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下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善
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急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期
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胃潰瘍
効能・効果
用法・用量
通常成人、セトラキサート塩酸塩として1回200mgを1日3~4回食後及び就寝前に経口投与する。 年齢、症状により適宜増減する。
使用上の注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1血栓のある患者(脳血栓、心筋梗塞、血栓性静脈炎等)
本剤は代謝されてトラネキサム酸を生じるので、血栓を安定化するおそれがある。
- 9.1.2消費性凝固障害のある患者
本剤は代謝されてトラネキサム酸を生じるので、血栓を安定化するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
相互作用
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| ALT上昇等 | 頻度不明 |
| AST上昇 | 頻度不明 |
| そう痒感 | 1%未満 |
| 下痢 | 1%未満 |
| 便秘 | 1%未満 |
| 口渇 | 1%未満 |
| 悪心・嘔吐 | 1%未満 |
| 発疹 | 1%未満 |
| 胃部不快感・膨満感 | 1%未満 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
本剤は胃粘膜微小循環の改善を主作用とし、胃粘膜内プロスタグランジンE2、I2生合成増加作用、胃粘膜粘液の保持及び合成促進作用等のいわゆるcytoprotective(細胞保護)作用とともに、粘膜内でのペプシノーゲンの活性化抑制・生成抑制、抗カリクレイン作用による胃液分泌の抑制等の攻撃系因子抑制作用を併せもち、防御・攻撃因子の両面に作用することにより胃粘膜病変を治癒させる薬剤である。
18.2 各種実験胃粘膜病変に対する作用
幽門部結紮2)、ストレス、エチルアルコール、アスピリン2)、インドメタシン、フェニルブタゾン2)、セロトニン、セロトニン・タウロコール酸塩(胆汁酸塩)等によるラット実験急性胃炎・胃潰瘍、発癌剤MNNGによるラット実験急・慢性胃炎、酢酸、クランピング・コルチゾン等のラット実験慢性潰瘍で予防・治癒効果が認められている。
18.3 胃粘膜微小循環の改善作用
ラット及びイヌの胃粘膜血流量を増加させ2)、また低下を抑制し2),3)、ラット胃粘膜病変病態モデル(幽門部結紮、ストレス、インドメタシン、セロトニン)にみられる胃粘膜微小循環の異常を改善することが認められている。 また、胃粘膜血流増加作用は、胃潰瘍患者の潰瘍辺縁部においても認められている4)。
18.4 胃粘膜内プロスタグランジンE2、I2生合成増加作用
ラット胃粘膜内プロスタグランジンE2、6-ケト-プロスタグランジンF1α増加作用を示した。このことはプロスタグランジンE2、I2の生合成を増加すると考えられる。
18.5 胃粘膜粘液保持・合成促進作用
ラット胃粘膜病変病態モデル(エチルアルコール、アスピリン、低酸素血症、熱傷ストレス、寒冷拘束ストレス・インドメタシン)において粘液の減少を抑制し、粘液成分としては、ヘキソサミン、シアル酸、糖蛋白等の維持が認められた。これらの作用は、粘液合成の促進に基づくと考えられている。
18.6 粘膜内ペプシノーゲンの活性化抑制作用
ラットのアスピリン投与時にみられる粘膜内ペプシノーゲンの活性化を抑制し、胃粘膜の自己消化を抑制することが認められている。また、その際にみられる水素イオンの逆拡散(back diffusion)及びタウロコール酸塩(胆汁酸塩)投与時の粘膜障害時にみられる水素イオンの逆拡散を抑制することが認められている。
18.7 抗カリクレイン作用による胃液分泌抑制作用
カリクレインに拮抗して、ラットにおける胃酸・ペプシンの分泌を抑制することが認められている。
薬物動態
16.1 血中濃度
健康成人にセトラキサート塩酸塩200mgを単回経口投与した場合、未変化体は投与1時間後には、定量限界以下であった。 なお、主代謝物であるトラネキサム酸のTmaxは3.05±0.25時間、Cmaxは1.75±0.13μg/mL、t1/2は1.73±0.09時間であった。
16.3 分布
ラットに14C-セトラキサート塩酸塩300mg/kgを経口投与すると、胃壁と副腎を除く全ての臓器において投与後8時間に最高放射能濃度が認められ、それらの推移は全血液中濃度推移と同様な傾向にあった。また、臓器別の放射能分布では、胃壁>腎>肝>副腎・肺>全血・膵・脾・心>筋>睾丸・脂肪・脳の順に高く、胃壁への取り込みは投与後、短時間で顕著であった。
16.4 代謝
13C-セトラキサート塩酸塩標識化合物を健康成人に投与して検討した結果、尿中に未変化体及びTranexamic acid(TA)、trans-4-hydroxymethylcyclohexanecarboxylic acid、trans-hexahydroterephthalic acid、N-acetyltranexamic acidが検出された。 未変化体及び上記4種類の代謝物を含めて、それらの総尿中排泄率は0~24時間で投与量の約40%であった。このうち主代謝物はTAで全体の98%を占め、未変化体は極めて少なく、投与量の0.02~0.04%であった。
16.5 排泄
健康成人にセトラキサート塩酸塩200mg単回投与後、6~8時間まで微量ながら未変化のまま尿中に排泄が続き、総排泄量は13~47μg(平均27.4μg)であった。この排泄量は投与量に対し0.007~0.024%(平均0.014%)であり、8時間以後の尿中排泄はほとんど認められなかった。