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ソル・メドロール静注用125mg

メチルプレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム

添付文書改訂 2026年03月01日

【警告】

  1. 1.1本剤を含むがん化学療法は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること。適応患者の選択にあたっては、各併用薬剤の電子添文を参照して十分注意すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。

  2. 1.2血清クレアチニンの高値(>2.0mg/dL)を示す敗血症症候群及び感染性ショックの患者で本剤の大量投与により死亡率を増加させたとの報告がある。投与に際しては患者の選択、用法及び用量に特に留意すること1)。

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

  2. 2.2デスモプレシン酢酸塩水和物(男性における夜間多尿による夜間頻尿)を投与中の患者

  3. 2.3免疫抑制が生じる量の本剤を投与中の患者には生ワクチン又は弱毒生ワクチンを接種しないこと

効能・効果

  • 〈ソル・メドロール静注用40mg、125mg、500mg、1000mg〉

  • 急性循環不全(出血性ショック、感染性ショック)

  • 腎臓移植に伴う免疫反応の抑制

  • 受傷後8時間以内の急性脊髄損傷患者(運動機能障害及び感覚機能障害を有する場合)における神経機能障害の改善

  • ネフローゼ症候群

  • 多発性硬化症の急性増悪

  • 治療抵抗性の下記リウマチ性疾患 全身性血管炎(顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、結節性多発動脈炎、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、高安動脈炎等)、全身性エリテマトーデス、多発性筋炎、皮膚筋炎、強皮症、混合性結合組織病、及び難治性リウマチ性疾患

  • 川崎病の急性期(重症であり、冠動脈障害の発生の危険がある場合)

  • 〈ソル・メドロール静注用40mg、125mg〉

  • 気管支喘息

  • 〈ソル・メドロール静注用40mg、125mg、500mg〉

  • 以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法 再発又は難治性の悪性リンパ腫

用法・用量

  • 〈ソル・メドロール静注用40mg、125mg、500mg、1000mg〉

  • 〈急性循環不全〉

  • 出血性ショック

通常、メチルプレドニゾロンとして1回125~2000mgを緩徐に静注又は点滴静注する。症状が改善しない場合には、適宜追加投与する。

  • 感染性ショック

通常、成人にはメチルプレドニゾロンとして1回1000mgを緩徐に静注又は点滴静注する。症状が改善しない場合には、1000mgを追加投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

  • 〈腎臓移植に伴う免疫反応の抑制〉

通常、成人にはメチルプレドニゾロンとして1日40~1000mgを緩徐に静注又は点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

  • 〈受傷後8時間以内の急性脊髄損傷患者(運動機能障害及び感覚機能障害を有する場合)における神経機能障害の改善〉

受傷後8時間以内に、メチルプレドニゾロンとして30mg/kgを15分間かけて点滴静注し、その後45分間休薬し、5.4mg/kg/時間を23時間点滴静注する。

  • 〈ネフローゼ症候群〉

  • 通常、成人にはメチルプレドニゾロンとして1日500~1000mgを緩徐に静注又は点滴静注する。

  • 通常、小児にはメチルプレドニゾロンとして1日30mg/kg(最大1000mg)を緩徐に静注又は点滴静注する。

  • 〈多発性硬化症の急性増悪〉

通常、成人にはメチルプレドニゾロンとして1日500~1000mgを緩徐に静注又は点滴静注する。

  • 〈治療抵抗性のリウマチ性疾患〉

  • 通常、成人にはメチルプレドニゾロンとして1日500~1000mgを緩徐に静注又は点滴静注する。

  • 通常、小児にはメチルプレドニゾロンとして1日30mg/kgを緩徐に静注又は点滴静注する。なお、症状や患者の反応に応じて適宜増減するが、1日1000mgを超えないこと。

  • 〈川崎病の急性期(重症であり、冠動脈障害の発生の危険がある場合)〉

通常、メチルプレドニゾロンとして1日1回30mg/kg(最大1000mg)を、患者の状態に応じて1~3日間点滴静注する。

  • 〈ソル・メドロール静注用40mg、125mg〉

  • 〈気管支喘息〉

  • 通常、成人にはメチルプレドニゾロンとして初回量40~125mgを緩徐に静注又は点滴静注する。その後、症状に応じて、40~80mgを4~6時間ごとに緩徐に追加投与する。

  • 通常、小児にはメチルプレドニゾロンとして1.0~1.5mg/kgを緩徐に静注又は点滴静注する。その後、症状に応じて、1.0~1.5mg/kgを4~6時間ごとに緩徐に追加投与する。

