Clinical snapshot

シアノコバラミン点眼液0.02%「センジュ」

シアノコバラミン

添付文書改訂 2022年07月01日

効能・効果

調節性眼精疲労における微動調節の改善

用法・用量

通常、1回1〜2滴を1日3〜5回点眼する。

なお、症状により適宜増減する。

使用上の注意

9.5 妊婦

  • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

  • 治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

相互作用

記載なし

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
過敏症状 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

眼に対しては、酸素消費量を増し、ATP産生を増大させる。調節性眼精疲労を改善する5) 。

18.2 調節機能改善作用

調節性眼精疲労患者における0.02%シアノコバラミン点眼液の調節機能に及ぼす影響をプラセボとの二重遮蔽比較により検討した結果、調節時間及び調節運動においては改善の傾向がみられ、微動運動ではプラセボと比べて有意の改善効果が認められた6) 。

18.3 組織呼吸増加作用

白色ウサギの網膜浮遊液中に0.0025、0.025、0.1、0.5、5.0、10.0、50.0、100.0μgコバマミド(補酵素型ビタミンB12)を添加すると、網膜の酸素消費量はいずれも増強し、その程度には用量依存性が認められた7) (in vitro)。 また、5mg/mLシアノコバラミンはスイギュウの精液のATP産生量を増強した8) (in vitro)。

18.4 神経興奮伝導に対する作用

カエル及びウサギの坐骨神経を用い、補酵素型ビタミンB12(もしくはメチルコバラミン)の神経の興奮伝導に対する作用を調べた。その結果、低濃度では細胞膜を過分極の状態にし、活動電位の振幅を増大させ、高濃度では脱分極を引き起こし、活動電位の振幅を減少させることが示された。より高濃度ではこの脱分極は興奮伝導の遮断をもたらすが、この脱分極が閾値膜電位より小さければ神経細胞の興奮性は増大し、不応期が短縮する可能性のあることが示唆された9),10) (in vitro)。

薬物動態

16.3 分布

白色ウサギに60Co-シアノコバラミン液を2分毎に15回、総量0.3mLを点眼したとき、最終点眼直後及び1時間後の各眼球組織への移行率は、シアノコバラミンの総投与量を100%とすると次のとおりであった1) 。

最終点眼直後(%) 最終点眼1時間後(%)
結膜 1.286 0.132
角膜 0.156 0.115
強膜(毛様体部) 0.097 0.033
強膜後部 0.212 0.027
前房水 0.008 0.015
水晶体 0.007 0.008
虹彩 0.015 0.022
毛様体 0.045 0.036
硝子体 0.007 0.013
網脈絡膜 0.013 0.011

16.8 その他

  1. 16.8.1生物学的同等性試験

ウサギの摘出角膜を用い、角膜上皮側を本剤あるいはサンコバ点眼液0.02%で、角膜内皮側を0.1%グルコース含有リン酸緩衝液でそれぞれ満たしたチャンバーを使用し物質の角膜透過を定量的に評価する角膜透過性試験により、2時間後に角膜内皮側へ透過したシアノコバラミン濃度を測定し、累積透過量の対数変換値(log10)を求めて比較検討した。その結果、両製剤間の平均値の差の90%信頼性区間は-0.231~0.190であり、サンコバ点眼液0.02%の平均値に対する割合が-0.091~0.075と許容範囲内〔log0.8~log1.25(-0.0969~0.0969)〕であったことから、両剤の生物学的同等性が確認された2) 。

シアノコバラミンの累積透過量の対数変換値(log10)
本剤 2.51±0.18
サンコバ点眼液0.02% 2.53±0.31

平均値±標準偏差、n=9