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ドルモロール配合点眼液「センジュ」

ドルゾラミド塩酸塩チモロールマレイン酸塩

添付文書改訂 2023年02月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

  2. 2.2気管支喘息又はその既往歴のある患者、気管支痙攣又は重篤な慢性閉塞性肺疾患のある患者[喘息発作の誘発・増悪がみられるおそれがある。]

  3. 2.3コントロール不十分な心不全、洞性徐脈、房室ブロック(Ⅱ、Ⅲ度)又は心原性ショックのある患者[これらの症状を増悪させるおそれがある。]

  4. 2.4重篤な腎障害のある患者

効能・効果

次の疾患で、他の緑内障治療薬が効果不十分な場合:緑内障、高眼圧症

用法・用量

1回1滴、1日2回点眼する。

使用上の注意

  1. 8.1全身的に吸収される可能性があり、β遮断剤又はスルホンアミド系薬剤の全身投与時と同様の副作用があらわれることがあるので、留意すること。特に、重篤な副作用もしくは過敏症状があらわれた場合には投与を中止すること。

  2. 8.2縮瞳剤からチモロールマレイン酸塩製剤に切り替える場合、縮瞳作用の消失に伴い、屈折調整を必要とすることがある。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1肺高血圧による右心不全のある患者

肺高血圧による右心不全の症状を増悪させるおそれがある。

  1. 9.1.2うっ血性心不全のある患者

うっ血性心不全の症状を増悪させるおそれがある。

  1. 9.1.3糖尿病性ケトアシドーシス及び代謝性アシドーシスのある患者

アシドーシスによる心筋収縮力の抑制を増強するおそれがある。

  1. 9.1.4コントロール不十分な糖尿病のある患者

血糖値に注意すること。低血糖症状をマスクすることがある。

  1. 9.1.5眼内手術の既往等のある患者

角膜内皮細胞数の減少により角膜浮腫の発現が増加する可能性がある。

  1. 9.1.6急性閉塞隅角緑内障の患者

本剤を用いる場合には、薬物療法以外に手術療法などを考慮すること。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1重篤な腎障害のある患者

投与しないこと。ドルゾラミド塩酸塩及びその代謝物は主に腎より排泄されるため、体内に蓄積するおそれがある。

9.3 肝機能障害患者

  • 肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。

9.5 妊婦

  • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。 ドルゾラミド塩酸塩の動物実験(ウサギ、経口)において、母動物に代謝性アシドーシスを生じる用量を投与したとき、胎児の中軸骨格奇形が報告されている。 また、チモロールマレイン酸塩の動物実験(経口)において、器官形成期のラットに500mg/kg/dayを投与したとき骨化遅延が、マウスに1,000mg/kg/day、ウサギに200mg/kg/dayを投与したとき、死亡胎児数の増加が認められている。

9.6 授乳婦

  • 治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。チモロールマレイン酸塩はヒト母乳中へ移行することがある。

