テリルジー100エリプタ
-
気管支喘息(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)
-
慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)の諸症状の緩解(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)
テリルジー200エリプタ 気管支喘息(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)
フルチカゾンフランカルボン酸エステルウメクリジニウム臭化物ビランテロールトリフェニル酢酸塩
2.1有効な抗菌剤の存在しない感染症、深在性真菌症の患者[ステロイドの作用により症状を増悪するおそれがある。]
2.2閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により、眼圧が上昇し症状を悪化させるおそれがある。]
2.3前立腺肥大等による排尿障害がある患者[抗コリン作用により、尿閉を誘発するおそれがある。]
2.4本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
テリルジー100エリプタ
気管支喘息(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)
慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)の諸症状の緩解(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)
テリルジー200エリプタ 気管支喘息(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)
通常、成人にはテリルジー100エリプタ1吸入(フルチカゾンフランカルボン酸エステルとして100μg、ウメクリジニウムとして62.5μg及びビランテロールとして25μg)を1日1回吸入投与する。なお、症状に応じてテリルジー200エリプタ1吸入(フルチカゾンフランカルボン酸エステルとして200μg、ウメクリジニウムとして62.5μg及びビランテロールとして25μg)を1日1回吸入投与する。
通常、成人にはテリルジー100エリプタ1吸入(フルチカゾンフランカルボン酸エステルとして100μg、ウメクリジニウムとして62.5μg及びビランテロールとして25μg)を1日1回吸入投与する。
8.1本剤は喘息の急性症状又は慢性閉塞性肺疾患の増悪を速やかに軽減する薬剤ではないので、毎日規則正しく使用するよう患者を指導すること。
8.2本剤の投与期間中に発現する喘息の急性症状又は慢性閉塞性肺疾患の急性増悪に対しては、短時間作用性吸入β2刺激剤(例えば吸入用サルブタモール硫酸塩)等の他の適切な薬剤を使用するよう患者に注意を与えること。 また、その薬剤の使用量が増加したり、あるいは効果が十分でなくなってきた場合には、疾患の管理が十分でないことが考えられるので、可及的速やかに医療機関を受診し医師の治療を求めるよう患者に注意を与えること。
8.3用法及び用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合には、本剤が適当でないと考えられるので、漫然と投与を継続せず中止すること。
8.4本剤の投与終了後に症状の悪化があらわれることがあるので、患者自身の判断で本剤の使用を中止することがないよう指導すること。また、投与を中止する場合には観察を十分に行うこと。
8.5本剤の吸入後に喘鳴の増加を伴う気管支痙攣があらわれることがある。そのような状態では、患者の生命が脅かされる可能性があるので、気管支痙攣が認められた場合には、直ちに本剤の投与を中止し、短時間作用性気管支拡張剤による治療を行うこと。また、患者を評価し、必要に応じて他の治療法を考慮すること。
8.6全身性ステロイド剤と比較し可能性は低いが、吸入ステロイド剤の投与により全身性の作用(クッシング症候群、クッシング様症状、副腎皮質機能抑制、小児の成長遅延、骨密度の低下、白内障、緑内障、中心性漿液性網脈絡膜症を含む)が発現する可能性がある。特に長期間、大量投与の場合には定期的に検査を行い、全身性の作用が認められた場合には患者の症状を観察しながら適切な処置を行うこと。
