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乳癌
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非小細胞肺癌
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胃癌
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頭頸部癌
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卵巣癌
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食道癌
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子宮体癌
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前立腺癌
【警告】
本剤の用量規制因子(Dose Limiting Factor, DLF)は好中球減少であり、本剤の使用により重篤な骨髄抑制(主に好中球減少)、重症感染症等の重篤な副作用及び本剤との因果関係が否定できない死亡例が認められている。したがって、本剤を含むがん化学療法は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ実施すること。また、下記の患者には投与しないなど適応患者の選択を慎重に行うこと。
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重篤な骨髄抑制のある患者
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感染症を合併している患者
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発熱を有し感染症の疑われる患者
治療の開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1重篤な骨髄抑制のある患者[重症感染症等を併発し、致命的となることがある。]
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2.2感染症を合併している患者[感染症が増悪し、致命的となることがある。]
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2.3発熱を有し感染症の疑われる患者[感染症が増悪し、致命的となることがある。]
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2.4本剤又はポリソルベート80含有製剤に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者[本剤はポリソルベート80を含有する。]
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2.5妊婦又は妊娠している可能性のある女性
効能・効果
用法・用量
| 効能又は効果 | 用法及び用量 |
|---|---|
| 乳癌 非小細胞肺癌 胃癌 頭頸部癌 |
通常、成人に1日1回、ドセタキセルとして60mg/m2(体表面積)を1時間以上かけて3~4週間間隔で点滴静注する。なお、患者の状態により適宜増減すること。ただし、1回最高用量は75mg/m2とする。 |
| 卵巣癌 | 通常、成人に1日1回、ドセタキセルとして70mg/m2(体表面積)を1時間以上かけて3~4週間間隔で点滴静注する。なお、患者の状態により適宜増減すること。ただし、1回最高用量は75mg/m2とする。 |
| 食道癌 子宮体癌 |
通常、成人に1日1回、ドセタキセルとして70mg/m2(体表面積)を1時間以上かけて3~4週間間隔で点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量すること。 |
| 前立腺癌 | 通常、成人に1日1回、ドセタキセルとして75mg/m2(体表面積)を1時間以上かけて3週間間隔で点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量すること。 |
使用上の注意
- 8.1重篤な骨髄抑制が高頻度に起こるので、下記の点に留意すること。
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投与後は頻回に臨床検査(血液検査等)を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。
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特に感染症の発現に十分注意し、好中球減少、CRP上昇、発熱等の有無を確認すること。