9.7 小児等

  • 小児を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

  • 一般に生理機能が低下している。

相互作用

    • ドルゾラミドは、主としてCYP2C9、2C19及び3A4によって代謝される。チモロールは、主としてCYP2D6によって代謝される。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
オミデネパグ イソプロピル 結膜充血等の眼炎症性副作用の発現頻度の上昇が認められている。 機序不明
アドレナリン
ジピベフリン塩酸塩
散瞳作用が助長されたとの報告がある。 機序不明
カテコールアミン枯渇剤:
• レセルピン等
交感神経系に対し、過剰の抑制を来すことがあり、低血圧、徐脈を生じ、眩暈、失神、起立性低血圧を起こすことがある。 カテコールアミンの枯渇を起こす薬剤は、β-遮断作用を相加的に増強する可能性がある。
β-遮断剤(全身投与):
• アテノロール
プロプラノロール塩酸塩
メトプロロール酒石酸塩
眼圧下降あるいはβ-遮断剤の全身的な作用が増強されることがある。 作用が相加的にあらわれることがある。
カルシウム拮抗剤:
• ベラパミル塩酸塩
ジルチアゼム塩酸塩
房室伝導障害、左室不全、低血圧を起こすおそれがある。 相互に作用が増強される。
ジギタリス製剤:
• ジゴキシン
ジギトキシン
心刺激伝導障害(徐脈、房室ブロック等)があらわれるおそれがある。 相加的に作用(心刺激伝導抑制作用)を増強させる。
CYP2D6阻害作用を有する薬剤:
• キニジン硫酸塩水和物
選択的セロトニン再取り込み阻害剤
β-遮断作用(例えば心拍数減少、徐脈)が増強するとの報告がある。 これらの薬剤は本剤の代謝酵素であるP450 (CYP2D6)を阻害し、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
炭酸脱水酵素阻害剤(全身投与):
• アセタゾラミド
炭酸脱水酵素阻害剤の全身的な作用が増強される可能性がある。 作用が相加的にあらわれる可能性がある。
アスピリン(大量) 本剤を大量のアスピリンと併用すると、双方又は一方の薬剤の副作用が増強される可能性がある。 経口炭酸脱水酵素阻害剤では次のようなことが報告されている。アスピリンは炭酸脱水酵素阻害剤の血漿蛋白結合と腎からの排泄を抑制し、炭酸脱水酵素阻害剤は血液のpHを低下させ、サリチル酸の血漿から組織への移行を高める可能性がある。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
レイノー現象 頻度不明
下痢 頻度不明
不快 頻度不明
不眠 頻度不明
低血圧 頻度不明
倦怠感 頻度不明
動悸 頻度不明
口渇 頻度不明
味覚異常 頻度不明
咳 頻度不明
四肢のしびれ 頻度不明
四肢冷感 頻度不明
失神 頻度不明
徐脈等の不整脈 頻度不明
悪夢 頻度不明
悪心 頻度不明
感覚異常 頻度不明
抑うつ 頻度不明
浮動性めまい 頻度不明
浮腫 頻度不明
消化不良 頻度不明
点眼直後にみられる眼のかすみ 1〜5%未満
発疹 頻度不明
白色の結膜下沈着物 頻度不明
眼のべとつき感 頻度不明
眼乾燥感 頻度不明
眼刺激症状 (しみる・灼熱感・異物感・流涙・疼痛・そう痒感等) 5%以上
眼底黄斑部の浮腫・混濁注1) 頻度不明
眼痛 1〜5%未満
眼瞼下垂 頻度不明
眼瞼炎 1%未満
眼脂 頻度不明
筋肉痛 頻度不明
結膜充血 1〜5%未満
結膜浮腫 頻度不明
結膜炎 頻度不明
羞明 頻度不明
耳鳴 頻度不明
胸部圧迫感 頻度不明
脱力感 頻度不明
腹痛 頻度不明
苦味 頻度不明
複視 頻度不明
角膜びらん・角膜上皮障害等の角膜障害 1%未満
角膜炎 1〜5%未満
角膜知覚低下 頻度不明
重症筋無力症の増悪 頻度不明
霧視・視力低下等の視力障害 頻度不明
頭痛 1〜5%未満

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

  • 本剤の配合成分であるドルゾラミド塩酸塩は、炭酸脱水酵素アイソザイムⅡの阻害薬である。一方の配合成分であるチモロールマレイン酸塩は、非選択的β-受容体遮断薬である。両剤は異なる作用機序により眼圧下降作用を示す。

  • 炭酸脱水酵素阻害作用 炭酸脱水酵素は眼を含む多くの組織に存在し、生体内での二酸化炭素の水和、炭酸の脱水の可逆的反応(CO2+H2O⇔H2CO3)をあずかる酵素である。ドルゾラミド塩酸塩は毛様体に存在するこの酵素を特異的に阻害し、炭酸水素イオンの形成を遅延させ、ナトリウムの液輸送を低下させることにより、房水産生を抑制し、眼圧下降作用を示すと考えられる10),11),12) 。

