尋常性乾癬
ドボベット軟膏
カルシポトリオール水和物/ベタメタゾンジプロピオン酸エステル配合剤
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1本剤の成分に対して過敏症のある患者
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2.2細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症及び動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等)[これらの疾患が増悪するおそれがある。]
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2.3潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷[皮膚の再生が抑制され、治癒が遅延するおそれがある。]
効能・効果
用法・用量
通常、1日1回、患部に適量塗布する。
使用上の注意
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8.1本剤はカルシポトリオール水和物とベタメタゾンジプロピオン酸エステルの配合剤であり、カルシポトリオールとベタメタゾンジプロピオン酸エステル双方の副作用が発現するおそれがあるため、本剤の適切な使用を検討すること。
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8.2本剤は活性型ビタミンD3を含有しており、血清カルシウム値が上昇する可能性がある。また、高カルシウム血症に伴い、腎機能が低下する可能性があるので、本剤の使用に際しては血清カルシウム及び腎機能(クレアチニン、BUN等)の検査を定期的(開始2~4週後に1回、その後は適宜)に行うこと。なおこれらの値に異常が認められた場合には正常域に戻るまで使用を中止すること。
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8.3皮疹が広範囲にある患者及び皮膚バリア機能が低下し本剤の経皮吸収が増加する可能性がある患者では、高カルシウム血症があらわれることがある1) 。
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8.4皮膚萎縮、ステロイド潮紅等の局所的副作用が発現しやすいので、特に頸、陰部、間擦部位の皮疹への使用には、症状の程度を十分考慮すること。
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8.5本剤は副腎皮質ホルモンを含有しており、同一病変に対する他の副腎皮質ホルモン剤との併用は避けること。大量または長期にわたる広範囲の使用〔特に密封療法(ODT)〕により、副腎皮質ホルモン剤を全身投与した場合と同様な症状があらわれることがあるので、特別な場合を除き長期大量使用や ODTを極力避けること。
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8.6本剤はカルシポトリオールを含有しており、ODTにおける安全性は確立していない。(皮膚刺激があらわれやすい。また、単純塗布に比べて皮膚からの吸収が助長され、全身性の副作用が発現しやすくなるおそれがある。)
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1高カルシウム血症及びそのおそれのある患者
血清カルシウム値を上昇させる可能性がある。
9.2 腎機能障害患者
血清カルシウム値を上昇させる可能性がある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には使用しないことが望ましい。カルシポトリオールは動物試験(ラット)で胎盤を通じて胎児へ移行することが認められている2) 。また、ベタメタゾンは動物試験(マウス、ラット、ウサギ)で催奇形作用が報告されている3),4) 。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。カルシポトリオールは動物試験(ラット)で乳汁へ移行することが認められている2) 。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
使用が過度にならないように注意すること。一般に生理機能が低下している。
相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| • ビタミンD及びその誘導体• アルファカルシドール、カルシトリオール、タカルシトール、マキサカルシトール等 | 高カルシウム血症があらわれるおそれがある。 | 相加作用 |
| • シクロスポリン | 高カルシウム血症があらわれるおそれがある。 | 本剤による血清カルシウム値の上昇が、シクロスポリンによる腎機能の低下によりあらわれやすくなる。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| 25(OH)2D3上昇・低下 | 頻度不明 |