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本剤の投与にあたってはG-CSF製剤の適切な使用に関しても考慮すること。
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8.2脳転移病巣に対する効果は確立されていないので、脳転移病巣に対しては他の治療法を考慮すること。
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8.3本剤による重篤な過敏症状があらわれることがあるので、特に本剤の初回及び第2回目の投与時は、観察を十分に行うこと。過敏症状は本剤の投与開始から数分以内に起こることがあるので、本剤投与開始後1時間は頻回にバイタルサイン(血圧、脈拍数等)のモニタリングを行うなど、患者の状態を十分に観察すること。重篤な過敏症状(呼吸困難、気管支痙攣、血圧低下、胸部圧迫感、発疹等)が認められた場合は、直ちに本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、重篤な過敏症状が発現した症例には、本剤を再投与しないこと。
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8.4心・循環器系に対する観察を十分に行うこと。ときに心不全、血圧低下、不整脈、動悸等があらわれることがある。
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8.5重篤な肝障害があらわれることがあるので、肝機能検査の値に注意して観察を十分に行うこと。
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8.6重篤な腎障害があらわれることがあるので、腎機能検査の値に注意して観察を十分に行うこと。
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8.7播種性血管内凝固症候群(DIC)があらわれることがあるので、血小板数、血清FDP値、血漿フィブリノーゲン濃度等の血液検査を適宜行うこと。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1骨髄抑制のある患者
骨髄抑制が増悪し、重症感染症等を併発するおそれがある。
- 9.1.2間質性肺炎又は肺線維症のある患者
症状を増悪させるおそれがある。
- 9.1.3浮腫のある患者
浮腫を増悪させるおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
腎障害を増悪させるおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
本剤の血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。
9.4 生殖能を有する者
- 9.4.1以下の点に留意すること。
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投与開始にあたっては、妊娠していないことを確認すること。
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妊娠する可能性のある患者に対しては投与しないことを原則とする。やむを得ず投与する場合には、本剤が妊娠の維持、胎児の発育等に障害を与える可能性があることを十分に説明すること。また、本剤投与中及び最終投与後2ヵ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。
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本剤投与中に妊娠が確認された場合又は疑われた場合には直ちに投与を中止すること。
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9.4.2生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には性腺に対する影響を考慮すること。動物実験(マウス、ラット、イヌ)において精巣毒性が認められている。
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9.4.3男性には、本剤投与中及び最終投与後1ヵ月間においてバリア法(コンドーム)を用いて避妊する必要性について説明すること。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ラット)で胚・胎児致死作用、胎児及び出生児の発育・発達遅延、催奇形性を示唆する所見が認められている。
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
副作用の発現に注意し、投与間隔及び投与量に留意すること。副作用があらわれた場合には、休薬、投与間隔の延長等の適切な処置を行うこと。一般に高齢者では生理機能が低下している。