  • 〈ソル・メドロール静注用40mg、125mg、500mg〉

  • 〈再発又は難治性の悪性リンパ腫に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法の場合〉

他の抗悪性腫瘍剤との併用において、本剤の投与量及び投与方法はメチルプレドニゾロンとして250~500mgを1日1回5日間、緩徐に静注又は点滴静注する。これを1コースとして、3~4週ごとに繰り返す。

使用上の注意

  • 〈効能共通〉
  1. 8.1本剤の高用量を急速静注(500mgを超える用量を10分未満で投与)することにより、心停止、循環性虚脱、不整脈等があらわれたとの報告があるので、本剤の高用量を使用する場合にはこれらの副作用の出現に十分注意の上緩徐に投与すること。異常が認められた場合には、心臓蘇生法、輸液、昇圧剤、抗不整脈剤等の適切な救急処置を行うこと。

  2. 8.2本剤の投与により、誘発感染症、循環器障害、続発性副腎皮質機能不全、消化性潰瘍、糖尿病、精神障害等の重篤な副作用があらわれることがあるので、本剤の投与にあたっては、以下の点に注意すること。また、投与中は副作用の出現に対し、常に十分な配慮と観察を行うこと。

  3. 8.2.1感染性ショックの場合は発生初期において、直ちに投与を開始することが望ましく、用法及び用量どおり使用しても効果が認められないときは投与を中止すること。なお、副腎皮質ホルモン剤は感染症を悪化させることがあるので、本剤投与中及びショック離脱後も十分な量の抗菌剤の投与等の感染症に対する適切な処置を行うこと。

  4. 8.2.2ショック状態の患者には、ショックが改善すれば、直ちに投与を中止すること。

  5. 8.3特に、本剤投与中に水痘又は麻疹に感染すると、致命的な経過をたどることがあるので、次の注意が必要である。

  6. 8.3.1本剤投与前に水痘又は麻疹の既往や予防接種の有無を確認すること。

  7. 8.3.2水痘又は麻疹の既往のない患者においては、水痘又は麻疹への感染を極力防ぐよう常に十分な配慮と観察を行うこと。感染が疑われる場合や感染した場合には、直ちに受診するよう指導し、適切な処置を行うこと。

  8. 8.3.3水痘又は麻疹の既往や予防接種を受けたことがある患者であっても、本剤投与中は、水痘又は麻疹を発症する可能性があるので留意すること。

  9. 8.4連用により眼圧亢進、緑内障、後嚢白内障を来すことがあるので、定期的に検査することが望ましい。

  10. 8.5*リンパ系腫瘍を有する患者に投与した場合に腫瘍崩壊症候群があらわれることがあるので、血清中電解質濃度及び腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。

  • 〈腎臓移植に伴う免疫反応の抑制〉
  1. 8.6副腎皮質ホルモン剤を連用することがあるので、連用中並びに連用後は以下の点に注意すること。

  2. 8.6.1連用中は副作用の出現に対し、常に十分な配慮と観察を行い、また、患者をストレスから避けるようにし、事故、手術等の場合には増量するなど適切な処置を行うこと。

  3. 8.6.2連用後に投与を急に中止すると、ときに発熱、頭痛、食欲不振、脱力感、筋肉痛、関節痛、ショック等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。離脱症状があらわれた場合には、直ちに再投与又は増量すること。

  • 〈受傷後8時間以内の急性脊髄損傷患者(運動機能障害及び感覚機能障害を有する場合)における神経機能障害の改善〉
  1. 8.7急性脊髄損傷における神経機能障害の改善の場合は、受傷後8時間以内に30mg/kgを15分かけて点滴静注するため、心電図モニターによる十分な観察を行うとともに、これらの副作用に対する適切な処置(除細動器の使用等)についてもあらかじめ考慮しておくこと。
  • 〈強皮症〉
  1. 8.8強皮症患者における強皮症腎クリーゼの発現率は、副腎皮質ホルモン剤投与患者で高いとの報告がある。本剤を強皮症患者に投与する場合は、血圧及び腎機能を慎重にモニターし、強皮症腎クリーゼの徴候や症状の出現に注意すること。また、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1以下の患者には治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。

  2. (1)有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身の真菌症の患者

免疫機能を抑制し、宿主防御能を低下させるので、感染症を悪化させるおそれがある。

  1. (2)腎機能低下及び慢性腎不全のある重症感染症の患者

  2. (3)急性心筋梗塞を起こした患者

心破裂を起こしたとの報告がある。

  1. 9.1.2消化性潰瘍、憩室炎、腸吻合術後初期の患者

消化管粘膜保護作用を減弱させ、また、組織の修復を阻害するので、症状を悪化させるおそれがある。

  1. 9.1.3糖尿病の患者

糖新生を促進させ、また、細胞のインスリンに対する感受性を低下させるので、症状を悪化させるおそれがある。

  1. 9.1.4感染症の患者(有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身の真菌症の患者を除く)

