トレムフィア皮下注100mgシリンジ
- 既存治療で効果不十分な下記疾患 尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、掌蹠膿疱症
トレムフィア皮下注100mgシリンジ トレムフィア皮下注200mgシリンジ トレムフィア皮下注200mgペン
-
*中等症から重症の潰瘍性大腸炎の寛解導入及び維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)
-
中等症から重症の活動期クローン病の治療(既存治療で効果不十分な場合に限る)
グセルクマブ(遺伝子組換え)
1.1本剤は結核等の感染症を含む緊急時に十分に対応できる医療施設において、本剤についての十分な知識と適応疾患の治療に十分な知識・経験をもつ医師のもとで、本剤による治療の有益性が危険性を上回ると判断される患者のみに使用すること。本剤は感染症のリスクを増大させる可能性があり、また結核の既往歴を有する患者では結核を活動化させる可能性がある。また、本剤との関連性は明らかではないが、悪性腫瘍の発現が報告されている。治療開始に先立ち、本剤が疾病を完治させる薬剤でないことも含め、本剤の有効性及び危険性を患者に十分説明し、患者が理解したことを確認した上で治療を開始すること。
1.2重篤な感染症 ウイルス、細菌及び真菌等による重篤な感染症が報告されているため、十分な観察を行うなど感染症の発症に注意し、本剤投与後に感染の徴候又は症状があらわれた場合には、直ちに担当医に連絡するよう患者を指導すること。
2.1重篤な感染症の患者[症状を悪化させるおそれがある。]
2.2活動性結核の患者[症状を悪化させるおそれがある。]
2.3本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
トレムフィア皮下注100mgシリンジ
トレムフィア皮下注100mgシリンジ トレムフィア皮下注200mgシリンジ トレムフィア皮下注200mgペン
*中等症から重症の潰瘍性大腸炎の寛解導入及び維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)
中等症から重症の活動期クローン病の治療(既存治療で効果不十分な場合に限る)
通常、成人にはグセルクマブ(遺伝子組換え)として、1回100mgを初回、4週後、以降8週間隔で皮下投与する。
通常、成人にはグセルクマブ(遺伝子組換え)として、1回400mgを初回、4週後、8週後に皮下投与する。 グセルクマブ製剤(点滴静注又は皮下注)の投与開始16週後から、1回100mgを8週間隔で皮下投与する。なお、患者の状態に応じて、グセルクマブ製剤の投与開始12週後以降に、1回200mgを4週間隔で皮下投与することもできる。
8.1本剤は感染のリスクを増大させる可能性がある。そのため本剤の投与に際しては、十分な観察を行い、感染症の発症や増悪に注意すること。感染症の徴候又は症状があらわれた場合には、速やかに担当医に連絡するよう患者を指導すること。
8.2本剤投与に先立って結核に関する十分な問診及び胸部X線検査に加え、インターフェロン-γ遊離試験又はツベルクリン反応検査を行い、適宜胸部CT検査等を行うことにより、結核感染の有無を確認すること。また、本剤投与中も、胸部X線検査等の適切な検査を定期的に行うなど結核症の発現には十分に注意し、結核を疑う症状(持続する咳、体重減少、発熱等)が発現した場合には速やかに担当医に連絡するよう患者に指導すること。なお、結核の活動性が確認された場合は結核の治療を優先し、本剤を投与しないこと。
8.3本剤投与中は、生ワクチン接種による感染症発現のリスクを否定できないため、生ワクチン接種は行わないこと。
8.4他の生物製剤から変更する場合は、感染症の徴候について患者の状態を十分に観察すること。
8.5臨床試験において皮膚及び皮膚以外の悪性腫瘍の発現が報告されている。本剤との因果関係は明確ではないが、悪性腫瘍の発現には注意すること。
本剤の投与開始にあたっては、医療施設において、必ず医師によるか、医師の直接の監督のもとで投与を行うこと。
自己投与の適用については、その妥当性を慎重に検討し、十分な教育訓練を実施したのち、本剤投与による危険性と対処法について患者が理解し、患者自ら確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導のもとで実施すること。
自己投与適用後、感染症等本剤による副作用が疑われる場合や自己投与の継続が困難な状況となる可能性がある場合には、直ちに自己投与を中止させ、医師の管理下で慎重に観察するなど適切な処置を行うこと。
自己投与を適用する場合は、使用済みのペンあるいはシリンジを再使用しないように患者に注意を促し、安全な廃棄方法について指導を徹底すること。
感染症が悪化するおそれがある。
9.1.2結核の既往歴を有する患者又は結核感染が疑われる患者
(1)結核の既往歴を有する患者では、結核を活動化させるおそれがある。
(2)結核の既往歴を有する場合又は結核感染が疑われる場合には、結核の診療経験がある医師に相談すること。下記のいずれかの患者には、原則として抗結核薬を投与した上で、本剤を投与すること。
胸部画像検査で陳旧性結核に合致するか推定される陰影を有する患者
結核の治療歴(肺外結核を含む)を有する患者
インターフェロン-γ遊離試験やツベルクリン反応検査等の検査により、既感染が強く疑われる患者
結核患者との濃厚接触歴を有する患者
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤はカニクイザルにおいて胎児への移行が報告されているが、胚・胎児毒性及び催奇形性は認められていない。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒトにおける乳汁中への移行は不明である。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
感染症等の副作用の発現に留意し、十分な観察を行うこと。一般に生理機能が低下している。