8.7本剤の臨床試験において肺炎が報告された。一般に肺炎の発現リスクが高いと考えられる患者へ本剤を投与する場合には注意すること。
8.8過度に本剤の使用を続けた場合、不整脈、場合により心停止を起こすおそれがあるので、用法及び用量を超えて投与しないよう注意すること。患者に対し、本剤の過度の使用による危険性を理解させ、本剤を1日1回なるべく同じ時間帯に吸入するよう(1日1回を超えて投与しないよう)注意を与えること。
8.9本剤の投与期間中に喘息に関連した事象及び喘息の悪化があらわれることがある。本剤の投与開始後に喘息症状がコントロール不良であったり、悪化した場合には、患者自身の判断で本剤の吸入を中止せずに、医師に相談するよう指導すること。
8.10吸入ステロイド剤の投与により全身性の作用が発現する可能性があるため、喘息患者においては定期的に診察し、吸入ステロイド剤の投与量は患者毎に喘息をコントロールできる最少用量に調節すること。
8.11本剤の投与期間中に発現する喘息の急性症状に対して、短時間作用性吸入β2刺激剤(例えば吸入用サルブタモール硫酸塩)等の薬剤の使用量が増加したり、あるいは効果が十分でなくなってきた場合には、患者の生命が脅かされる可能性があるので、患者の症状に応じてステロイド療法の強化(本剤のより高用量製剤への変更等)を考慮すること。
ステロイドの作用により症状を増悪するおそれがある。
抗コリン作用により心不全、心房細動、期外収縮が発現又は悪化するおそれがある。β2刺激作用により上室性頻脈、期外収縮等の不整脈が発現又は悪化するおそれがある。また、QT延長が発現するおそれがある。
甲状腺機能亢進症の症状を悪化させるおそれがある。
血圧を上昇させるおそれがある。
血糖値をモニタリングするなど慎重に投与すること。高用量のβ2刺激剤を投与すると、血糖値が上昇するおそれがある。
排尿障害が発現するおそれがある。
本剤の血中濃度が増加し、全身性の作用が発現する可能性が高くなるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。フルチカゾンフランカルボン酸エステルの高用量の吸入投与により、ラットの胎児では母動物毒性に関連した胎児の低体重、胸骨の不完全骨化の発現率増加、ウサギでは流産が報告されている。また、ビランテロールの高用量の吸入又は皮下投与により、ウサギの胎児に眼瞼開存、口蓋裂などの所見及び発育抑制が報告されている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。他のβ2刺激剤及び副腎皮質ステロイド剤はヒト乳汁中に移行することが知られている。ラットの授乳期にフルチカゾンフランカルボン酸エステル、ウメクリジニウム又はビランテロールを単独で投与したとき、生後10日の出生児血漿中に薬物が検出された(それぞれ6/54、2/54又は1/54例)。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| CYP3A4阻害作用を有する薬剤 • リトナビル ケトコナゾール(経口剤:国内未発売) エリスロマイシン等 |
副腎皮質ステロイド剤を全身投与した場合と同様の症状があらわれる可能性がある。なお、フルチカゾンフランカルボン酸エステル・ビランテロールトリフェニル酢酸塩とケトコナゾール(経口剤)を併用した臨床薬理試験において、血中のフルチカゾンフランカルボン酸エステル及びビランテロールの曝露量の増加が認められたとの報告がある。 | CYP3A4による代謝が阻害されることにより、フルチカゾンフランカルボン酸エステル及びビランテロールの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
| β遮断薬 | ビランテロールの作用が減弱するおそれがある。 | β受容体においてビランテロールと競合する。 |
| QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤 • 抗不整脈剤 三環系抗うつ剤等 |
