疥癬
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
通常、1週間隔で、1回1本(30g)を頸部以下(頸部から足底まで)の皮膚に塗布し、塗布後12時間以上経過した後に入浴、シャワー等で洗浄、除去する。
使用上の注意
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8.1疥癬は多くの場合瘙痒を伴うが、本剤による治療初期に一過性に増悪することがある。
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8.2ヒゼンダニの死滅後もアレルギー反応として全身の瘙痒が遷延することがある。瘙痒が持続しても、特徴的な皮疹の発生や感染が認められない場合には、漫然と再塗布しないこと。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
1回塗布量を適宜減量すること。小児では体表面積が小さい。 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
一般に合併症を有し、もしくは他の薬剤を併用している場合が多い。
相互作用
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| ALT上昇 | 頻度不明 |
| AST上昇 | 頻度不明 |
| ひびあかぎれ(皮膚亀裂) | 頻度不明 |
| ヒリヒリ感(錯感覚) | 頻度不明 |
| 接触性皮膚炎 | 頻度不明 |
| 末梢性浮腫 | 頻度不明 |
| 水疱 | 頻度不明 |
| 皮膚乾燥 | 頻度不明 |
| 皮膚炎 | 頻度不明 |
| 血小板増加 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
フェノトリンを含むピレスロイド系化合物は、神経細胞のNa+チャネルに作用し、その閉塞を遅らせることにより反復的な脱分極あるいは神経伝導を遮断する3)ことで殺虫作用を示すとされている。
薬物動態
16.1 血中濃度
健康成人男性(6例)に本剤1本30gを1週間隔で2回塗布し、薬物動態を測定した1)。洗浄・除去までの時間(適用時間)は初回塗布時24時間、2回目塗布時は72時間とした。初回塗布後、未変化体(cis-フェノトリン及びtrans-フェノトリン)の血漿中濃度はわずかに認められる程度(10ng/mL未満)で、主に代謝物である3-phenoxybenzoic acid(3-PB)として存在した。3-PBの血漿中濃度は24時間後にCmax(160.7±51.3ng/mL)に達し、その後は速やかに減少して168時間後には全例で定量下限値(5ng/mL)未満となった。2回目塗布後、適用時間の増加に伴いAUCの増加傾向が認められたが、初回塗布時と比べCmax、Tmaxには変化は認められなかった。
| 例数 | Tmax (hr) |
Cmax (ng/mL) |
AUC0-168hr (ng・hr/mL) |
|
|---|---|---|---|---|
| 初回塗布時 | ||||
| • cis-フェノトリン注1) | 2 | 24.0,24.0 | 0.6,2.6 | 11,74 |
| • trans-フェノトリン | 6 | 14.3±19.0 | 2.0±2.5 | 50±71 |
| • -PB | 6 | 24.0±0.0 | 160.7±51.3 | 6807±2181 |
| 2回目塗布時 | ||||
| • cis-フェノトリン | 5 | 25.6±14.3 | 0.9±0.5 | 48±56 |
| • trans-フェノトリン | 6 | 17.5±10.3 | 1.7±1.4 | 114±133 |
| • -PB | 6 | 21.3±6.5 | 150.7±24.4 | 9583±1964 |
平均値±標準偏差
注1)cis-フェノトリンは2例の測定値を記載
16.3 分布
健康成人男性(6例)に本剤1本30gを1週間隔で2回塗布した皮膚曝露試験1)において、初回塗布後24時間時点での適用部位の皮膚角質中の未変化体(cis-フェノトリン及びtrans-フェノトリン)の濃度の平均値は3.567μg/cm2であり、洗浄後、速やかに減少した。
16.5 排泄
健康成人男性(6例)に本剤1本30gを1週間隔で2回塗布した皮膚曝露試験1)において、尿中には3-phenoxybenzoic acidおよび3-(4’-hydroxy)phenoxybenzoic acidとして排出され、適用時間にかかわらず塗布7日後にはほぼ消失した。