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セフジトレン ピボキシル小児用細粒10%「OK」

セフジトレン ピボキシル

添付文書改訂 2023年06月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

  • 小児

  • 〈適応菌種〉

セフジトレンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、百日咳菌、ペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属、プレボテラ属、アクネ菌

  • 〈適応症〉

表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肛門周囲膿瘍、咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、顎炎、猩紅熱、百日咳

  • 成人(嚥下困難等により錠剤の使用が困難な場合)

  • 〈適応菌種〉

セフジトレンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、ペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属、プレボテラ属、アクネ菌

  • 〈適応症〉

表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍、咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、胆嚢炎、胆管炎、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、眼瞼膿瘍、涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎

用法・用量

  • 小児

  • 〈肺炎、中耳炎、副鼻腔炎の場合〉

通常、小児にはセフジトレン ピボキシルとして1回3mg(力価)/kgを1日3回食後に経口投与する。 なお、必要に応じて1回6mg(力価)/kgまで投与できるが、成人での上限用量の1回200mg(力価)1日3回(1日600mg(力価))を超えないこととする。

  • 〈上記以外の疾患の場合〉

通常、小児にはセフジトレン ピボキシルとして1回3mg(力価)/kgを1日3回食後に経口投与する。 なお、年齢及び症状に応じて適宜増減するが、成人での上限用量の1回200mg(力価)1日3回(1日600mg(力価))を超えないこととする。

  • 成人(嚥下困難等により錠剤の使用が困難な場合)

  • 通常、成人にはセフジトレン ピボキシルとして1回100mg(力価)を1日3回食後に経口投与する。 なお、年齢及び症状に応じて適宜増減するが、重症又は効果不十分と思われる場合は、1回200mg(力価)を1日3回食後に経口投与する。

使用上の注意

  1. 8.1本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。

  2. 8.2ショックを起こすおそれがあるので、十分な問診を行うこと。

  3. 8.3肝機能障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うこと。

  4. 8.4急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うこと。

  5. 8.5無顆粒球症、溶血性貧血があらわれることがあるので、定期的に検査を行うこと。

  6. 8.6投与期間が長い患者では、臨床検査値異常(AST、ALT上昇、好酸球増多等)の発現率が高くなる傾向がみられるため、定期的に検査を行うなど注意すること。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1セフェム系又はペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者(ただし、本剤に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないこと)

  2. 9.1.2本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者

  3. 9.1.3経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者

観察を十分に行うこと。ビタミンK欠乏症状があらわれることがある。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1高度の腎障害のある患者

投与間隔をあけて使用すること。血中濃度が持続する。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠後期にピボキシル基を有する抗生物質を投与された妊婦と、その出生児において低カルニチン血症の発現が報告されている。

9.7 小児等

  1. 9.7.1低出生体重児、新生児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

  2. 9.7.23歳未満で1回6mg(力価)/kgを1日3回投与した場合、下痢・軟便の発現頻度が高いので、これらの症状が認められた場合には症状に応じて対症療法等の適切な処置を行うこと。肺炎、中耳炎、副鼻腔炎の患者を対象とした1回6mg(力価)/kg 1日3回による臨床試験における下痢・軟便の副作用発現率は3歳未満で36.2%(17例/47例)、3歳以上で16.2%(11例/68例)であった。

  3. 9.7.3カルニチンの低下に注意すること。血清カルニチンが低下する先天性代謝異常であることが判明した場合には投与しないこと。小児(特に乳幼児)においてピボキシル基を有する抗生物質の投与により、低カルニチン血症に伴う低血糖があらわれることがある。

9.8 高齢者

次の点に注意して、投与間隔を変更するなどして投与すること。高齢者とそれ以外の成人では副作用に差がみられなかったが、一般に生理機能が低下していることが多い。

  • 本剤は腎機能低下患者で排泄に遅延が認められているので、血中濃度が高く推移する可能性がある。

  • 類薬で、ビタミンK欠乏による出血傾向があらわれるとの報告がある。

相互作用

記載なし

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
Al-Pの上昇注) 頻度不明
ALT 頻度不明
AST 頻度不明
BUN上昇 頻度不明
カンジダ症 頻度不明
しびれ 頻度不明
ビタミンB群欠乏症状(舌炎 頻度不明
ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症 頻度不明
めまい 頻度不明
リンパ節腫脹 頻度不明
下痢 頻度不明
出血傾向等) 頻度不明
口内炎 頻度不明
口内炎 頻度不明
嘔吐 頻度不明
嘔気 頻度不明
好酸球増多注) 頻度不明
悪心 頻度不明
浮腫 頻度不明
瘙痒 頻度不明
発熱 頻度不明
発疹 頻度不明
神経炎等) 頻度不明
紅斑 頻度不明
胃不快感 頻度不明
腹痛 頻度不明
腹部膨満感 頻度不明
蕁麻疹 頻度不明
蛋白尿 頻度不明
血中クレアチニン上昇 頻度不明
血小板減少 頻度不明
軟便 頻度不明
関節痛 頻度不明
頭痛 頻度不明
顆粒球減少 頻度不明
食欲不振 頻度不明
黄疸 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