感染症に対する適切な処置を行うこと。免疫機能を抑制し、宿主防御能を低下させ、症状を悪化させるおそれがある。また、炎症反応を抑制し、徴候を隠蔽するおそれがある。

  1. 9.1.5結核性疾患の患者

適宜抗結核療法を併用すること。免疫機能を抑制し、宿主防御能を低下させ、症状を悪化又は顕性化させるおそれがある。

  1. 9.1.6単純疱疹性角膜炎の患者

角膜に穿孔が生じるおそれがある。

  1. 9.1.7骨粗鬆症の患者

骨基質の合成を阻害し、骨形成を抑制するので、症状を悪化させるおそれがある。

  1. 9.1.8精神病の患者

中枢神経刺激作用により、症状を悪化させるおそれがある。

  1. 9.1.9後嚢白内障の患者

水晶体嚢の透過性を変化させ、症状を悪化させるおそれがある。

  1. 9.1.10緑内障の患者

眼圧を上昇させ、症状を悪化させるおそれがある。

  1. 9.1.11高血圧症、うっ血性心不全の患者

ナトリウム貯留作用により、症状を悪化させるおそれがある。

  1. 9.1.12電解質異常のある患者

電解質代謝に影響を与えるので、症状を悪化させるおそれがある。

  1. 9.1.13甲状腺機能低下のある患者

代謝が阻害され、副作用があらわれるおそれがある。

  1. 9.1.14脂肪肝、脂肪塞栓症の患者

脂質代謝に影響を与えるので、症状を悪化させるおそれがある。

  1. 9.1.15血栓症の患者

血液凝固促進作用により、症状を悪化させるおそれがある。

  1. 9.1.16重症筋無力症の患者

使用当初、一時症状を悪化させるおそれがある。

  1. 9.1.17気管支喘息の患者

薬物、食物、添加物等に過敏な喘息患者(アスピリン喘息の既往を有する患者等)には特に注意が必要である。本剤投与により、気管支喘息患者の喘息発作を悪化させることがある。

  1. 9.1.18乳製品に対して過敏症の既往歴のある患者

40mg製剤には、添加物として、牛の乳由来の乳糖を使用している。乳製品に対して過敏症の既往歴のある患者に投与すると、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、牛の乳由来の乳糖を含有しない他の製剤の使用を考慮すること。

  1. 9.1.19潰瘍性大腸炎(切迫穿孔、膿瘍、他の化膿性感染症の疑いがある場合)の患者

炎症反応を抑制するので、これらの疑いがある場合、その徴候を隠蔽するおそれがある。

  1. 9.1.20B型肝炎ウイルスキャリアの患者

本剤の投与期間中及び投与終了後は継続して肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルス増殖の徴候や症状の発現に注意すること。異常が認められた場合には、本剤の減量を考慮し、抗ウイルス剤を投与するなど適切な処置を行うこと。副腎皮質ホルモン剤を投与されたB型肝炎ウイルスキャリアの患者において、B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎があらわれることがある。また、投与開始前にHBs抗原陰性の患者において、B型肝炎ウイルスによる肝炎を発症した症例が報告されている。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1腎不全の患者

ナトリウム貯留作用により、症状を悪化させるおそれがある。

  1. 9.2.2腎機能低下及び慢性腎不全のある重症感染症の患者

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1肝硬変の患者

代謝が阻害され、副作用があらわれるおそれがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。糖質コルチコイドを用いた動物実験で催奇形作用(口蓋裂)が報告されており、また、新生児に副腎不全を起こすことがある。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。糖質コルチコイドは乳汁中へ移行することがある。

9.7 小児等

  1. 9.7.1観察を十分に行うこと。発育抑制があらわれることがある。

  2. 9.7.2長期投与した場合、頭蓋内圧亢進症状があらわれることがある。

  3. 9.7.3治療抵抗性のリウマチ性疾患における低出生体重児、新生児、乳児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

