- 〈適応菌種〉
パラアミノサリチル酸に感性の結核菌
- 〈適応症〉
肺結核及びその他の結核症
パラアミノサリチル酸カルシウム水和物顆粒
高カルシウム血症の患者[本剤はカルシウム塩であり、本剤投与により症状を悪化させるおそれがある。]
パラアミノサリチル酸に感性の結核菌
肺結核及びその他の結核症
通常成人には、パラアミノサリチル酸カルシウムとして1日量10~15gを2~3回に分けて経口投与する。 年齢、症状により適宜増減する。 なお、他の抗結核薬と併用することが望ましい。
8.1本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
8.2*本剤を含む抗結核薬による治療で、薬剤逆説反応を認めることがある。治療開始後に、既存の結核の悪化又は結核症状の新規発現を認めた場合は、薬剤感受性試験等に基づき投与継続の可否を判断すること。
血液障害が悪化するおそれがある。
腎機能障害が悪化するおそれがある。また、排泄遅延により本剤の作用が増強するおそれがある。
肝機能障害が悪化するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。アミノサリチル酸製剤とイソニアジドを併用投与されている患者で、奇形児の出現率が高いとする疫学的調査がある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中へ移行するとの報告がある。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| 経口抗凝血剤 • ワルファリン |
抗凝血作用が増強することがある。 異常が認められた場合には、抗凝血剤を減量するなど適切な処置を行う。 |
本剤は肝のプロトロンビン形成抑制作用がある。また、ワルファリンの血中濃度を上昇させる。 |
| フェニトイン | フェニトインの血中濃度が上昇し、作用が増強することがある。 異常が認められた場合には、フェニトインを減量するなど適切な処置を行う。 |
フェニトインの代謝酵素(チトクロームP450)を阻害する。 |
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| ALTの上昇 | 頻度不明 |
| AST | 頻度不明 |
| 下痢 | 頻度不明 |
| 悪心 | 頻度不明 |
| 甲状腺機能障害 | 頻度不明 |
| 甲状腺腫 | 頻度不明 |
| 発熱 | 頻度不明 |
| 白血球減少 | 頻度不明 |
| 皮膚症状 | 頻度不明 |
| 胃部不快感 | 頻度不明 |
| 蛋白尿 | 頻度不明 |
| 血小板減少 | 頻度不明 |
| 食欲不振 | 頻度不明 |
パラアミノサリチル酸(PAS)の抗結核菌作用に、パラアミノ安息香酸(PABA)が拮抗することから、サルファ剤と同様PASも菌のPABAと競合し、葉酸代謝を阻害するという考え方がある。 一方PABAは抗菌スペクトルが著しく狭く、PABAとPASの共存下で結核菌の発育を抑制することから、PABA競合説を否定する考え方もある。
ヒト型結核菌に対し静菌作用を示す2)。
SM(ストレプトマイシン)あるいはINH(イソニアジド)との併用で試験管内抗菌力、血中抗菌作用及び耐性上昇遅延等の協力効果を示す2)。
健康成人にパラアミノサリチル酸カルシウム水和物を4g経口投与したとき、投与後約1時間で最高血中濃度(90μg/mL)に達し、以後0.91時間の半減期で減少する注)、1)。
健康成人にパラアミノサリチル酸カルシウム水和物を4g経口投与したとき、24時間までに投与量の約98%が尿中へ排泄され、そのうちの約57%はアセチル化体である注)、1)。 注)本剤の承認された剤形は顆粒である。