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悪性黒色腫
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ホジキン病(ホジキンリンパ腫)
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褐色細胞腫
【警告】
本剤を含むがん化学療法は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること。適応患者の選択にあたっては、本剤及び各併用薬剤の電子添文を参照して十分注意すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し、同意を得てから投与すること。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者
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2.2妊婦又は妊娠している可能性のある女性
効能・効果
用法・用量
- 〈悪性黒色腫〉
通常成人では、ダカルバジンとして1日量100〜200mgを5日間連日静脈内投与し、以後約4週間休薬する。 これを1コースとし繰り返し投与する。 なお、年齢・症状により適宜増減する。
- 〈ホジキン病(ホジキンリンパ腫)〉
通常成人・小児ともに、他の抗悪性腫瘍剤との併用において、ダカルバジンとして1日1回375mg/m2(体表面積)を静脈内投与し、13日間休薬する。 これを2回繰り返すことを1コースとし、繰り返し投与する。 なお、年齢・症状により適宜減量する。
- 〈褐色細胞腫〉
通常成人では、シクロホスファミド水和物とビンクリスチン硫酸塩との併用において、ダカルバジンとして1日1回600mg/m2(体表面積)を2日間連日静脈内投与し、少なくとも19日間休薬する。 これを1コースとし、繰り返し投与する。 なお、患者の状態により適宜減量する。
使用上の注意
- 〈効能共通〉
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8.1骨髄機能抑制、肝・腎機能障害等の重篤な副作用が起こることがあるので、頻回に臨床検査(血液検査、肝機能・腎機能検査等)を行うなど患者の状態を十分に観察すること。また、使用が長期にわたると副作用が強くあらわれ、遷延性に推移することがあるので、投与は慎重に行うこと。
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8.2感染症、出血傾向の発現又は悪化に十分注意すること。
- 〈褐色細胞腫〉
- 8.3本剤を使用する際には、関連文献(「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議 公知申請への該当性に係る報告書:ダカルバジン(褐色細胞腫(傍神経節細胞腫を含む))」等)を熟読すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1感染症を合併している患者
骨髄機能抑制により感染症が悪化するおそれがある。
- 9.1.2水痘患者
致命的な全身障害があらわれるおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
障害が悪化するおそれがある。また、副作用が強くあらわれるおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
障害が悪化するおそれがある。また、副作用が強くあらわれるおそれがある。
9.4 生殖能を有する者
小児及び生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮すること。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ラット、ウサギ)の腹腔内投与で内臓奇形、化骨不全等の催奇形性が報告されている。
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。
9.7 小児等
小児に投与する場合には、副作用の発現に特に注意し、慎重に投与すること。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。骨髄機能抑制があらわれやすく遷延化するおそれがある。また、肝機能障害の発現にも留意すること。
相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| 他の抗悪性腫瘍剤 放射線照射 |
骨髄機能抑制等の副作用が増強することがある。 | 副作用が相互に増強される。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| Al-P | 5%以上 |
| ALT | 5%以上 |
| AST | 5%以上 |
| BUN上昇 | 5%以上 |
| LDH上昇 | 5%以上 |
| インフルエンザ様症状 | 頻度不明 |
| ふらつき | 1〜5%未満 |
| 下痢 | 1〜5%未満 |
| 低血圧 | 頻度不明 |
| 倦怠感 | 1〜5%未満 |
| 光線過敏症 | 頻度不明 |
| 口腔内しびれ感 | 1〜5%未満 |
| 嘔吐 | 5%以上 |
| 嘔気 | 5%以上 |
| 潮紅 | 1〜5%未満 |
| 発熱 | 1〜5%未満 |
| 筋肉痛 | 頻度不明 |
| 紅斑性発疹 | 頻度不明 |
| 総ビリルビン上昇 | 1〜5%未満 |
| 胃痛 | 1〜5%未満 |
| 脱毛 | 頻度不明 |
| 蕁麻疹 | 頻度不明 |
| 蛋白尿 | 5%以上 |
| 血清総蛋白減少 | 1〜5%未満 |
| 血管痛 | 1〜5%未満 |
| 静脈炎 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 1〜5%未満 |
| 顔面感覚異常 | 頻度不明 |
| 食欲不振 | 5%以上 |
| 高血圧 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
生体内代謝で生じるジアゾメタンを介して、アルキル化作用により抗腫瘍効果を発現すると考えられている。細胞周期に対する影響では低濃度の場合はG1期細胞、高濃度の場合はG2期細胞にも作用する14) 。
18.2 抗腫瘍性
マウスによる実験で、B16メラノーマに対し延命効果を示し、またヌードマウス移植ヒトメラノーマSK-MEL-26、MeLa3に対して腫瘍増殖抑制効果を示した。マウス白血病L1210、P815、L5178、L4946に対しても延命効果を示し、固型腫瘍ではSarcoma180、Adenocarcinoma755、Lymphosarcoma P1798に対しても腫瘍縮小効果を認めた。L1210のMTX、6-MP、6-TG耐性株、P815の5-FU耐性株に対しても有効であった15),16),17) 。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1反復投与
癌患者4名に各々ダカルバジン2.65、6.34、6.52、6.85mg/kgを5日間連日急速静脈内投与し、各患者の5日間の経時的測定結果を平均した血漿中濃度推移は、下図のとおりである。また、更に2名の測定結果を追加して算出した薬物動態パラメータは、下表のとおりである6) (外国人データ)。
| 半減期(min) | Vd (L/kg) |
CL (mL/min/kg) |
|
|---|---|---|---|
| T1/2α | T1/2β | ||
| 2.9 | 41.4 | 0.632 | 15.4 |
16.3 分布
- 16.3.1体組織への分布
正常マウスにダカルバジン-2-14C 50mg/kgを腹腔内投与した場合、15分後の放射能は、小腸>肝臓>腎臓>大腸>胃の順に高い分布を示し、24時間目にも放射能が残存した。尿中には15分後までに投与量の5.9%、24時間後までに91.7%の放射能が排泄された7) 。
- 16.3.2蛋白結合率8)
| 添加濃度(μg/mL) | 血漿蛋白結合率(%) |
|---|---|
| 0.5〜5 | 約20 |
(外国人データ)
16.4 代謝
癌患者にダカルバジン-2-14C 250mg/m2を静脈内投与した場合の投与量に対する尿中代謝物の割合は、5-アミノイミダゾール-4-カルボキサミド(AIC)(23.6%)のほか、ヒポキサンチン(3.7%)、キサンチン(1%)、尿酸(5.4%)、アデニン(5.3%)が認められた7) (外国人データ)。
16.5 排泄
癌患者3名にダカルバジン4.5mg/kgを静脈内投与した場合、24時間までに尿中に未変化体が投与量の22.2〜23.0%、代謝物であるAICが14.9〜28.6%(ダカルバジン換算)排泄された9) (外国人データ)。