QT間隔が延長され心室性不整脈等のリスクが増大するおそれがある。 | いずれもQT間隔を延長させる可能性がある。 |
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| インフルエンザ | 1%未満 |
| ウイルス性気道感染 | 1%未満 |
| 上室性頻脈性不整脈 | 1%未満 |
| 上気道感染 | 1%未満 |
| 不安 | 1%未満 |
| 便秘 | 1%未満 |
| 副鼻腔炎 | 1%未満 |
| 動悸 | 1%未満 |
| 口内乾燥 | 1%未満 |
| 口腔咽頭カンジダ症 | 頻度不明 |
| 口腔咽頭痛 | 1%未満 |
| 味覚異常 | 1%未満 |
| 咳嗽 | 1%未満 |
| 咽頭炎 | 1%未満 |
| 尿路感染 | 1%未満 |
| 尿閉 | 1%未満 |
| 振戦 | 1%未満 |
| 排尿困難 | 1%未満 |
| 気管支炎 | 1%未満 |
| 発声障害 | 1%未満 |
| 発疹 | 1%未満 |
| 眼圧上昇 | 頻度不明 |
| 眼痛 | 1%未満 |
| 筋痙縮 | 1%未満 |
| 背部痛 | 1%未満 |
| 蕁麻疹 | 1%未満 |
| 血管性浮腫 | 1%未満 |
| 関節痛 | 1%未満 |
| 霧視 | 1%未満 |
| 頭痛 | 1%未満 |
| 頻脈 | 1%未満 |
| 骨折 | 1%未満 |
| 高血糖 | 1%未満 |
| 鼻咽頭炎 | 1%未満 |
| 鼻炎 | 1%未満 |
FFは合成コルチコステロイドの一種であり、炎症性サイトカイン産生の抑制、抗炎症蛋白発現の促進、上皮細胞の保護及び好酸球浸潤の抑制等の作用を介して抗炎症作用を示す9)。 UMECは長時間作用性の選択的ムスカリン受容体拮抗薬であり、気管支平滑筋に存在するムスカリン受容体へのアセチルコリンの結合を競合的に阻害することにより気管支平滑筋収縮を抑制する。 VIは長時間作用性吸入β2刺激剤であり、アデニル酸シクラーゼを活性化し細胞内の環状アデノシン一リン酸を増加させることで、気管支平滑筋を弛緩させる。
ヒト末梢血単核球を用いたin vitro併用試験において、VIはFFのTNF-α誘発IL-8放出抑制作用を増強した。 FFはラットの卵白アルブミン誘発肺好酸球増加症モデル等の複数のアレルギー疾患モデルにおける症状を抑制した9)。
UMECはin vitroですべてのムスカリン受容体サブタイプ(M1~M5受容体)に対して高い親和性を示し、UMECのM3受容体に対する拮抗作用は緩徐な回復性を示した。
UMECはモルモットへの単回気管内投与により、アセチルコリン誘発気管支収縮に対して長時間持続性の抑制作用を示した。 VIはモルモットへの単回噴霧投与によりヒスタミン誘発気管支収縮を持続的に抑制した。
16.1.1FF・UMEC・VI配合剤投与時の血中濃度
(1)健康成人(単回投与)
健康成人43例にフルチカゾンフランカルボン酸エステル・ウメクリジニウム・ビランテロール(以下、FF・UMEC・VI)400・250・100μg注)を単回吸入投与した時の血漿中FF、UMEC及びVIの薬物動態パラメータは以下のとおりである(外国人データ)。
| 測定薬物 | Cmax(pg/mL) | tmax(h)注1) | AUC0-t(pg・h/mL)注2) |
|---|---|---|---|
| FF | 81.1 (72.2, 91.1) |
0.25 (0.05-2.00) |
607 (525, 702) |
| UMEC | 539 (443, 657) |
0.08 (0.05-0.12) |
323 (282, 369) |
| VI | 638 (580, 701) |
0.12 (0.08-0.17) |
488 (449, 531) |
幾何平均値(95%信頼区間)、43例 注1)中央値(範囲) 注2)AUC0-t:投与0時間から最終測定時点のAUC
気管支喘息患者にFF・UMEC・VI 100・62.5・25μg又は200・62.5・25μgを反復吸入投与した時の曝露量の推定値(母集団薬物動態解析)は以下のとおりである。
| 測定 薬物 |
患者 | 例数 | Cmax (pg/mL) |