  • β-受容体遮断作用 チモロールマレイン酸塩の眼圧下降作用機序の詳細は明らかではないが、サル、健康成人でのフルオロフォトメトリー試験及び緑内障患者でのトノグラフィー試験において、主に房水産生の抑制によることが示唆されている13),14),15),16) 。

18.2 眼圧下降作用

カニクイザルにおけるアルゴンレーザー処置高眼圧及び白色ウサギにおけるα-キモトリプシン誘発高眼圧に対し、2%ドルゾラミド/0.5%チモロール点眼液の点眼により有意な眼圧下降効果が認められている。また、正常眼圧白色ウサギにおいても同様に2%ドルゾラミド/0.5%チモロール点眼液の点眼により眼圧下降効果が認められている17) 。

18.3 血管拡張作用

ブタを用いた実験において、ドルゾラミド500mgの静脈投与による網膜血管拡張作用が認められている18) 。

18.4 眼血流への作用

正常眼圧緑内障患者に、1%ドルゾラミド点眼液を1日3回、2週間点眼した結果、網膜中心動脈の最低血流速度の上昇が認められた19) 。

薬物動態

16.1 血中濃度

健康成人男性(8例)に2.5%ドルゾラミド点眼液を1回1滴、1日3回7日間点眼注2) したとき、全血中ドルゾラミド濃度は投与8日目に最高1028ng/mLであった1) 。 健康成人(8例)に0.5%チモロール点眼液を1回40µLを単回点眼したとき、最高血漿中チモロール濃度は1.14ng/mLであった2) 。

注2)本剤の承認された用法及び用量はドルゾラミド/チモロール(1mL中10mg/5mg)として「1回1滴、1日2回点眼する。」である。

16.3 分布

  1. 16.3.1眼組織分布

有色ウサギに2%ドルゾラミド/0.5%チモロール点眼液を1回点眼したとき、ドルゾラミド及びチモロールはいずれも各眼組織(角膜、虹彩・毛様体、房水、水晶体、硝子体、網膜、脈絡膜及び強膜)に広範に分布した。また、両成分ともに前眼部の角膜及び虹彩・毛様体に高濃度で分布した3) 。

  1. 16.3.2蛋白結合率

0.1及び1.0µg/mLのドルゾラミドのヒト血漿蛋白結合率はそれぞれ30.1%及び27.8%であった4) (in vitro)。 ヒト赤血球において高親和性及び低親和性の2種類のドルゾラミドの結合部位の存在が示唆された。ドルゾラミドのヒト炭酸脱水酵素Ⅱ及び炭酸脱水酵素Ⅰに対する解離定数(Kd値)は、それぞれ0.0006µmol/L及び2.43µmol/Lであった5) (in vitro)。

16.4 代謝

ドルゾラミドは主としてCYP2C9、2C19及び3A4によって代謝される6) (in vitro)。チモロールは主としてCYP2D6によって代謝される7) (in vitro)。

16.5 排泄

健康成人男性(8例)に、2.5%ドルゾラミド点眼液を1回1滴、1日3回7日間点眼したとき、投与8日目までのドルゾラミドの尿中排泄量は全投与量の0.6%であった1) 。

16.7 薬物相互作用

ヒト肝ミクロソームを用いてチモロールの代謝に及ぼすドルゾラミドの影響を評価した。ドルゾラミド200µmol/L添加時のチモロール(基質濃度:79nmol/L)の代謝率は対照試料(ドルゾラミド添加濃度:0µmol/L)に対して96%であり、ドルゾラミドはチモロールの代謝を阻害しなかった8) 。

16.8 その他

  1. 16.8.1生物学的同等性試験

本剤は、コソプト配合点眼液の分析結果に基づき添加剤の種類及び含量(濃度)がコソプト配合点眼液と同一となるよう処方設計を行ったものであり、pH、粘度、浸透圧などの物理化学的性質が近似することから、生物学的に同等とみなされた。

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最新薬価: ¥88.40
年度 品名 規格 単位 薬価 後発品 適用日 製造販売会社 出典
2026年度
ドルモロール配合点眼液「センジュ」 本剤
1319819Q1038
1mL 1mL ¥88.40 — — — —