嚢胞性線維症における緑膿菌による呼吸器感染に伴う症状の改善
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分並びに他のアミノグリコシド系抗生物質又はバシトラシンに対し過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
1回300mgを1日2回28日間噴霧吸入する。その後28日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。
使用上の注意
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8.1吸入薬の場合、薬剤の吸入により気管支痙攣が誘発される可能性があるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
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8.2注射用アミノグリコシド系抗生物質製剤と併用する場合には、トブラマイシンの血清中トラフ値をモニタリングすることが望ましい。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1第8脳神経障害のある患者や第8脳神経障害が疑われる患者又は発現する可能性が高い患者
聴覚検査を実施することが望ましい。第8脳神経障害が発現又は増悪するおそれがある。
- 9.1.2パーキンソン病や重症筋無力症等の神経筋障害のある患者又はこれらの障害が疑われる患者
アミノグリコシド系抗生物質製剤の神経筋機能に対するクラーレ様の作用により、筋力低下が増悪することがある。
- 9.1.3気管支拡張薬等の吸入及び肺理学療法を必要とする患者
本剤の呼吸器における作用を確実にするために、これらの治療を行った後に本剤を投与することが望ましい。
9.2 腎機能障害患者
- 9.2.1腎機能障害のある患者又は腎機能障害が疑われる患者
高い血中濃度が持続し、腎障害が悪化するおそれがあり、また、第8脳神経障害等の副作用が強くあらわれるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊婦に投与すると新生児に第8脳神経障害があらわれるおそれがある。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。注射剤において、乳汁中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
6歳未満の小児を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
一般に生理機能が低下している。
相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| 腎毒性及び聴器毒性を有する薬剤 • バンコマイシン エンビオマイシン 白金含有抗悪性腫瘍剤• シスプラチン カルボプラチン ネダプラチン等 |
腎障害及び聴器障害が発現又は悪化するおそれがある。 | 機序は不明であるが、共に腎毒性、聴器毒性を有する。 |
| ループ利尿剤 • フロセミド等マンニトール |
腎障害及び聴器障害が発現又は悪化するおそれがある。 | 機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中濃度の上昇、腎への蓄積が起こるという報告がある。 |
| 腎毒性を有する薬剤 • シクロスポリン タクロリムス水和物 アムホテリシンB セファロチンナトリウム ポリミキシンB等 |
腎障害が発現又は悪化するおそれがある。 | 機序は不明であるが、共に腎毒性を有する。 |
| 筋弛緩剤 • A型ボツリヌス毒素等 |
呼吸抑制があらわれるおそれがある。 | 共に神経筋接合部の遮断作用を有し、併用によりその作用が増強される。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| けん怠感 | 1〜5%未満 |
| そう痒症 | 頻度不明 |
| ラ音 | 5%以上 |
| 口腔咽頭痛 | 頻度不明 |
| 味覚異常 | 5%以上 |
| 呼吸困難 | 1〜5%未満 |
| 咳嗽 | 5%以上 |
| 咽頭炎 | 5%以上 |
| 喀痰増加 | 5%以上 |
| 喀血 | 5%以上 |
| 喉頭炎 | 1〜5%未満 |
| 喘息 | 1〜5%未満 |
| 嘔吐 | 1〜5%未満 |
| 変色痰 | 1〜5%未満 |
| 失声症 | 頻度不明 |
| 悪心 | 1〜5%未満 |
| 気管支痙攣 | 1〜5%未満 |
| 浮動性めまい | 1〜5%未満 |
| 無力症 | 5%以上 |
| 疼痛 | 1〜5%未満 |
| 発声障害 | 5%以上 |
| 発熱 | 1〜5%未満 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 筋肉痛 | 1〜5%未満 |
| 肺機能低下 | 5%以上 |