AUC0-τ (pg・h/mL)注1) |
|---|---|---|---|---|
| FF・UMEC・VI 100・62.5・25μg | ||||
| FF | 日本人 | 36 | 14.3(13.0, 15.7) | 224(204, 246) |
| 外国人 | 272 | 14.1(13.5, 14.8) | 225(213, 237) | |
| UMEC | 日本人 | 36 | 41.8(36.9, 47.3) | 379(339, 424) |
| 外国人 | 272 | 34.8(33.1, 36.7) | 360(345, 375) | |
| VI | 日本人 | 36 | 150(140, 162) | 229(202, 259) |
| 外国人 | 272 | 56.2(53.7, 58.7) | 271(253, 290) | |
| FF・UMEC・VI 200・62.5・25μg | ||||
| FF | 日本人 | 38 | 34.4(30.9, 38.2) | 563(492, 643) |
| 外国人 | 290 | 30.2(28.5, 31.9) | 496(464, 531) | |
| UMEC | 日本人 | 38 | 45.8(40.1, 52.3) | 410(376, 448) |
| 外国人 | 288 | 35.3(33.0, 37.8) | 357(342, 374) | |
| VI | 日本人 | 38 | 149(145, 154) | 217(200, 235) |
| 外国人 | 289 | 55.5(53.0, 58.0) | 291(270, 313) |
幾何平均値(95%信頼区間) 注1)AUC0-τ:投与0時間から投与間隔(24時間)のAUC
慢性閉塞性肺疾患患者にFF・UMEC・VI 100・62.5・25μgを反復吸入投与した時の曝露量の推定値(母集団薬物動態解析)は以下のとおりである。
| 測定薬物 | 患者 | 例数 | Cmax(pg/mL) | AUC0-τ(pg・h/mL)注1) |
|---|---|---|---|---|
| FF | 日本人 | 56 | 25.3(22.7, 28.2) | 311(270, 358) |
| 外国人 | 357 | 17.8(17.1, 18.5) | 220(208, 232) | |
| UMEC | 日本人 | 56 | 85.6(78.9, 92.8) | 529(476, 587) |
| 外国人 | 357 | 56.3(53.6, 59.2) | 389(370, 408) | |
| VI | 日本人 | 56 | 77.8(69.4, 87.3) | 389(348, 434) |
| 外国人 | 357 | 65.9(63.4, 68.6) | 358(343, 374) |
幾何平均値(95%信頼区間) 注1)AUC0-τ:投与0時間から投与間隔(24時間)のAUC
健康成人男性12例にFF 200μgを単回及び反復吸入投与(1日目:単回投与、5~11日目:1日1回7日間投与)した時の血漿中FFの濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりである。血漿中FF濃度は投与後2時間(中央値)までにCmaxに達した。血漿中FFの曝露量(AUC及びCmax)は200~800μgの投与量増加の割合にほぼ比例して増加した。t1/2は約24~33時間(幾何平均値)であった。また、血漿中FF濃度は反復投与5日目(9日目)までに定常状態に達した1)。
図1 健康成人男性にFF単剤の200μgを単回及び1日1回7日間吸入投与した時の血漿中FF濃度推移(平均値+標準偏差(1及び11日目、12例))
| 投与日 | Cmax(pg/mL) | tmax(h)注1) | AUC(pg・h/mL)注2) |
|---|---|---|---|
| 投与初日 (1日目) |
36.50 (30.72, 43.36) |
0.50 (0.25-1.00) |
224.6 (161.6, 312.3) |
| 最終投与日 (11日目) |
62.31 (54.28, 71.52) |
2.00 (0.08-3.00) |
