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ザジテンシロップ0.02%

ケトチフェンフマル酸塩

添付文書改訂 2024年07月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

  2. 2.2てんかん又はその既往歴のある患者

効能・効果

  • 気管支喘息

  • アレルギー性鼻炎

  • 蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症

用法・用量

通常、小児には1日量0.3mL/kg(ケトチフェンとして0.06mg/kg)を2回、朝食後及び就寝前に分けて経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。 年齢別の標準投与量は、通常、下記の用量を1日量とし、1日2回、朝食後及び就寝前に分けて経口投与する。

年齢 1日用量
6ヵ月以上3歳未満 4mL(ケトチフェンとして0.8mg)
3歳以上7歳未満 6mL(ケトチフェンとして1.2mg)
7歳以上 10mL(ケトチフェンとして2.0mg)

ただし、1歳未満の乳児に使用する場合には体重、症状などを考慮して適宜投与量を決めること。

使用上の注意

  • 〈効能共通〉
  1. 8.1眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること。
  • 〈気管支喘息〉
  1. 8.2本剤はすでに起こっている発作を速やかに軽減する薬剤ではないので、このことを患者に十分に説明しておく必要がある。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1てんかんを除く痙攣性疾患、又はこれらの既往歴のある患者

痙攣閾値を低下させることがある。

  1. 9.1.2長期ステロイド療法を受けている患者

本剤投与によりステロイドの減量をはかる場合は十分な管理下で徐々に行うこと。

9.3 肝機能障害患者

肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

乳児、幼児に投与する場合には、観察を十分に行い慎重に投与すること。痙攣、興奮等の中枢神経症状があらわれることがある。

相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
中枢神経抑制剤
(鎮静剤、催眠剤等)
抗ヒスタミン剤
アルコール
眠気、精神運動機能低下等を起こすことがある。
アルコール性飲料の摂取を制限すること。
いずれも中枢神経抑制作用を有するため。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
1%未満
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
ALPの上昇 1%未満
ALT 1%未満
AST 1%未満
LDH 頻度不明
γ-GTPの上昇 頻度不明
けん怠感 1%未満
しびれ感 頻度不明
ふらつき 1%未満
ほてり 頻度不明
めまい 1%未満
一過性の意識消失 頻度不明
下痢 1%未満
不眠 頻度不明
体重増加 1%未満
便秘 1%未満
動悸 頻度不明
口内炎 頻度不明
口渇 1%未満
味覚異常 頻度不明
嘔吐 1%未満
多形紅斑 頻度不明
悪心 1%未満
排尿痛 頻度不明
易刺激性 頻度不明
月経異常 頻度不明
残尿感等の膀胱炎様症状 頻度不明
浮腫 頻度不明
発疹 1%未満
眠気 頻度不明
神経過敏 頻度不明
胃部不快感 頻度不明
腹痛 頻度不明
蕁麻疹 1%未満
血尿 頻度不明
鎮静 頻度不明
頭痛 頻度不明
頻尿 頻度不明
食欲不振 頻度不明
鼻出血 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

ケトチフェンはケミカルメディエーター遊離抑制に基づく抗アナフィラキシー作用及び抗ヒスタミン作用を有し、かつ、気道及び鼻粘膜等の組織の過敏性を減弱させる。更に、PAF(血小板活性化因子)による気道の反応性亢進を抑制し、好酸球に対する作用を有する。

18.2 抗アナフィラキシー作用

ケトチフェンはPCA(受動的皮膚アナフィラキシー)反応、実験的気管支喘息モデルにおけるアナフィラキシー反応を抑制する13)(ラット)。 ヒスタミン及びSRS-A等ケミカルメディエーターの遊離を抑制することによる(ラット腹腔・皮膚肥満細胞13),14)、ヒト白血球中好塩基球・好中球15),16)、ヒト肺17)in vitro)。また、抗SRS-A作用を有する16),17)(モルモット気管支筋in vivo、回腸in vitro)。

18.3 抗ヒスタミン作用

ケトチフェンはヒスタミンによる気管支収縮(モルモット)、血管透過性亢進、皮膚反応(ラット)等を抑制する13)。

18.4 PAF(血小板活性化因子)による気道反応の抑制

ケトチフェンはPAFによる気管支収縮、気道反応性亢進を抑制する18),19)(モルモット)。

18.5 好酸球に対する作用

抗原及びPAFによる好酸球の肺への集積を防止する(モルモット19)、ヒヒ20))。 アレルギー性疾患患者においてケトチフェンは抗原刺激による好酸球の脱顆粒を防止する21)(in vitro)。 ケトチフェンはアレルギー性疾患患者の末梢血好酸球を減少させる22),23),24)。 また、臨床症状の改善に伴って低比重好酸球比率の減少がみられる22)。

18.6 誘発試験による過敏反応の抑制

アレルギー性疾患患者において、ケトチフェンは抗原誘発による気道、鼻粘膜、皮膚等の過敏反応を抑制する25),26),27),28),29)。

薬物動態

16.1 血中濃度

健康成人に本剤10mL(ケトチフェンとして2mg)を1回経口投与した場合の薬物動態は、下表及び図のごとくであり、ザジテンカプセルとほぼ同じと推定された。 また、本剤を小児患者に投与した場合、健康成人に比べやや吸収が遅く、血中からの消失が速いことが示された。

Tmax(hr) Cmax(ng/mL) AUC0-24(ng・hr/mL) T1/2(hr)
2.8±0.4 5.62±0.52 62.20±8.06 8.03±1.24

ケトチフェン2mgを健康成人に経口投与後の血漿中濃度の推移 平均±標準誤差(n=5)

16.3 分布

ケトチフェンの蛋白結合率は約75%である。(in vitro、ヒト血清、平衡透析法)

16.4 代謝

ケトチフェンの血中及び尿中における主代謝産物はグルクロン酸抱合体であり、脱メチル化体及びN-酸化体がわずかにみられた3)(外国人のデータ)。

16.5 排泄

健康成人に14C-ケトチフェンを単回投与した時、投与120時間後までに放射能は尿中に71.1%、糞中に26.4%排泄された(外国人のデータ)。 また、本剤を小児患者に投与した場合、健康成人に比べ尿中への排泄は速やかに行われることが示唆された。