Clinical snapshot

サンラビン点滴静注用200mg

エノシタビン

添付文書改訂 2026年04月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

急性白血病(慢性白血病の急性転化を含む)

用法・用量

通常、1日量、体重1kg当り3.5~6.0mgを5%ブドウ糖注射液、5%果糖注射液、5%キシリット注射液、生理食塩液、リンゲル液又は糖電解質注射液に混合し、静脈内に2~4時間で1日1回又は2回に分割し点滴注射する。通常10~14日間連日投与を行うか、又は、6~10日間連日投与後、休薬期間をおいて同様の投与を繰り返す。 用量及び投与期間については患者の末梢血及び骨髄の状態により適宜増減する。

使用上の注意

  1. 8.1骨髄機能抑制等の重篤な副作用が起こることがあるので、頻回に臨床検査(血液検査、肝機能・腎機能検査等)を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。またこれらの副作用は、遷延性に推移することがあるので、投与は慎重に行うこと。

  2. 8.2感染症・出血傾向の発現又は増悪に十分注意すること。

  3. 8.3本剤の投与により、ときにショック等の重篤な過敏反応の発現がみられるので、使用に際しては少量注入後患者の状態をよく観察すること。

  4. 8.4ショック等を予測するため、投与に際してはアレルギー既往歴、薬物過敏症等について十分な問診を行うこと。

  5. 8.5本剤の添加物であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含有する医薬品でショックの発現が報告されているので、上記注意事項に留意すること。また、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含有する他の製剤で高脂血症がみられたとの報告がある。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1骨髄機能抑制のある患者

症状を増悪させるおそれがある。

  1. 9.1.2感染症を合併している患者

骨髄機能抑制により、症状を増悪させるおそれがある。

  1. 9.1.3本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギーを起こしやすい体質を持つ患者

  2. 9.1.4薬物過敏症の既往歴のある患者

9.3 肝機能障害患者

症状を悪化させるおそれがある。

9.4 生殖能を有する者

小児及び生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮すること。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット、ウサギ)で催奇形作用(胎児の骨格異常・外形異常)が報告されている。

9.6 授乳婦

授乳しないことが望ましい。動物実験(ウサギ)で母乳中へ移行することが報告されている。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施されていない。

9.8 高齢者

用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能(造血機能、肝機能、腎機能等)が低下していることが多い。

相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
他の抗悪性腫瘍剤 骨髄機能抑制等の副作用が増強することがある。 副作用が相互に増強される。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
ALPの上昇 頻度不明
ALT 頻度不明
AST 頻度不明
BUN 頻度不明
クレアチニンの上昇 頻度不明
しびれ感 1%未満
そう痒 1%未満
ビリルビン 頻度不明
下痢 頻度不明
倦怠感 頻度不明
口内炎 頻度不明
心悸亢進 1%未満
悪心・嘔吐 頻度不明
浮腫 1%未満
発熱 頻度不明
眩暈 1%未満
紅斑 1%未満
脱毛 頻度不明
腰痛 1%未満
腹痛 頻度不明
腹部膨満感 頻度不明
蛋白尿 1%未満
頭痛 頻度不明
頻尿 1%未満
食欲不振 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

ヒトの肝、脾、腎及び白血病細胞で活性物質(シタラビン等)に徐々に変換・代謝されDNA合成阻害により抗腫瘍作用を示す5),6),7),8),9)。

18.2 抗腫瘍作用

L1210及びヒトリンパ性白血病細胞(市川株)等の担癌マウスに対して延命効果を示した10),11),12)。

薬物動態

16.1 血中濃度

急性白血病患者に注射用サンラビン200mgを1.5時間かけて単回点滴静注を行い、血漿、血球中エノシタビン濃度を測定した1)。 血漿中エノシタビンの濃度変化は二相性を示し、その半減期は第一相で0.37±0.25時間、第二相で5.3±4.8時間であった。 一方、血球中のエノシタビン濃度は投与終了時までは血漿中と同じであったが、投与開始24時間後には血漿中の約10倍を示した。また、骨髄液中エノシタビン濃度は投与開始4時間後では血漿中とほぼ同じであったが、12時間後には血漿中より有意に高値を示した。

16.4 代謝

急性白血病患者に注射用サンラビン200mgを1.5時間かけて単回点滴静注したところ、血液中にはエノシタビンの他に代謝産物としてシタラビン及びウラシルアラビノシドが検出された1),2)。

16.5 排泄

急性白血病患者に注射用サンラビン200mgを1.5時間かけて単回点滴静注したところ、尿中にはエノシタビンとしては排泄されず、投与開始24時間後までにシタラビンとして0.5%、ウラシルアラビノシドとして72%が排泄された1),2)。