| ALP | 頻度不明 |
| ALT | 頻度不明 |
| AST | 頻度不明 |
| BUN | 頻度不明 |
| LDH | 頻度不明 |
| γ-GTP | 頻度不明 |
| ウイルス感染症 | 頻度不明 |
| ざ瘡様発疹 | 頻度不明 |
| ステロイド皮膚(皮膚萎縮 | 頻度不明 |
| せつ等) | 頻度不明 |
| そう痒 | 頻度不明 |
| ヘモグロビン減少 | 頻度不明 |
| リンパ球減少 | 頻度不明 |
| 下垂体・副腎皮質系機能の抑制注3) | 頻度不明 |
| 乾癬のリバウンド | 頻度不明 |
| 乾癬の悪化 | 頻度不明 |
| 刺激感 | 頻度不明 |
| 単球増多 | 頻度不明 |
| 単純ヘルペス | 頻度不明 |
| 多毛 | 頻度不明 |
| 好中球減少 | 頻度不明 |
| 尿中カルシウム上昇 | 頻度不明 |
| 尿中クレアチニン上昇 | 頻度不明 |
| 尿中ブドウ糖陽性 | 頻度不明 |
| 尿中リン低下 | 頻度不明 |
| 挫傷 | 頻度不明 |
| 接触性皮膚炎 | 頻度不明 |
| 末梢性浮腫 | 頻度不明 |
| 毛包炎 | 5%以上 |
| 毛細血管拡張 | 頻度不明 |
| 灼熱感 | 頻度不明 |
| 疼痛 | 頻度不明 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 白癬等) | 頻度不明 |
| 白血球増加症 | 頻度不明 |
| 白血球減少・増多 | 頻度不明 |
| 皮疹 | 頻度不明 |
| 皮膚びらん | 頻度不明 |
| 皮膚乾燥 | 頻度不明 |
| 皮膚炎 | 頻度不明 |
| 真菌症(カンジダ症 | 頻度不明 |
| 紅斑・発赤 | 頻度不明 |
| 紫斑) | 頻度不明 |
| 細菌感染症(伝染性膿痂疹 | 頻度不明 |
| 総ビリルビンの上昇 | 頻度不明 |
| 肝機能異常 | 頻度不明 |
| 腫脹 | 頻度不明 |
| 膿疱性乾癬 | 頻度不明 |
| 膿疱性発疹 | 頻度不明 |
| 色素沈着 | 頻度不明 |
| 色素脱失 | 頻度不明 |
| 落屑 | 頻度不明 |
| 血清1α | 頻度不明 |
| 血清カルシウム上昇 | 頻度不明 |
| 血清クレアチニンの上昇 | 頻度不明 |
| 血清リン上昇・低下 | 頻度不明 |
| 貧血 | 頻度不明 |
| 酒さ様皮膚炎 | 頻度不明 |
| 魚鱗癬様皮膚変化 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
カルシポトリオールは活性型ビタミンD受容体に結合し、細胞増殖抑制作用、細胞周期調節作用、細胞分化誘導作用、炎症性サイトカイン調節作用及び抗菌ペプチド調節作用を示すことが報告されている9),10),11),12),13) 。 また、ベタメタゾンジプロピオン酸エステルは標的細胞の糖質コルチコイド受容体に結合して、活性化することにより他のステロイド剤と同様に、炎症促進性サイトカインの産生、並びに接着分子ICAM-1及び酵素ホスホリパーゼA2、シクロオキシゲナーゼ2、誘導型NO合成酵素を含む炎症性メディエーターの発現を抑制し、炎症性メディエーターの産生を低下させると考えられる14),15),16),17) 。
18.2 併用作用
カルシポトリオールとベタメタゾンジプロピオン酸エステルの両剤併用により、ヒト1型ヘルパーT細胞(Th1)及びIL-17産生性ヘルパーT細胞(Th17)の分化及び活性化を有意に抑制した。また、そのTh1/Th17細胞の分化及び活性化に対する抑制作用はカルシポトリオールまたはベタメタゾンジプロピオン酸エステル単独投与と比較して有意に強かった18) 。
薬物動態
16.1 血中濃度
13例の日本人重度尋常性乾癬患者に本剤を1日1回、4週間塗布した試験で、血漿中カルシポトリオール濃度及びベタメタゾンジプロピオン酸エステル濃度は、ほとんどの被験者が定量下限値(それぞれ50.0pg/mL及び30.0pg/mL)未満であった。血漿中カルシポトリオール濃度が定量された被験者2例でのCmaxは56.1及び159pg/mL、AUClastは28.1及び311h・pg/mLであった。血漿中ベタメタゾンジプロピオン酸エステル濃度が定量された被験者1例でのCmaxは39.6pg/mL、AUClastは41.24h・pg/mLであった7) 。 カルシポトリオールの主要代謝物の血漿中濃度は、各測定時で1~3例で定量された。各血漿中濃度が定量された被験者におけるCmaxは26.4~151pg/mLであり、AUClastは27.9~736h・pg/mLであった。ベタメタゾンジプロピオン酸エステルの主要代謝物の血漿中濃度は、各測定時で5~11例で定量された。各血漿中濃度が定量された被験者におけるCmaxは30.3~910pg/mLであり、AUClastは15.91~4732h・pg/mLであった7) 。