阻害し、ニトログリセリンの血管拡張作用を減弱させる可能性が考えられる。 |
| • テトラサイクリン系抗生物質 • ニューキノロン系抗菌剤 |
テトラサイクリン系抗生物質またはニューキノロン系抗菌剤の作用を減弱させ、抗菌力が低下する。 | 本剤中の制酸緩衝剤が消化管内でテトラサイクリン系抗生物質又はニューキノロン系抗菌剤と難溶性のキレートを作り、これらの医薬品の消化管からの吸収を阻害し、血中濃度が低下するためと考えられている。 |
| • 副腎皮質ホルモン剤• ベタメタゾン • コルチゾン酢酸エステル • メチルプレドニゾロン等 |
高用量の本剤とこれらの薬剤の併用時、これらの薬剤を減量する際、本剤の血中濃度が増加し、サリチル酸中毒を起こすことが報告されているので、併用する場合には用量に注意する。 | 副腎皮質ホルモン剤は、サリチル酸の腎排泄と肝代謝を著しく増加し、サリチル酸濃度を治療域以下にするといわれており、副腎皮質ホルモン剤との併用時には、サリチル酸の投与量を増量することがあるので、副腎皮質ホルモン剤を減量又は中止するときには注意する。 |
| • 乳酸ナトリウム | 本剤の尿中排泄を増加することがある。 | 乳酸ナトリウムのアルカリ化作用により、本剤の尿中排泄が促進するためと考えられる。 |
| • バルプロ酸ナトリウム | バルプロ酸ナトリウムの作用を増強し、振戦等を起こすことがある。 | アスピリンは血漿蛋白に結合したバルプロ酸ナトリウムと置換し、遊離させる。 |
| • フェニトイン | 総フェニトイン濃度を低下させるが、非結合型フェニトイン濃度を低下させないとの報告があるので、総フェニトイン濃度に基づいて増量する際には臨床症状等を慎重に観察すること。 | 本剤(高用量投与時)は血漿蛋白に結合したフェニトインと置換し、遊離させる。 |
| • アセタゾラミド | アセタゾラミドの副作用を増強し、嗜眠、錯乱等の中枢神経系症状、代謝性アシドーシス等を起こすことが報告されている。 | アスピリンは血漿蛋白に結合したアセタゾラミドと置換し、遊離させる。 |
| • アンジオテンシン変換酵素阻害剤(ACE阻害剤) | ACE阻害剤の降圧作用が減弱することがある。 | 本剤はACE阻害剤のプロスタグランジン生合成作用に拮抗する。 |
| • β-遮断剤 | β-遮断剤の降圧作用が減弱することがある。 | 本剤がプロスタグランジン生合成を抑制し、β-遮断剤の降圧作用に拮抗する。 |
| • ドネペジル塩酸塩 | 消化性潰瘍を起こすことがある。 | コリン系が賦活され胃酸分泌が促進される。 |
| • タクロリムス水和物 • シクロスポリン |
腎障害が発現することがある。 | 腎障害の副作用が相互に増強されると考えられる。 |
| • ザフィルルカスト | ザフィルルカストの血漿中濃度が上昇することがある。 | 機序は不明である。 |
| • プロスタグランジンD2、トロンボキサンA2受容体拮抗剤(セラトロダスト、ラマトロバン) | ヒト血漿蛋白結合に対する相互作用の検討(in vitro)において、本剤によりこれら薬剤の非結合型分率が上昇することがある。 | これら薬剤が本剤と血漿蛋白結合部位で置換し、遊離型血中濃度が上昇すると考えられる。 |
| • 選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)• フルボキサミンマレイン酸塩 • 塩酸セルトラリン等 |
皮膚の異常出血(斑状出血、紫斑等)、出血症状(胃腸出血等)が報告されている。 | SSRIの投与により血小板凝集が阻害され、本剤との併用により出血傾向が増強すると考えられる。 |
| • アルコール | 消化管出血が増強されるおそれがある。 | アルコールによる胃粘膜障害と本剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、相加的に消化管出血が増強すると考えられる。 |
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| ALT上昇 | 頻度不明 |
| AST上昇 | 頻度不明 |
| めまい | 頻度不明 |
| 下痢 | 頻度不明 |
| 代謝性アシドーシス | 頻度不明 |
| 便秘 | 頻度不明 |
| 倦怠感 | 頻度不明 |
| 口唇腫脹 | 頻度不明 |
| 吐き気 | 頻度不明 |
| 吐血 | 頻度不明 |
| 嘔吐 | 頻度不明 |
| 心窩部痛 | 頻度不明 |
| 悪心 | 頻度不明 |
| 気管支炎 | 頻度不明 |
| 浮腫 | 頻度不明 |
| 瘙痒 | 頻度不明 |
