先天性血液凝固第XIII因子Aサブユニット欠乏患者における出血傾向の抑制
ノボサーティーン静注用2500
カトリデカコグ(遺伝子組換え)
効能・効果
用法・用量
本剤を添付の溶解液全量で溶解し、2mL/分を超えない速度で緩徐に静脈内に注射する。 体重1kg当たり35国際単位を4週ごとに定期的に投与する。 なお、出血時に投与する場合、体重1kg当たり35国際単位を投与することができる。
使用上の注意
-
8.1本剤の投与は先天性血液凝固第XIII因子欠乏患者に関する十分な知識・治療経験を有する医師のもとで開始すること。
-
8.2患者の血中に血液凝固第XIII因子に対するインヒビターが発生するおそれがある。本剤を投与しても予想した止血効果が得られない場合や、予想した血漿第XIII因子レベルに達しない等の臨床検査所見が認められた場合には、インヒビターの発生を疑い、インヒビターの検査を行うなど注意深く対応し、適切な処置を行うこと。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
-
9.1.2血栓塞栓症のリスクのある患者
血栓塞栓症のリスクが増大するおそれがある。本剤の効果によりフィブリンが安定化される。
- 9.1.3血液凝固第XIII因子Bサブユニット欠乏患者
本剤の血中半減期が著しく短縮し、投与後早期に第XIII因子活性が低下する可能性がある。
9.3 肝機能障害患者
本剤が有効でないことがある。血液凝固第XIII因子Bサブユニットが欠乏している可能性がある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
授乳中の患者には治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
相互作用
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| ALP上昇 | 1〜5%未満 |
| Dダイマー増加 | 1〜5%未満 |
| 四肢痛 | 1〜5%未満 |
| 好中球減少 | 1〜5%未満 |
| 注射部位疼痛 | 1〜5%未満 |
| 白血球減少 | 1〜5%未満 |
| 関節痛 | 1〜5%未満 |
| 非中和抗体陽性 | 5%以上 |
| 頭痛 | 1〜5%未満 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
血液凝固第XIII因子(FXIII)Aサブユニットは、血漿中で担体分子であるFXIII Bサブユニットと結合してヘテロテトラマー(A2B2)を形成すると、半減期が延長する5),6),7),8) 。カルシウムの存在下でトロンビンにより活性化すると、FXIII Bサブユニットから解離し、フィブリン分子及び他のたん白質を架橋結合させ、フィブリン塊の機械的強度及び線溶抵抗性を高め、損傷組織への血小板及びフィブリン塊の接着を強固にする9),10),11),12) 。 本剤は、遺伝子組換えヒトFXIII Aサブユニット2個からなるホモダイマーであるため、ヒトFXIII Aサブユニットと同様の薬理作用を示すことが期待される。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1先天性血液凝固第XIII因子欠乏患者における薬物動態
先天性血液凝固第XIII因子Aサブユニット欠乏患者に本剤35IU/kgを4週間ごとに投与し、定常状態における薬物動態プロファイルを評価した。血液凝固第XIII因子活性の薬物動態パラメータは以下のとおりであった2) 。(外国人データ)
| Cmax (IU/mL) n=23 |
Ctrough (IU/mL) n=21 |
AUC0-28days (IU・h/mL) n=19 |
t1/2 (days) n=20 |
CL (mL/h/kg) n=19 |
Vss (mL/kg) n=19 |
|---|---|---|---|---|---|
| 0.89±0.20 | 0.17±0.06 | 241±48.9 | 14.1±3.4 | 0.15±0.03 | 74.3±25.5 |
平均±SD
- 16.1.2小児先天性血液凝固第XIII因子欠乏患者における薬物動態
小児(1~6歳未満)の先天性血液凝固第XIII因子Aサブユニット欠乏患者6例に本剤35IU/kgを単回投与したときの血液凝固第XIII因子活性の消失半減期は約15日(範囲:10~25日)であった3) 。(外国人データ)