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| トランスアミナーゼ上昇 | 頻度不明 |
| 下痢 | 頻度不明 |
| 単純ヘルペス | 頻度不明 |
| 好中球数減少 | 頻度不明 |
| 気道感染 | 頻度不明 |
| 注射部位反応 | 頻度不明 |
| 白癬感染 | 頻度不明 |
| 胃腸炎 | 頻度不明 |
| 関節痛 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
In vitro 試験において、本剤はヒトインターロイキン(IL)-23を構成するp19サブユニットに、高い特異性及び親和性で結合し20)IL-12Rβ1及びIL-23Rで構成されるIL-23受容体複合体へのIL-23の結合を阻害した21)。
本剤はin vitro試験において、IL-23によって活性化されるナチュラルキラー細胞及びヘルパーT細胞などの免疫担当細胞の細胞内シグナル伝達並びにIL-17A、IL-17F及びIL-22の分泌を抑制した21)。また、炎症組織でのIL-23の主な産生細胞である骨髄系細胞上の免疫グロブリンFcγ受容体I(CD64)に結合し、同時に産生されるIL-23を捕捉した22)。
局面型皮疹を有する日本人乾癬患者に本剤10※、30※、100又は300 mg※を単回皮下投与したとき、血清中グセルクマブ濃度は投与約4~6日後に最高血清中濃度に達し、約16~18日の消失半減期で低下した。1)
局面型皮疹を有する日本人乾癬患者に本剤を単回皮下投与したときの血清中グセルクマブ濃度推移(平均値+SD、各群4~5例)
| 用量 | 10 mg※ (5例) |
30 mg※ (5例) |
100 mg (5例) |
300 mg※ (5例) |
|---|---|---|---|---|
| Cmax (μg/mL) |
0.46 (0.19) |
1.52 (0.56) |
6.14 (2.29) |
15.08 (5.15) |
| tmax (day) |
4.02 (2.97; 13.99) |
5.93 (3.07; 6.23) |
6.02 (3.88; 13.88) |
6.03 (3.98; 13.89) |
| AUC∞ (μg・day/mL) |
14.0 (7.8)a |
40.8 (15.8) |
159.9 (65.2) |
427.1 (156.7)b |
| t1/2 (day) |
16.4 (6.8)a |
16.0 (5.2) |
17.6 (3.1) |
15.6 (3.0)b |
tmax: 中央値(範囲) a:3例 b:4例 ※本剤の尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、掌蹠膿疱症に対する承認用量は1回100mgである。
局面型皮疹を有する日本人乾癬患者2)、日本人膿疱性乾癬患者3)又は乾癬性紅皮症患者3)及び日本人掌蹠膿疱症患者4)に本剤50 mg※、100 mg又は200mg※を0、4週及びその後8週間隔で反復皮下投与したときの血清中トラフ濃度は下表のとおりであった。
| 局面型皮疹を有する 乾癬患者 |
膿疱性乾癬患者又は 乾癬性紅皮症患者 |
掌蹠膿疱症患者 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 用量 | 50 mg※ (60例) |
100 mg (61例) |
50 mg※ (12例) |
100 mga (6例) |
100mg (45例) |
200mg※ (44例) |
| 血清中濃度 [μg/mL] |
0.60 (0.37) |
1.13 (0.71) |
0.53 (0.29) |
0.79 (0.62) |
1.08 (0.74) |
2.76 (1.96) |
a:本剤50 mgを0、4週及びその後8週間隔で反復皮下投与し、20週から100 mg を8週間隔で反復皮下投与した ※本剤の尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、掌蹠膿疱症に対する承認用量は1回100mgである。
潰瘍性大腸炎患者に導入投与としてグセルクマブ点滴静注製剤200mgを0、4及び8週に静脈内投与した後、維持投与として本剤100mgを8週間隔又は200mgを4週間隔で反復皮下投与したときの定常状態における平均血清中トラフ濃度は、それぞれ1.4μg/mL及び10.7μg/mLであった。5) 潰瘍性大腸炎患者に導入投与として本剤400mgを0、4及び8週に皮下投与したとき、平均最高血清中濃度は28.8μg/mLと推定された。静脈内及び皮下投与による導入投与後の全身曝露量(AUC)は同程度であった。6)
クローン病患者に導入投与としてグセルクマブ点滴静注製剤200mgを0、4及び8週に静脈内投与した後、維持投与として本剤100mgを8週間隔又は200mgを4週間隔で反復皮下投与したときの定常状態における平均血清中トラフ濃度は、それぞれ1.2μg/mL及び10.1μg/mLであった。7),8),9) クローン病患者に導入投与として本剤400mgを0、4及び8週に皮下投与したとき、平均最高血清中濃度は27.7μg/mLと推定された。静脈内及び皮下投与による導入投与後の全身曝露量(AUC)は同程度であった。10)
外国人健康成人に、本剤100 mgを単回皮下投与したときの絶対的バイオアベイラビリティは49%であった11)。
局面型皮疹を有する外国人乾癬患者において、ミダゾラム[CYP3A4基質]、ワルファリン[CYP2C9基質]、オメプラゾール[CYP2C19基質]、デキストロメトルファン[CYP2D6基質]及びカフェイン[CYP1A2基質])を本剤200 mg※単回皮下投与と併用した結果、これら基質薬の曝露量に明らかな変動は認められなかった。12) ※本剤の尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、掌蹠膿疱症に対する承認用量は1回100mgである。