相互作用
- 本剤は、主として薬物代謝酵素CYP3A4で代謝されるので、本酵素の活性に影響を及ぼす薬剤と併用する場合には注意して投与すること。
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| 他の抗悪性腫瘍剤 | 骨髄抑制等の副作用が増強することがあるので、併用療法を行う場合には、患者の状態を観察し、減量するか又は投与間隔を延長すること。 | 共に骨髄抑制作用を有する。 |
| 放射線照射 | 放射線療法を併用している患者で放射線肺臓炎があらわれることがある。併用療法を行う場合には、患者の状態を観察し、肺陰影等が認められた場合には、本剤の投与及び放射線照射を中止するなど適切な処置を行うこと。 | 機序不明 |
| 放射線照射 | 骨髄抑制等の副作用が増強することがあるので、併用療法を行う場合には、患者の状態を観察し、減量するか又は投与間隔を延長すること。 | 共に骨髄抑制作用を有する。 |
| • アゾール系抗真菌剤• ミコナゾール等 • エリスロマイシン、クラリスロマイシン、シクロスポリン、ミダゾラム |
副作用が強くあらわれることが考えられる。 | これらの薬剤がCYP3A4を阻害又はドセタキセルとの競合により、ドセタキセルの代謝が阻害され、その結果としてドセタキセルの血中濃度が上昇することが考えられる。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| AST・ALT・γ-GTP・Al-P・LDH上昇 | 頻度不明 |
| BUN上昇 | 頻度不明 |
| K・Na・Cl・Caの異常 | 頻度不明 |
| アレルギー | 頻度不明 |
| クレアチニン上昇 | 頻度不明 |
| しびれ感 | 頻度不明 |
| しゃっくり | 頻度不明 |
| そう痒感 | 頻度不明 |
| ほてり | 頻度不明 |
| めまい | 頻度不明 |
| 下痢 | 頻度不明 |
| 不整脈 | 頻度不明 |
| 不眠 | 頻度不明 |
| 乏尿 | 頻度不明 |
| 便潜血 | 頻度不明 |
| 便秘 | 頻度不明 |
| 傾眠 | 頻度不明 |
| 光のちらつき | 頻度不明 |
| 全身倦怠感 | 頻度不明 |
| 全身痛 | 頻度不明 |
| 動悸 | 頻度不明 |
| 口内乾燥 | 頻度不明 |
| 口内炎 | 頻度不明 |
| 味覚異常 | 頻度不明 |
| 呼吸困難 | 頻度不明 |
| 咳嗽 | 頻度不明 |
| 咽頭炎 | 頻度不明 |
| 変形 | 頻度不明 |
| 変色 | 頻度不明 |
| 尿糖 | 頻度不明 |
| 強皮症様変化 | 頻度不明 |
| 悪心・嘔吐 | 頻度不明 |
| 意識喪失 | 頻度不明 |
| 手足症候群 | 頻度不明 |
| 昏迷 | 頻度不明 |
| 暗点) | 頻度不明 |
| 流涙 | 頻度不明 |
| 浮腫 | 頻度不明 |
| 涙道閉塞 | 頻度不明 |
| 潮紅 | 頻度不明 |
| 熱感 | 頻度不明 |
| 爪下出血 | 頻度不明 |
| 爪下膿瘍等) | 頻度不明 |
| 爪下血腫 | 頻度不明 |
| 爪疾患(爪剥離 | 頻度不明 |
| 疼痛 | 頻度不明 |
| 痙攣 | 頻度不明 |
| 発熱 | 頻度不明 |
| 発赤 | 頻度不明 |
| 皮疹 | 頻度不明 |
| 皮膚エリテマトーデス | 頻度不明 |
| 皮膚剥離 | 頻度不明 |
| 筋力低下・脱力感 | 頻度不明 |
| 筋炎 | 頻度不明 |
| 筋肉痛 | 頻度不明 |
| 結膜炎 | 頻度不明 |
| 総ビリルビン上昇 | 頻度不明 |
| 総蛋白・アルブミン・A/G比・CK異常 | 頻度不明 |
| 羞明 | 頻度不明 |
| 耳鳴 | 頻度不明 |
| 胃・十二指腸潰瘍 | 頻度不明 |
| 背部痛 | 頻度不明 |
| 胸痛 | 頻度不明 |
| 脱毛 | 頻度不明 |
| 脱水 | 頻度不明 |
| 腰痛 | 頻度不明 |
| 腹痛 | 頻度不明 |
| 腹部膨満感 | 頻度不明 |
| 舌炎 | 頻度不明 |
| 色素沈着 | 頻度不明 |
| 蛋白尿 | 頻度不明 |
| 血圧上昇 | 頻度不明 |
| 血圧低下 | 頻度不明 |
| 血尿 | 頻度不明 |
| 血痰 | 頻度不明 |
| 見当識障害 | 頻度不明 |
| 視力異常 | 頻度不明 |
| 視覚障害(閃光 | 頻度不明 |
| 関節痛 | 頻度不明 |
| 難聴 | 頻度不明 |
| 静脈炎 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
| 頻尿 | 頻度不明 |
| 頻脈 | 頻度不明 |
| 食欲不振 | 頻度不明 |
| 食道炎 | 頻度不明 |
| 黄斑浮腫 | 頻度不明 |
| 鼻出血 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