| 発汗 | 頻度不明 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 皮疹 | 頻度不明 |
| 耳鳴 | 頻度不明 |
| 胃腸障害 | 頻度不明 |
| 胃部不快感 | 頻度不明 |
| 胸やけ | 頻度不明 |
| 腎障害 | 頻度不明 |
| 腹痛 | 頻度不明 |
| 膨疹 | 頻度不明 |
| 興奮 | 頻度不明 |
| 蕁麻疹 | 頻度不明 |
| 血圧低下 | 頻度不明 |
| 血管炎 | 頻度不明 |
| 角結膜炎 | 頻度不明 |
| 貧血 | 頻度不明 |
| 過呼吸 | 頻度不明 |
| 難聴 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
| 食欲不振 | 頻度不明 |
| 食道炎 | 頻度不明 |
| 鼻出血 | 頻度不明 |
| 鼻炎 | 頻度不明 |
アスピリンは、そのアセチル基によって血小板シクロオキシゲナーゼを不可逆的に阻害して血小板のトロンボキサンA2(TXA2)の産生を抑制することにより、血小板凝集を抑制し血小板血栓の形成を阻止する18)。一方、アスピリンの主代謝物であるサリチル酸は、抗炎症効果はアスピリンと同程度の効力を示すものの、血小板凝集抑制作用は示さない19)。アスピリンは、血管内皮細胞のシクロオキシゲナーゼも阻害してプロスタサイクリン(PGI2)の生成も抑制し、その結果、血小板凝集抑制作用が減弱される可能性が指摘されてきた(アスピリンジレンマ)。そのため低用量アスピリン(75mg/日~325mg/日)の経口投与が推奨されている。
アスピリンの経口投与後、アスピリンの血中濃度半減期は短いにもかかわらず、TXA2産生抑制作用や血小板凝集抑制作用は血小板の寿命期間(7~10日)継続する。これは、アスピリンのアセチル基によるシクロオキシゲナーゼ阻害作用は不可逆的であり、かつ血小板はシクロオキシゲナーゼの合成能を有しないためと考えられている18)。
日本人の健常成人男子にアスピリン・ダイアルミネート配合錠1錠(アスピリンとして81mg)を経口投与した場合のコラーゲン1μg/mL刺激による血小板凝集に対する抑制率の経日変化20) (平均値±SD, n=8)
低用量アスピリンの経口投与は、虚血性脳疾患患者21)、虚血性心疾患患者22)及び川崎病患者23)においてADP、コラーゲン等による血小板凝集を抑制する。高用量のアスピリンは、解熱、鎮痛、抗炎症作用を示す18)。
川崎病の急性期において、アスピリンは高用量投与による抗炎症作用18)により血管や心筋の炎症を抑えて心血管後遺症の発生を抑制するとともに、発熱などの臨床症状を改善することを目的として使用される。そして、解熱後から慢性期においては、低用量投与による血小板凝集抑制作用により血栓形成を抑制することを目的として使用される2)。
健常人男性に空腹時アスピリン80mgを含有する錠剤を、2週間おきに3回繰り返し経口投与した実験において、アスピリンの血漿中濃度は投与後速やかに上昇し、0.5時間目に約1μg/mLの最高血中濃度に達した後、約0.4時間の半減期で減少した。血漿中アスピリンの初回投与時の薬物動態パラメータは下記の通りである6)(外国人データ)。
| Cmax(μg/mL) | Tmax(hr) | AUC0-∞(μg・hr/mL) | T1/2(hr) |
|---|---|---|---|
| 0.995±0.239 | 0.5(中央値) | 0.935±0.153 | 0.4±0.1 |
(n=10、平均値±標準偏差)
バッサミン配合錠A81とバファリン配合錠A81を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(アスピリンとして81mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中アスピリン濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された7)。
| 投与量 (mg) |
AUC0-4 (μg・hr/mL) |
Cmax (μg/mL) |
Tmax (hr) |
T1/2 (hr) |
|
|---|---|---|---|---|---|
| バッサミン配合錠 A81 |
81 | 1.25±0.27 | 1.39±0.21 | 0.37±0.12 | 0.599±0.159 |
| バファリン配合錠 A81 |
81 | 1.16±0.22 | 1.43±0.24 | 0.36±0.11 | 0.698±0.566 |
(平均±標準偏差、n=14)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。