尋常性乾癬
ドボネックス軟膏50μg/g
カルシポトリオールCalcipotriol
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
- 2.1本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
通常1日2回適量を患部に塗布する。
使用上の注意
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8.1本剤は活性型ビタミンD3製剤であり、血清カルシウム値が上昇する可能性がある。また、高カルシウム血症に伴い、腎機能が低下する可能性があるので、本剤の使用に際しては血清カルシウム及び腎機能(クレアチニン、BUN等)の検査を定期的(開始2~4週後に1回、その後は適宜)に行うこと。なおこれらの値に異常が認められた場合には正常域に戻るまで使用を中止すること。
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8.2皮疹が広範囲にある患者及び皮膚バリア機能が低下し本剤の経皮吸収が増加する可能性がある患者では、高カルシウム血症があらわれることがある1) 。
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8.3本剤の密封療法(ODT)における安全性は確立していない。(皮膚刺激があらわれやすい。また、単純塗布に比べて皮膚からの吸収が助長され、全身性の副作用が発現しやすくなるおそれがある。)
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1高カルシウム血症及びそのおそれのある患者
血清カルシウム値を上昇させる可能性がある。
9.2 腎機能障害患者
血清カルシウム値を上昇させる可能性がある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。カルシポトリオールは動物試験(ラット)で胎盤を通じて胎児へ移行することが認められている2) 。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。カルシポトリオールは動物試験(ラット)で乳汁へ移行することが認められている2) 。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
使用が過度にならないように注意すること。一般に生理機能が低下している。
相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| • ビタミンD及びその誘導体• アルファカルシドール、カルシトリオール、タカルシトール、マキサカルシトール等 | 高カルシウム血症があらわれるおそれがある。 | 相加作用 |
| • シクロスポリン | 高カルシウム血症があらわれるおそれがある。 | 本剤による血清カルシウム値の上昇が、シクロスポリンによる腎機能の低下によりあらわれやすくなる。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| 25(OH)2D3上昇 | 1〜5%未満 |
| 25(OH)2D3低下 | 頻度不明 |
| ALPの上昇 | 頻度不明 |
| ALTの上昇 | 1%未満 |
| AST | 1%未満 |
| BUN | 頻度不明 |
| LDH | 頻度不明 |
| γ-GTP | 頻度不明 |
| そう痒 | 1〜5%未満 |
| ヘモグロビン減少 | 1%未満 |
| リンパ球減少 | 1%未満 |
| 乾癬悪化 | 頻度不明 |
| 刺激感・ヒリヒリ感 | 1〜5%未満 |
| 単球増多 | 1%未満 |
| 好中球減少 | 1%未満 |
| 尿中カルシウム上昇 | 1%未満 |
| 尿中クレアチニン上昇 | 1%未満 |
| 尿中リン低下 | 1%未満 |
| 接触性皮膚炎 | 頻度不明 |
| 毛囊炎 | 1%未満 |
| 灼熱感 | 頻度不明 |
| 疼痛 | 頻度不明 |
| 白血球減少・増多 | 1%未満 |
| 皮疹 | 1%未満 |
| 皮膚びらん | 頻度不明 |
| 紅斑・発赤 | 1〜5%未満 |
| 総ビリルビン | 1%未満 |
| 腫脹 | 1%未満 |
| 色素沈着 | 頻度不明 |
| 落屑 | 1%未満 |
| 血清1α | 頻度不明 |
| 血清1α | 1〜5%未満 |
| 血清カルシウム上昇 | 頻度不明 |
| 血清クレアチニンの上昇 | 頻度不明 |
| 血清リン上昇 | 1%未満 |
| 血清リン低下 | 1〜5%未満 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
カルシポトリオールは活性型ビタミンD受容体に結合し、細胞増殖抑制作用、細胞周期調節作用、細胞分化誘導作用を示すことが報告されている10),11),12) 。
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18.1.1細胞増殖抑制作用
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(1)ヒト組織球性リンパ腫細胞系U937を用いたin vitro試験において、増殖細胞数及びDNA合成の抑制が認められた10) 。
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(2)ヒト正常角化細胞を用いたin vitro試験において、DNA中への3H-チミジンの取り込み及び細胞数増加の用量依存的な抑制が認められた11),12) 。
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18.1.2細胞周期調節作用
ヒト正常角化細胞を用いたin vitro試験において、細胞周期の変化が認められ、S期細胞が減少し、G1/G0期及びG2+M期細胞が増加した。更に細胞周期の促進に関連する網膜芽細胞腫遺伝子産物(pRB)の活性(リン酸化)阻害が認められた12) 。
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18.1.3細胞分化誘導作用
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(1)ヒト組織球性リンパ腫細胞系U937を用いたin vitro試験において、付着細胞数及びエステラーゼ活性陽性細胞数の用量依存的な増加が認められた10) 。
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(2)ヒト正常角化細胞を用いたin vitro試験において、細胞内不溶性膜(コーニファイドエンベロープ)の形成促進及び細胞内不溶性膜の前駆体であるインボルクリン陽性細胞の増加並びにトランスグルタミナーゼ活性の上昇が認められた11),12) 。
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18.1.41α,25(OH)2D3レセプターに対する親和性
ヒト組織球性リンパ腫細胞系U937を用いたin vitro試験において、細胞に存在する1α,25(OH)2D3レセプターに対する親和性が認められ、その程度は1α,25(OH)2D3と同等であった10) 。
薬物動態
16.1 血中濃度
健常成人男子にカルシポトリオールとして100、200及び400μgを単回塗布、あるいは200及び400μgを1日2回5日間塗布した試験において、血清中カルシポトリオール濃度はすべての測定時点で検出限界(13.3pg/mL)以下であった5) 。また、尋常性乾癬患者にカルシポトリオールとして200及び400μgを1日2回4週間塗布した試験において、血清中にカルシポトリオールが散発的に6.8~17.0pg/mL検出された(検出限界6.7pg/mL)6) 。
16.2 吸収
健常皮膚雄性ラットに3H-カルシポトリオール軟膏を単回投与(密封塗布)したとき、血漿中放射能濃度は投与後24時間で最高濃度に達し、半減期は2.9日であり、経皮吸収率は約18%であった7) 。
16.3 分布
健常皮膚雄性ラットに3H-カルシポトリオール軟膏を単回投与(密封塗布)したとき、各組織内放射能濃度は徐々に上昇し、大部分の組織において投与後24~96時間に最高濃度を示した。投与後24時間の濃度が最も高いのは投与部位皮膚であり、次いで肝臓であった。また、投与部位皮膚中には未変化体が主として認められた7) 。
16.4 代謝
雄性ラットに3H-カルシポトリオールを皮下投与したとき、血漿中には未変化体が認められたが、速やかに代謝された。また代謝物としてカルシトロン酸が認められた2) 。
16.5 排泄
健常皮膚雄性ラット及びイヌに3H-カルシポトリオール軟膏を単回投与(密封塗布)したとき、それぞれ投与後168時間までに糞中には13.3%及び5.3%、尿中には2.0%及び0.6%が排泄された7),8) 。