743.8 (659.5, 838.9) |
幾何平均値(95%信頼区間)、12例 注1)中央値(範囲) 注2)1日目:投与0時間から最終測定時点のAUC(AUC0-t) 11日目:投与0時間から投与間隔のAUC(AUC0-τ)
健康成人男性12例にUMEC 250μgを単回及び反復吸入投与(1日目:単回投与、4~10日目:1日1回7日間投与)した時の血漿中UMECの濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりである。血漿中UMEC濃度は単回投与後5分(中央値)までにCmaxに達した。その後、血漿中UMEC濃度は速やかに消失し、投与後6時間には全被験者で定量下限(0.02ng/mL)未満となった。
図2 健康成人男性にUMEC単剤の250μgを単回(1日目)及び1日1回7日間(4~10日目)吸入投与した時の血漿中UMEC濃度推移(平均値+標準偏差(1日目:12例、10日目:11例))
| 投与日 | Cmax(ng/mL) | tmax(h)注1) | AUC(ng・h/mL)注2) |
|---|---|---|---|
| 投与初日 (1日目) |
0.37 (0.28, 0.50) |
0.08 (0.08-0.25) |
0.170 (0.131, 0.220) |
| 最終投与日 (10日目) |
0.69注3) (0.56, 0.86) |
0.08注3) (0.08-0.08) |
1.08注4) (0.937, 1.25) |
幾何平均値(95%信頼区間)、12例 注1)中央値(範囲) 注2)1日目:投与0時間から最終測定時点のAUC(AUC0-t) 10日目:投与0時間から投与間隔(24時間)のAUC(AUC0-τ) 注3)11例 注4)10例
健康成人男性12例にVI 25μgを1日1回7日間吸入投与(1日目及び7日目は空腹時投与)した時の血漿中VIの濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりである。血漿中VI濃度は投与後5~10分までにCmaxに達した。その後、血漿中VI濃度は速やかに消失し、投与後6時間には全被験者で定量下限(30pg/mL)未満となった1)。
図3 健康成人男性にVI単剤の25μgを1日1回7日間吸入投与した時の血漿中VI濃度推移(平均値+標準偏差(1及び7日目、12例))
| 投与日 | Cmax(pg/mL) | tmax(h)注1) | AUC0-1(pg・h/mL)注2) |
|---|---|---|---|
| 投与初日 (1日目) |
253.7 (218.6, 294.5) |
0.08 (0.08-0.17) |
104.3 (86.1, 126.3)注3) |
| 最終投与日 (7日目) |
310.4 (276.2, 348.9) |
0.13 (0.08-0.17) |
123.5 (108.7, 140.2) |
幾何平均値(95%信頼区間)、12例 注1)中央値(範囲) 注2)AUC0-1:投与0時間から1時間までのAUC 注3)6例
健康成人16例にFF・VI 800・100μgを吸入投与した時のFF及びVIの絶対的バイオアベイラビリティはそれぞれ15.2及び27.3%であった(外国人データ)。
健康成人9例にUMEC 1000μgを吸入した時のUMECの絶対的バイオアベイラビリティは12.8%であった(外国人データ)。
16.3.1分布容積
(1)健康成人16例にFF 250μg及びVI 55μgを静脈内投与した時の定常状態における分布容積の幾何平均値はそれぞれ661及び165Lであった(外国人データ)。
(2)健康成人6例にUMEC 65μgを静脈内投与した時の定常状態における分布容積の幾何平均値は86Lであった(外国人データ)。
16.3.2血漿蛋白結合率
In vitroでのFF、UMEC及びVIのヒト血漿蛋白結合率は、それぞれ99%超、88.9%及び93.9%であった。
In vitroでのFF(0.2~5ng/mL)、UMEC及びVI(いずれも50~500ng/mL)のヒト血液/血漿比は、それぞれ0.55~0.67、0.541~0.560及び0.73~0.81であった。