長期投与した場合、感染症の誘発、糖尿病、骨粗鬆症、高血圧症、後嚢白内障、緑内障等の副作用があらわれやすい。

相互作用

  • 本剤は主として薬物代謝酵素CYP3A4で代謝される。

10.1 併用禁忌(併用しないこと)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
生ワクチン又は弱毒生ワクチン
• (乾燥弱毒生麻しんワクチン、乾燥弱毒生風しんワクチン、乾燥BCGワクチン等)
ワクチン株の異常増殖又は毒性の復帰があらわれるおそれがある。 免疫抑制が生じる量の副腎皮質ホルモン剤の投与を受けている患者
デスモプレシン酢酸塩水和物(ミニリンメルト)(男性における夜間多尿による夜間頻尿) 低ナトリウム血症が発現するおそれがある。 機序不明

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
シクロスポリン 双方の血中濃度が上昇するおそれがある。また、痙攣が起こるおそれがある。
必要に応じて本剤又はシクロスポリンを減量するなど用量に注意すること。
相互に代謝が阻害される。
エリスロマイシン
イトラコナゾール
ミコナゾール
キヌプリスチン
ダルホプリスチン
エストロゲン(経口避妊薬を含む)
アプレピタント8),9)
本剤の作用が増強するおそれがある。
必要に応じて本剤又はこれらの薬剤を減量するなど用量に注意すること。
これらの薬剤がCYP3A4を阻害することにより、本剤の代謝が阻害される。
抗凝血剤
• パルナパリンナトリウム
ワルファリンカリウム等
抗凝血剤の作用を増強又は減弱させるおそれがある。
必要に応じて本剤又は抗凝血剤の用量を調節すること。
本剤は血液凝固能を高め、抗凝血剤の効果に拮抗する可能性がある。
また一方、本剤の消化器系の副作用により、抗凝血剤の出血の危険性が増大する可能性がある。
非脱分極性筋弛緩剤
• ベクロニウム臭化物
パンクロニウム臭化物等
非脱分極性筋弛緩剤の作用を増強又は減弱させるおそれがある。
また、併用により短期間でミオパチーがあらわれ、四肢麻痺に至るおそれがある。
必要に応じて本剤又は非脱分極性筋弛緩剤の用量を調節すること。
機序不明
非ステロイド性解熱鎮痛消炎剤
• サザピリン
ジクロフェナク等
消化器系の副作用(消化性潰瘍、消化管出血等)を起こすおそれが高くなる。
必要に応じて本剤又は非ステロイド性解熱鎮痛消炎剤を減量するなど用量に注意すること。
ともに消化器系の副作用を起こすおそれがある。
カリウム排泄型利尿剤
• トリクロルメチアジド
ヒドロクロロチアジド
フロセミド等
低カリウム血症があらわれるおそれがある。
必要に応じて本剤又はカリウム排泄型利尿剤を減量するなど用量に注意すること。
カリウム排泄が促進される。
ジゴキシン ジゴキシン中毒があらわれるおそれがある。
必要に応じて本剤又はジゴキシンを減量するなど用量に注意すること。
カリウム排泄による血中カリウム値低下により、ジゴキシンの作用が増強する。
サリチル酸誘導体
• サザピリン
アスピリン等
サリチル酸中毒(めまい、耳鳴、悪心・嘔吐、過呼吸、高熱、意識障害等の症状)を起こすおそれがある。
必要に応じて本剤又はサリチル酸誘導体の用量を調節すること。
サリチル酸中毒があらわれた場合には、サリチル酸誘導体の投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
本剤はサリチル酸誘導体の代謝・排泄を促進すると考えられているので、本剤の急な減量又は中止により、血清中のサリチル酸誘導体の濃度が増加すると考えられる。
バルビツール酸誘導体
• フェノバルビタール等フェニトイン
リファンピシン
カルバマゼピン8),9)
本剤の作用が減弱するおそれがある。
必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の用量を調節すること。
これらの薬剤はCYP3A4を誘導し、本剤の代謝が促進される。
糖尿病用剤
• ビグアナイド系薬剤
スルホニルウレア剤
速効型インスリン分泌促進剤
α-グルコシダーゼ阻害剤
チアゾリジン系薬剤
DPP-4阻害剤
GLP-1受容体作動薬
SGLT2阻害剤インスリン製剤等
これらの薬剤の効果が減弱されるおそれがある。
必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の用量を調節すること。
本剤の糖新生促進作用等により、血糖値を上昇させる。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
カリウム低下 頻度不明
クッシング様症状 頻度不明
ざ瘡 頻度不明
しゃっくり 頻度不明
そう痒 1%未満
ナトリウム貯留 頻度不明
めまい 頻度不明
下痢 頻度不明
不眠 頻度不明
仮性脳腫瘍 頻度不明
低カリウム性アルカローシス 頻度不明
低体温 頻度不明
体重増加 頻度不明
創傷治癒障害 1〜5%未満
嘔吐 1%未満
多幸症 頻度不明
多毛症 頻度不明
徐脈 1%未満
悪心 1%未満
易刺激性 頻度不明
月経異常 頻度不明
浮腫 頻度不明
満月様顔貌 1%未満
疲労感 頻度不明
発汗異常 頻度不明
発熱 1%未満
発疹 1%未満
白血球増多 1〜5%未満
皮膚線条 頻度不明
皮膚菲薄化・脆弱化 頻度不明
眼球突出 頻度不明
窒素負平衡 頻度不明
筋力低下 頻度不明
筋肉痛 頻度不明
紅斑 1%未満
紫斑 頻度不明
網膜障害 頻度不明
胸やけ 頻度不明
脂肪織炎 頻度不明
脂肪肝 頻度不明
腹痛 頻度不明
腹部膨満感 頻度不明
血圧上昇 1〜5%未満
血圧降下 1〜5%未満
関節痛 1%未満
頭痛 頻度不明
食欲不振 頻度不明
食欲亢進 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

