-
アレルギー性鼻炎
-
蕁麻疹
-
皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
- 2.1本剤の成分又はロラタジンに対し過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
通常、12歳以上の小児及び成人にはデスロラタジンとして1回5mgを1日1回経口投与する。
使用上の注意
- 〈効能共通〉
- 8.1効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり投与しないように注意すること。
- 〈アレルギー性鼻炎〉
- 8.2季節性の患者に投与する場合は、好発季節を考えて、その直前から投与を開始し、好発季節終了時まで続けることが望ましい。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1てんかんの既往のある患者
十分な問診を行うこと。発作があらわれることがある。
9.2 腎機能障害患者
デスロラタジンの血漿中濃度が上昇するおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
デスロラタジンの血漿中濃度が上昇するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与を避けることが望ましい。本剤の動物試験(ラット、ウサギ)で催奇形性は認められていないが、ロラタジンを投与したラットの試験でデスロラタジンの胎児への移行が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ロラタジンの臨床試験で、デスロラタジンのヒト母乳中への移行が報告されている1)。
9.7 小児等
国内において、低出生体重児、新生児、乳児、幼児及び12歳未満の小児を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
一般に生理機能が低下している。
相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| エリスロマイシン ケトコナゾール |
デスロラタジン及び3-OHデスロラタジンの血漿中濃度の上昇が認められた。 | 機序不明 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| 傾眠 | 頻度不明 |
| 動悸 | 頻度不明 |
| 口内乾燥 | 頻度不明 |
| 疲労 | 頻度不明 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 白血球数増加 | 頻度不明 |
| 精神運動亢進 | 頻度不明 |
| 血中コレステロール増加 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
| 頻脈 | 頻度不明 |
| 食欲亢進 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
デスロラタジンはロラタジンの活性代謝物であり、持続的なヒスタミンH1受容体拮抗作用を有するアレルギー性疾患治療薬である26)。
18.2 ヒスタミンH1受容体拮抗作用
デスロラタジンはヒトヒスタミンH1受容体に対して親和性を示し27)、モルモット摘出回腸のヒスタミン収縮を抑制した28)(in vitro)。デスロラタジンは経口又は局所投与によりヒスタミン拮抗作用を示し、マウスのヒスタミン誘発足蹠浮腫、モルモットのヒスタミン誘発致死及びヒスタミン誘発鼻腔内色素漏出反応、並びにカニクイザルのヒスタミン誘発気道収縮を抑制した28)(in vivo)。デスロラタジンは経口投与後24時間にわたって、モルモットのヒスタミン誘発致死防御作用を示した28)(in vivo)。
18.3 炎症性サイトカイン等の産生抑制作用
デスロラタジンはヒト肥満細胞又は好塩基球からの各種刺激によるインターロイキン(IL)-4、IL-6、IL-8及びIL-13の産生を抑制した29),30)(in vitro)。デスロラタジンはヒト血管内皮細胞のヒスタミンによる接着因子(P-セレクチン)の発現、並びにIL-6及びIL-8の産生を抑制した31)(in vitro)。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1単回投与
健康成人男性にデスロラタジン錠2.5、5及び10mg注11)を空腹時単回経口投与したとき、血漿中デスロラタジン濃度は以下の表に示したとおりであり、Cmax及びAUCについて用量比例性が認められた2)。
| 用量 | 例数 | Tmax注1) (hr) |
Cmax注2) (ng/mL) |
AUC0-∞注2) (ng・hr/mL) |