| 背部痛 | 1〜5%未満 |
| 胸痛 | 5%以上 |
| 腹痛 | 1〜5%未満 |
| 蕁麻疹 | 頻度不明 |
| 過敏症状 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 1〜5%未満 |
| 食欲減退 | 1〜5%未満 |
| 鼻炎 | 5%以上 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
トブラマイシンは、細菌の蛋白合成を阻害することにより抗菌作用を発揮し、その作用は殺菌的である10)。
18.2 抗菌作用
トブラマイシンは、緑膿菌を含むグラム陰性菌に対し幅広いin vitro抗菌活性を示す6)。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1単回投与
嚢胞性線維症患者20例に本剤300mgを単回噴霧吸入投与したとき、肺からのトブラマイシンの吸収は速やかで、血清中のトブラマイシンは投与開始後1時間で最高濃度を示した。平均消失半減期は3時間であった1),2)(外国人のデータ)。
単回噴霧吸入投与時の平均血清中トブラマイシン濃度推移(平均値+標準偏差、n=20)
| Cmax(μg/mL) | Tmax(h) | AUC0-12h(μg・h/mL) | AUCinf(μg・h/mL) | T1/2(h) |
|---|---|---|---|---|
| 1.04±0.58 | ※1(0.5~2) | 4.8±2.5 | 5.3±2.6 | 3.0±0.8 |
平均値±標準偏差、n=20 ※:中央値(最小値~最大値)
- 16.1.2反復投与
嚢胞性線維症患者に本剤300mg1日2回、4週間反復噴霧吸入投与したのち4週間休薬を1サイクルとし、3回繰り返したとき、初回噴霧吸入投与後1時間の血清中トブラマイシン濃度の平均値(n=257)は0.95μg/mL(範囲:定量下限値(0.18μg/mL)未満~3.62μg/mL)であった。また、最終噴霧吸入投与後1時間の血清中トブラマイシン濃度の平均値(n=222)は1.05μg/mL(範囲:定量下限値未満~3.41μg/mL)であった3)(外国人のデータ)。
16.2 吸収
- 16.2.1吸入投与
トブラマイシンは陽イオン性の極性分子であり、上皮細胞膜の透過性は低い。トブラマイシンを経口投与した場合、ほとんど吸収されないため、本剤を噴霧吸入投与したときの全身暴露は経肺吸収に由来すると考えられる2)。本剤を噴霧吸入投与したときのバイオアベイラビリティは、ネブライザーの性能や気道の状態により異なることがある3)(外国人のデータ)。
-
16.2.2喀痰中濃度
-
(1)単回投与
嚢胞性線維症患者20例に本剤300mgを単回噴霧吸入投与したとき、喀痰中のトブラマイシンは投与開始後0.5時間(最初の採取時点)で最高濃度を示した。喀痰中からの平均消失半減期は1.7時間であった2)(外国人のデータ)。
単回噴霧吸入投与時の平均喀痰中トブラマイシン濃度推移(平均値+標準偏差、n=18~20)
| Cmax(μg/g) | Tmax(h) | AUC0-12h(μg・h/g) | AUCinf(μg・h/g) | T1/2(h) |
|---|---|---|---|---|
| 737±1,028 | ※0.5(0.5~2) | 974±1,143 | 1,302±1,127 | 1.7±1.6 |
平均値±標準偏差、n=14~20 ※:中央値(最小値~最大値)
- (2)反復投与
嚢胞性線維症患者に本剤300mg1日2回、4週間反復噴霧吸入投与したのち4週間休薬を1サイクルとし、3回繰り返したとき、初回噴霧吸入投与後10分の喀痰中トブラマイシン濃度の平均値(n=240)は1,237μg/g(範囲:35~7,414μg/g)であった。最終噴霧吸入投与後10分の喀痰中トブラマイシン濃度の平均値(n=201)は1,154μg/g(範囲:定量下限値(20μg/g)未満~8,085μg/g)であった。喀痰中トブラマイシン濃度のばらつきは大きかった3)(外国人のデータ)。
16.3 分布
本剤を噴霧吸入投与したとき、トブラマイシンは多く気道に留まる3)。 トブラマイシンは血清蛋白とほとんど結合しない4)(外国人のデータ)。
16.4 代謝
トブラマイシンは代謝を受けない5)。
16.5 排泄
体内に吸収されたトブラマイシンは、主に糸球体濾過により未変化体として尿中に排泄される6),7)。
薬価情報
YJコードに紐付く薬価基準収載データを年度別に表示します。
| 年度 | 品名 | 規格 | 単位 | 薬価 | 後発品 | 適用日 | 製造販売会社 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026年度 |
トービイ吸入液300mg
本剤
6123700G1026
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300mg5mL1管 | 300mg5mL1管 | ¥9045.00 | — | — | — |