Clinical snapshot

テイカゾン点眼・点耳・点鼻液0.1%

デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム点眼・点耳・点鼻液

添付文書改訂 2024年03月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

  • 〈眼科用〉

外眼部および前眼部の炎症性疾患の対症療法(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、上強膜炎、前眼部ブドウ膜炎、術後炎症)

  • 〈耳鼻科用〉

外耳・中耳(耳管を含む)または上気道の炎症性・アレルギー性疾患(外耳炎、中耳炎、アレルギー性鼻炎など)、術後処置

用法・用量

  • 〈眼科用〉

通常1日3~4回、1回1~2滴宛点眼する。なお症状により適宜増減する。

  • 〈耳鼻科用〉

通常1日1~数回、適量を点耳、点鼻、耳浴、ネブライザーまたはタンポンにて使用するか、又は患部に注入する。なお症状により適宜増減する。

使用上の注意

  1. 8.1連用により数週間後から、眼圧亢進、緑内障、また、長期使用により、後囊下白内障を来すことがあるので、定期的に検査をすることが望ましい。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1以下の患者には治療上やむを得ないと判断される場合を除き投与しないこと。
  • 〈眼科用〉

  • (1)角膜潰瘍のある患者

表層の病変を活動化させるおそれがある。

  • (2)ウイルス性結膜・角膜疾患、結核性眼疾患、真菌性眼疾患又は化膿性眼疾患のある患者

免疫抑制作用により、感染症が増悪するおそれがある。

  • 〈耳鼻科用〉

  • (3)耳又は鼻に結核性又はウイルス性疾患のある患者

免疫抑制作用により、感染症が増悪するおそれがある。

  • (4)糖尿病の患者

糖新生促進作用(血糖値上昇)等により、糖尿病が増悪するおそれがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。また、長期・頻回使用を避けること。

9.7 小児等

特に2歳未満の場合には慎重に使用すること。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

相互作用

記載なし

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
下垂体・副腎皮質系機能の抑制(長期使用時) 頻度不明
刺激感 頻度不明
創傷治癒の遅延(長期使用時) 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

デキサメタゾンはグルココルチコイドに属し、すぐれた糖質代謝作用を有し、抗炎症・抗リウマチ・抗アレルギー作用を発揮する一方、鉱質代謝作用が比較的弱いことが認められている2),3)(ラットおよびマウス)。

18.2 抗炎症作用

家兎の病態実験(角膜移植)で、抗炎症作用による移植拒否反応の抑制効果が明らかにされている4)。

18.3 生物学的同等性試験

  1. 18.3.1実験的ブドウ膜炎に対する効果

家兎の実験的ブドウ膜炎に対する抗炎症作用を、Draize法に準じた炎症強度の得点法により本剤およびオルガドロン点眼・点耳・点鼻液0.1%について無処置群を対照として比較した。家兎の右眼硝子体中央部に牛血清アルブミンを注入し、本剤およびオルガドロン点眼・点耳・点鼻液0.1%を翌日より30日間、1日2回各2滴点眼する。30日後、再び耳静脈より抗原を注入し、ブドウ膜炎を誘発させ、このとき抗原注入後24時間後の房水蛋白濃度をLowry等の方法で測定した。得られた結果について統計解析を行った結果、両製剤の生物学的同等性が確認された5)。

房水蛋白濃度(mg/mL)
本剤 3.76±0.90
オルガドロン点眼・点耳・点鼻液0.1% 3.81±0.79
対照 64.9±5.8

(平均値±標準誤差、各群n=5)

  1. 18.3.2耳組織に対する抗炎症効果
  • (1)キシレンによる耳介部での急性炎症

dd系マウスの尾静脈から0.5%ポンタミンスカイブルー0.1mL/10gを注射し、直後にフェルトを貼り付けたクレンメにキシレンを充分含ませて、右耳を5秒間はさみ30分後に両耳を摘出し漏出色素の吸光度を600nmで測定した。本剤およびオルガドロン点眼・点耳・点鼻液0.1%を、色素静注1時間前に0.05mL右耳に滴下して充分に濡らし、更にキシレンにて起炎後直ちに同様の方法で投与した。得られた結果について統計解析を行った結果、両製剤の生物学的同等性が確認された6)。

抽出色素の吸光度 抑制率(%)
本剤 0.121±0.009 64.2
オルガドロン点眼・点耳・点鼻液0.1% 0.122±0.010 63.9
基剤 0.338±0.031

(平均値±標準誤差、各群n=10)

  • (2)カラゲニンによる耳介部での血管透過性

Hartley系モルモットの耳介部に2%カラゲニン0.1mLを皮下注射し、2時間後にポンタミンスカイブルー0.5mL/100gを頸静脈に注射し30分後に右耳介部と外耳を摘出し漏出色素の吸光度を600nmで測定した。本剤およびオルガドロン点眼・点耳・点鼻液0.1%を、カラゲニン惹起直後および1時間後にネブライザーで5分間右耳介に投与した。得られた結果について統計解析を行った結果、両製剤の生物学的同等性が確認された6)。

抽出色素の吸光度 抑制率(%)
本剤 0.304±0.015 36.4
オルガドロン点眼・点耳・点鼻液0.1% 0.311±0.021 34.9
基剤 0.478±0.058

(平均値±標準誤差、各群n=10)

薬物動態

16.8 その他

  1. 16.8.1生物学的同等性試験
  • (1)鼻腔からの吸収

本剤およびオルガドロン点眼・点耳・点鼻液0.1%の鼻腔での効果を比較するために家兎鼻腔にネブライザーで投与し、投与後30、60、120、180、240、300、360分後の血中濃度を比較した。得られた結果について統計解析を行った結果、両製剤の生物学的同等性が確認された1)。

時間
(min)
血漿中デキサメタゾン濃度(μg/mL)
30 60 120 180 240 300 360
本剤 0.026
±0.001
0.041
±0.001
0.061
±0.002
0.117
±0.008
0.062
±0.004
0.043
±0.002
0.033
±0.001
オルガドロン点眼・点耳・点鼻液0.1% 0.028
±0.001
0.045
±0.003
0.060
±0.003
0.115
±0.008
0.064
±0.003
0.045
±0.002
0.033
±0.001

(平均値±標準誤差、各群n=10)