セフジトレンの作用機序は細菌細胞壁の合成阻害である。各種細菌のペニシリン結合蛋白(PBP)への親和性が高く、殺菌的に作用する17),18),19)。

18.2 抗菌作用

  1. 18.2.1セフジトレン ピボキシルは、吸収時に腸管壁で代謝を受けてセフジトレンとなり、抗菌力を示す。

  2. 18.2.2セフジトレンは、試験管内でグラム陽性・陰性菌に対し幅広い抗菌スペクトルを有し、特に、グラム陽性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、グラム陰性の大腸菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、クレブシエラ属、プロテウス属、インフルエンザ菌及び嫌気性菌のペプトストレプトコッカス属、アクネ菌、バクテロイデス属、プレボテラ属等に対して強い抗菌力を示した。また、β-ラクタマーゼ非産生アンピシリン耐性インフルエンザ菌(BLNAR)に対しても強い抗菌力を示した17),18),19),20),21),22),23)。

  3. 18.2.3セフジトレンは、試験管内で各種細菌の産生するβ-ラクタマーゼに対して安定で、β-ラクタマーゼ産生株に対しても強い抗菌力を示した20),21),22)。

18.3 実験的感染症に対する治療効果

セフジトレン ピボキシルは、黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、大腸菌、肺炎桿菌、プロテウス属等によるマウス実験的感染症に対して、優れた治療効果を示し、また、β-ラクタマーゼ産生株感染に対する治療効果も、類薬と同等もしくは優れていた18),19),20)。

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1単回投与(顆粒剤注1))

腎機能の正常な小児患者に1回3mg/kg、6mg/kgをそれぞれ食後単回経口投与した場合、セフジトレンの血清中濃度・薬物動態パラメータは、図1・表1のとおりであり、用量依存性を示した3)。

図1 腎機能の正常な小児患者のセフジトレンの血清中濃度

投与量 Cmax
(μg/mL)
T1/2
(hr)
AUC0→∞
(μg・hr/mL)
●:3mg/kg(n=19) 1.45 2.25 7.16
○:6mg/kg(n=18) 2.85 1.68 11.90

16.3 分布

  1. 16.3.1体液、組織内移行(旧錠剤注1))

患者の喀痰、扁桃組織、上顎洞粘膜、皮膚組織、抜歯創内等への移行が認められた4),5),6),7),8)。

  1. 16.3.2蛋白結合

限外濾過法により測定したヒト血清蛋白との結合率は25μg/mLの濃度で91.5%であった(in vitro)9)。

16.4 代謝

セフジトレン ピボキシルは、吸収時に代謝を受け、抗菌活性を有するセフジトレンとピバリン酸になる。ピバリン酸は、カルニチン抱合を受け、尿中にピバロイルカルニチンとして排泄される。セフジトレンは、ほとんど代謝を受けることなく、主として尿、及び胆汁中に排泄される3),10),11),12),13)。

16.5 排泄

  1. 16.5.1尿中排泄(顆粒剤注1))

腎機能が正常な小児患者に1回3mg/kg、6mg/kgをそれぞれ食後単回経口投与した場合、セフジトレンとしての尿中排泄率(0~8時間)は、それぞれ約20%、17%であった3)。

16.6 特定の背景を有する患者

  1. 16.6.1腎機能障害患者(旧錠剤注1))

腎機能障害患者及び人工透析導入患者(いずれも成人)に200mgを食後単回経口投与した場合、セフジトレンの血清中濃度・薬物動態パラメータは、図2・表2のとおりであり、いずれの場合も高値で推移し、腎機能の障害の程度に応じたT1/2の遅延が認められた。また、尿中排泄率は腎機能の障害の程度が大きくなるにつれて低下し、排泄の遅延が認められた14)。

図2 腎機能障害患者におけるセフジトレンの血清中濃度

患者条件
〔Ccr(mL/min)〕
例数 Tmax
(hr)
Cmax
(μg/mL)
T1/2
(hr)
AUC0→∞
(μg・hr/mL)
軽度〔51~70〕 3 2 2.32 1.13 10.2
中等度〔30~50〕 4 4 2.17 2.06 16.4
高度〔<30〕 2 8 3.70 5.68 53.5
透析患者※ 1 6 4.60 5.37 50.2

※:非透析日

注1)セフジトレン ピボキシル細粒と旧細粒剤、旧細粒剤と顆粒剤及びセフジトレン ピボキシル錠と旧錠剤の生物学的同等性が確認されている。