In vitro試験において、ヒトでFF及びVIは主にCYP3A4で代謝され、UMECは主にCYP2D6で代謝された。FFはS-フルオロメチルカルボチオエート基が加水分解された代謝物が生成する。UMECは主に酸化(他に、水酸化及びO-脱アルキル化)され、更に抱合体(グルクロン酸抱合等)が生成する。VIは主にO-脱アルキル化された代謝物が生成する。
健康成人5例に14C-FF 2mgを単回経口投与した時の放射能は主に代謝物として糞中に排泄され、放射能の尿中排泄率は1%未満であった(外国人データ)。
健康成人6例に14C-UMEC 65μgを単回静脈内投与した時の放射能は主に代謝物として尿・糞中に排泄され、放射能の尿・糞中排泄率はそれぞれ約22及び58%であった(外国人データ)。
16.5.3VI
(1)健康成人16例にFF・VI 800・100μgを単回吸入投与した時の血漿中VIのみかけのt1/2は約2.5時間であった(外国人データ)。
(2)健康成人6例に14C-VI 200μgを単回経口投与した時の放射能は主に代謝物として尿・糞中に排泄され、放射能の尿・糞中排泄率はそれぞれ約70及び30%であった(外国人データ)。
16.6.1腎機能低下者
(1)重度の腎機能低下者(CLcr:30mL/分未満)及び健康成人各9例にFF・VI 200・25μgを1日1回7日間吸入投与した時の血漿中のFFのCmax及びAUC0-24は健康成人と比べてそれぞれ4及び9%低下し、VIのCmax及びAUC0-24はそれぞれ8及び56%増加した(外国人データ)。
(2)重度の腎機能低下者(CLcr:30mL/分未満)及び健康成人各9例にUMEC・VI 125・25μgを単回吸入投与した時のUMECのCmax及びAUC0-2の平均値は健康成人と比べてそれぞれ2%低下及び10%増加し、VIのCmax及びAUC0-1の平均値はそれぞれ3及び21%増加した2)(外国人データ)。
16.6.2肝機能低下者
(1)軽度及び中等度の肝機能低下者(Child-Pughスコア:A又はB)及び健康成人各9例にFF・VI 200・25μg、重度の肝機能低下者(Child-Pughスコア:C)8例にFF・VI 100・12.5μgを1日1回7日間吸入投与した時のFFのAUC0-24は健康成人と比べて最大約3倍に増加した。投与量で補正したFFの曝露量は中等度及び重度の肝機能低下者(Child-Pughスコア:B又はC)で同程度であった。軽度及び中等度の肝機能低下者(Child-Pughスコア:A又はB)にFF・VI 200・25μg、重度の肝機能低下者(Child-Pughスコア:C)にFF・VI 100・12.5μgを7日間投与した時のVIのCmax及びAUCは健康成人と同様であった(外国人データ)。
(2)中等度の肝機能低下者(Child-Pughスコア:B)及び健康成人各9例にUMEC・VI 125・25μgを単回吸入投与した時のUMECのCmax及びAUC0-tの平均値は健康成人と比べてそれぞれ15及び6%低下し、VIのCmax及びAUC0-tの平均値はそれぞれ22及び26%低下した。重度の肝機能低下者にUMEC・VIを投与する試験は実施されていない3)(外国人データ)。
健康成人18例にFF・VI 200・25μgとCYP3A4阻害薬であるケトコナゾール400mg(経口)を反復併用投与した時の薬物相互作用を検討した。その結果、併用投与時のFFのCmax及びAUC0-24はそれぞれ33及び36%増加し、VIのCmax及びAUC0-t'はそれぞれ22及び65%増加した4)(外国人データ)。
健康成人16例にUMEC・VI 500・25μgとCYP3A4阻害作用及びP-gp阻害作用を有するベラパミル240mg(経口)を反復併用投与した時の血漿中薬物動態に及ぼす影響を検討した。その結果、UMECのCmax及びAUC0-τの平均値はそれぞれ11%低下及び37%増加し、VIのCmax及びAUC0-2の平均値はそれぞれ5及び14%増加した5)(外国人データ)。
注)本剤の承認された通常用量は、FF・UMEC・VI 100・62.5・25μg1日1回吸入投与であり、気管支喘息における最大投与量はFF・UMEC・VI 200・62.5・25μg1日1回吸入投与である。