ドセタキセルはチューブリンの重合を促進し、安定な微小管を形成するとともに、その脱重合を抑制する。また、細胞内においては形態的に異常な微小管束を形成する。以上の作用により細胞の有糸分裂を停止させる19)。
18.2 抗腫瘍効果
In vivoにおいて、ドセタキセルはマウスのMA16/C乳癌、MA13/C乳癌、MA44乳癌、Lewis肺癌に対して退縮を含む抗腫瘍作用を示した。また、ヒト乳癌株であるMC-8-JCK(充実腺管癌)、MC-2-JCK(充実腺管癌)、H-31(乳頭腺管癌)、及びヒト非小細胞肺癌株であるLu-99(大細胞癌)、Lu-61(中分化扁平上皮癌)、LC-11-JCK(乳頭型腺癌)に対し、腫瘍増殖抑制効果にとどまらず、腫瘍縮小効果を示した。この他にヒト胃癌細胞株(MKN-28、MKN-45、KKLS)、ヒト卵巣癌株(OVCAR-3)、ヒト食道癌株(H-190、H-204)、ヒト子宮体癌株(AN3CA)、ヒト前立腺癌株(DU145)等にも抗腫瘍効果が認められている。In vitroにおいて、ドセタキセルはドキソルビシン耐性P388白血病細胞では部分交叉耐性を示したが、カンプトテシン耐性株及び白金製剤耐性株に対する交叉耐性は認められなかった4),20),21),22),23),24),25),26),27),28)。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1単回投与
国内の各種固形癌患者24例にドセタキセル10~90mg/m2を60分以上かけて単回点滴静脈内投与注11)したとき、血漿中濃度は点滴終了後漸減した。最高血漿中濃度(Cmax)及びAUC0-∞は投与量依存的に増加した2)。 NONMEM解析によるpopulation pharmacokinetic parametersを用い、60mg/m2、60分点滴静脈内投与時注11)をシミュレーションして求めた薬物動態パラメータは以下のようであった。α1-酸性糖蛋白(AAG)と肝機能障害がドセタキセルのクリアランス(CL)の主要な変動因子と考えられ、AST又はALTが60IU/L以上の患者ではクリアランスが21%減少した。
| 対象 | Cmax (μg/mL) |
AUC0-∞ (μg・hr/mL) |
t1/2α (min) |
t1/2β (min) |
t1/2γ (hr) |
CL (L/hr/m2) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 母集団 | 2.0 | 2.9 | 6.3 | 46.4 | 18.8 | 20.4 |
| 肝機能障害時注10) | 2.3 | 3.7 | 7.1 | 47.8 | 20.2 | 16.2 |
注10)AST又はALTが60IU/L以上
- 16.1.2反復投与
国内の各種固形癌患者6例にドセタキセル20、50及び70mg/m2を3又は4週間隔で2コースから最大4コースまで反復点滴静脈内投与注11)したとき、初回投与時と最終回投与時の血漿中濃度の推移に差はみられず、反復投与による体内動態の変化は認められなかった。 海外の各種固形癌患者24例にドセタキセル35mg/m2を1週間隔、75mg/m2及び100mg/m2を3週間隔で反復点滴静脈内投与注11),注12) したとき、終末相半減期は61~120時間であったとの報告がある3) 。
16.3 分布
- 16.3.1組織移行
担癌マウスにドセタキセルを単回静脈内投与したとき、肝等の広範な臓器・組織に速やかな分布が認められた。腫瘍組織における消失半減期(t1/2β)は20hr以上で他の臓器・組織に比べ長かった4)。
- 16.3.2血漿蛋白結合率
100mg/m2を60分間単回点滴静脈内投与注11)した外国人の各種固形癌患者3例において、ドセタキセルの血漿蛋白結合率を検討したところ、点滴終了8時間までの測定において90%以上であった5)。
16.4 代謝
ドセタキセルは肝のモノオキシゲナーゼにより酸化を受けて代謝され、ヒト肝ミクロソームを用いたin vitro試験により、この代謝にはCYP3A4が関与しているものと考えられた。なお、主要代謝物の抗腫瘍効果はほとんど認められなかった4),6),7)。
16.5 排泄
国内の各種固形癌患者19例にドセタキセル10~90mg/m2を60~160分間かけて単回点滴静脈内投与注11)したときの尿中排泄率を検討した結果、未変化体の48時間までの尿中排泄率はいずれも5%以下であった。 14C-ドセタキセル100mg/m2を60分間単回点滴静脈内投与注11)した外国人の各種固形癌患者での薬物動態を検討した。投与後168時間までの尿中及び糞中排泄率はそれぞれ6.0%(n=3)及び74.1%(n=2)で、主排泄経路は糞中排泄であった。
注11)本剤の承認された1回用量は60、70及び75mg/m2(体表面積)である。
注12)ドセタキセル35mg/m2及び75mg/m2を投与された患者においては初回投与後、並びに100mg/m2を投与された患者においては初回投与後又は2回目の投与後に測定された血漿中濃度に基づき算出された。