糖質コルチコイドは細胞膜を通過し、細胞内の受容体との結合を介しDNAに働き、遺伝子の転写を調節する。

18.2 抗炎症作用及び免疫抑制作用24),25)

糖質コルチコイドは、リンパ球の数に対する作用に加え、リンパ球の免疫反応を著明に変化させ、抗炎症作用及び免疫抑制作用を示す。糖質コルチコイドにより炎症反応を誘起する重要な因子の産生が抑制され、血管活性因子及び化学走化性因子の放出が低下することで脂肪分解酵素及びタンパク質分解酵素の分泌が減少し、損傷部位への白血球の血管外遊出が減少し、最終的にフィブリン沈着が抑制される。また、糖質コルチコイドによりリンパ球が減少し、抗体産生、抗原抗体反応及び免疫複合体沈着が抑制されることで、免疫機能が抑制される。さらに、糖質コルチコイドは、炎症及び免疫系に関与するサイトカインの発現も減少させる。

18.3 抗ショック作用26),27),28),29)

ライソゾーム膜の安定化 膜透過性亢進の抑制 心筋抑制因子(MDF)の増加抑制

18.4 抗アレルギー作用、抗体産生の抑制25)

18.5 脊髄損傷に対する改善効果30),31),32),33),34)

運動障害の改善 脊髄血流量低下の抑制 エネルギー代謝の改善 脂質過酸化の抑制

18.6 抗喘息作用35),36),37),38),39),40),41),42)

炎症メディエーター産生抑制 血管透過性亢進抑制 炎症性サイトカイン・ケモカイン産生抑制 好酸球などの炎症細胞の気管・肺への浸潤抑制 アドレナリンβ受容体感受性低下抑制 気道における粘液分泌抑制

薬物動態

16.1 血中濃度

健康成人に本剤をメチルプレドニゾロンとして500mg/ヒトを静脈内投与した結果、定常状態において、血漿中メチルプレドニゾロンのAUCは11.3±1.2μg・hr/mL(平均値±標準偏差)、消失速度定数は0.33±0.02hr-1(半減期:2.1hr)であった。また、本剤をメチルプレドニゾロンとして10~3000mg/ヒトの投与量の範囲において血漿中メチルプレドニゾロンのAUCは投与量に比例して増加した10),11)(外国人データ)。

16.3 分布

ラットに3H-メチルプレドニゾロンコハク酸エステルナトリウムをメチルプレドニゾロンとして30mg/kg静脈内投与したとき、5分後にはほとんどの組織に放射能の分布がみられ、臓器内濃度は肝、腸で最も高く、次いで腎、副腎、血漿、心、膵、脳下垂体、肺、胃の順に高かった。投与後24時間には、各組織内濃度は速やかに減少した12)。 損傷30分後の脊髄損傷ネコにメチルプレドニゾロンとして30mg/kgを静脈内投与したとき、損傷脊髄濃度は0.5~1時間後に最高値に達し、その後は2相性の消失を示した13)。 ラットにおいて、胎児移行が認められた12)。

16.4 代謝

一般にステロイド骨格の6β水酸化反応はCYP3A4により触媒され、本薬の活性本体であるメチルプレドニゾロンにおいても6β水酸化体が主要代謝物であった14)。

16.5 排泄

ラットに3H-メチルプレドニゾロンコハク酸エステルナトリウムをメチルプレドニゾロンとして30mg/kg静脈内投与したとき、24時間後に尿中へ14.3%、糞中へ67.2%が排泄された。また、ラットにおいて乳汁移行が認められた12)。