t1/2注2) (hr) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2.5mg | 8 | 2.50[1-4] | 1.46(24) | 20.1(29) | 19.7(11) |
| 5mg | 8 | 1.75[0.5-3] | 3.55(37) | 43.1(37) | 19.5(18) |
| 10mg | 8 | 1.50[1-2.5] | 6.95(14) | 84.8(26) | 18.5(18) |
注1)中央値[最小値-最大値]
注2)幾何平均(%CV)
- 16.1.2反復投与
健康成人男性(8例)にデスロラタジン錠5mgを空腹時に1日1回10日間反復経口投与したとき、血漿中デスロラタジン濃度は投与開始後5日目までに定常状態に到達し、Cmax及びAUC0-24hrについて算出した累積係数はそれぞれ1.30及び1.47であった2)。
| 用量 | 例数 | Tmax注3) (hr) |
Cmax注4) (ng/mL) |
AUC0-24hr注4) (ng・hr/mL) |
t1/2注4) (hr) |
|---|---|---|---|---|---|
| 5mg | 8 | 2.00[1-4] | 4.21(32) | 47.4(42) | 22.7(19) |
注3)中央値[最小値-最大値]
注4)幾何平均(%CV)
- 16.1.3生物学的同等性試験
デスロラタジン錠5mg「サワイ」とデザレックス錠5mgを健康成人男性にそれぞれ1錠(デスロラタジンとして5mg)空腹時単回経口投与(クロスオーバー法)し、血漿中デスロラタジン濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された3)。
| Cmax (ng/mL) |
Tmax (hr) |
T1/2 (hr) |
AUC0-72hr (ng・hr/mL) |
|
|---|---|---|---|---|
| デスロラタジン錠5mg「サワイ」 | 2.25±0.90 | 2.9±2.3 | 21.6±19.4 | 44.07±25.53 |
| デザレックス錠5mg | 2.27±0.69 | 2.5±2.1 | 21.6±20.2 | 44.91±21.12 |
(Mean±S.D., n=32)
血漿中濃度ならびにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.2 吸収
- 16.2.1食事の影響
健康成人(24例)にデスロラタジン錠5mgを食後(高脂肪高カロリー食)に単回経口投与したとき、血漿中デスロラタジン及び3-OHデスロラタジン濃度(Cmax及びAUC)への影響はいずれも認められなかった4)(外国人データ)。
| 比較 | 例数 | デスロラタジン | 3-OHデスロラタジン | ||
|---|---|---|---|---|---|
| Cmax | AUC0-∞ | Cmax | AUC0-∞ | ||
| 食事の影響(食後/空腹時) | 24 | 1.08[0.96-1.20] | 1.07[0.97-1.19] | 0.98[0.88-1.09] | 0.98[0.90-1.07] |
16.3 分布
- 16.3.1分布容積
健康成人にデスロラタジン錠5mgを単回経口投与したときの見かけの分布容積は約3,300Lであった5)。
- 16.3.2血漿蛋白結合
ヒト血漿に14C-デスロラタジンを添加したときの蛋白結合率は82.8%~87.2%であった6)(in vitro)。
16.4 代謝
ヒトに経口投与したとき、デスロラタジンは主に3-OHデスロラタジンに代謝されたのち、グルクロン酸抱合体へと代謝される7)(外国人データ)。
16.5 排泄
健康成人男性(5例)に14C-デスロラタジン10mg注11)を空腹時に単回経口投与したとき、投与放射能の87.1%が代謝物として尿(40.6%)及び糞(46.5%)中に排泄された。未変化体の尿中及び糞中への排泄率はそれぞれ1.7%及び6.7%であった7)(外国人データ)。
16.6 特定の背景を有する患者
- 16.6.1腎機能障害患者
軽度[クレアチニンクリアランス(CLcr):51~80mL/min/1.73m2、6例]、中等度(CLcr:30~50mL/min/1.73m2、6例)又は重度(CLcr:10~29mL/min/1.73m2、6例)の慢性腎機能障害患者にデスロラタジン錠5mgを反復経口投与したとき、健康成人(CLcr:>80mL/min/1.73m2、9例)と比較してCmax及びAUC0-24hrは軽度~中等度腎機能障害患者で約1.3~2.1倍、重度腎機能障害患者で約2.6倍に、それぞれ上昇した8)(外国人データ)。
| 腎機能障害 | 例数 | Tmax注5) (hr) |
Cmax注6) (ng/mL) |
AUC0-24hr注6) (ng・hr/mL) |
|---|---|---|---|---|
| 軽度 | 6 | 3.50[1.5-5] | 4.33(21) | 59.9(28) |
| 中等度 | 6 | 3.00[1.5-12] | 6.11(73) | 95.8(104) |
| 重度 | 6 | 1.75[1.5-5] | 7.61(70) | 120(89) |
| 正常 | 9 | 3.00[1.5-8] | 2.96(50) | 45.5(61) |
注5)中央値[最小値-最大値]
注6)幾何平均(%CV)
- 16.6.2肝機能障害患者
軽度(Child-Pughスコア:5~6)、中等度(Child-Pughスコア:7~9)又は重度(Child-Pughスコア:10~15)の慢性肝機能障害患者(各4例)及び健康成人(8例)にデスロラタジン錠7.5mg注11)を空腹時に単回経口投与したとき、血漿中デスロラタジン濃度の薬物動態パラメータは以下の表に示したとおりであった。肝機能障害患者のCmax及びAUCは、健康成人と比較してそれぞれ約1.8~2.2倍及び約2.0~2.9倍に上昇した9)(外国人データ)。
| 肝機能障害 | 例数 | Tmax注7) (hr) |
Cmax注8) (ng/mL) |
AUC0-∞注8) (ng・hr/mL) |
t1/2注8) (hr) |
|---|---|---|---|---|---|
| 軽度 | 4 | 6.75[1-24] | 5.07(19) | 312(110) | 68.7(63) |
| 中等度 | 4 | 1.75[1-2] | 6.48(52) | 245(19) | 60.3(10) |
| 重度 | 4 | 1.75[1-5] | 5.90(40) | 345(55) | 62.3(27) |
| 正常 | 8 | 5.00[4-8] | 2.89(23) | 120(123) | 43.4(80) |
注7)中央値[最小値-最大値]
注8)幾何平均(%CV)
- 16.6.3高齢者
高齢者(17例、年齢:65~70歳)にデスロラタジン錠5mgを1日1回10日間反復経口投与したとき、血漿中デスロラタジン濃度のCmax及びAUCは、非高齢対照(95例、年齢:19~64歳)と比較していずれも約20%上昇した。高齢者でのデスロラタジンのt1/2は平均31.0時間(幾何平均)であり、非高齢対照群と比較して約30%延長した10)(外国人データ)。
16.7 薬物相互作用
健康成人を対象として、CYP3A4の阻害剤(ケトコナゾール注12)、エリスロマイシン、アジスロマイシン)、CYP2D6の阻害剤(フルオキセチン)又はCYP3A4及び2D6の阻害剤(シメチジン)とデスロラタジン錠5mg又は7.5mg注11)を反復併用投与したとき、血漿中デスロラタジン及び3-OHデスロラタジン濃度の変化率は下表に示すとおりであり11)、いずれの併用においてもQTc間隔を含め心電図への影響は認められなかった12)(外国人データ)。
| 併用薬 | 例数 | デスロラタジン | 3-OHデスロラタジン | ||
|---|---|---|---|---|---|
| Cmax | AUC0-24hr | Cmax | AUC0-24hr | ||
| ケトコナゾール注9)200mg 1日2回 |
24 | 1.29[1.06-1.56] | 1.21[1.01-1.45] | 1.77[1.27-2.47] | 2.10[1.63-2.70] |
| ケトコナゾール注10)400mg 1日1回 |
30 | 1.56[1.43-1.70] | 1.67[1.56-1.80] | 1.59[1.48-1.71] | 1.68[1.58-1.78] |
| エリスロマイシン注9)500mg 1日3回 |
24 | 1.24[1.17-1.31] | 1.14[1.08-1.19] | 1.43[1.39-1.48] | 1.40[1.34-1.46] |
| アジスロマイシン注10)500mg単回(初日)+250mg 1日1回 |
18 | 1.15[0.92-1.44] | 1.05[0.82-1.34] | 1.15[0.98-1.36] | 1.04[0.88-1.22] |
| フルオキセチン注10)20mg 1日1回 |
18 | 1.15[0.95-1.39] | 1.00[0.82-1.23] | 1.17[1.00-1.36] | 1.13[0.96-1.32] |
| シメチジン注10)600mg 1日2回 |
18 | 1.12[0.86-1.45] | 1.19[0.88-1.61] | 0.89[0.73-1.07] | 0.97[0.81-1.16] |
デスロラタジンの投与量:
注9)7.5mg 1日1回
注10)5mg 1日1回
注11)本剤の承認された用量は、1日1回5mgである。
注12)国内では外用剤のみ発売