- アントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤の血管外漏出
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
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2.2妊婦又は妊娠している可能性のある女性
効能・効果
用法・用量
通常、成人には、デクスラゾキサンとして、1日1回、投与1日目及び2日目は1000mg/m2(体表面積)、3日目は500mg/m2を1~2時間かけて3日間連続で静脈内投与する。なお、血管外漏出後6時間以内に可能な限り速やかに投与を開始し、投与2日目及び3日目は投与1日目と同時刻に投与を開始する。また、用量は、投与1日目及び2日目は各2000mg、3日目は1000mgを上限とする。
中等度及び高度の腎機能障害のある患者(クレアチニンクリアランス:40mL/min未満)では投与量を通常の半量とする。
使用上の注意
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8.1本剤は必ずアントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤が投与された患者に対して使用されるため、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで使用すること。
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8.2投与後は血管外漏出の症状が軽快するまで、定期的に漏出部位の状態を観察すること。
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8.3本剤は投与中及び投与終了後に骨髄抑制をおこすことがあるため、定期的に血液検査を行うとともに患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
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8.4本剤の投与により免疫機能が低下している患者に、生ワクチン又は弱毒生ワクチンを接種すると、ワクチン由来の感染を増強又は持続させるおそれがあるので、本剤投与中にこれらのワクチンを接種しないこと。
9.2 腎機能障害患者
血液毒性の発現に注意して観察すること。デクスラゾキサンは大部分が腎排泄されることが知られており、腎機能障害のある患者では、本剤の排泄率が低下し、全身への曝露時間が延長する可能性があることから、副作用が強くあらわれるおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
肝機能障害の副作用がおこることがある。
9.4 生殖能を有する者
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**9.4.1生殖可能な年齢の者には、性腺に対する影響を考慮すること。
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**9.4.2妊娠する可能性がある女性には、本剤投与中及び最終投与後6ヵ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。
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**9.4.3男性には、本剤投与中及び最終投与後3ヵ月間においてバリア法(コンドーム)を用いて避妊する必要性について説明すること。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験注1)において胎児毒性(マウス、ラット及びウサギ)、催奇形性(マウス及びラット)が報告されている1)。
注1)ラゾキサン(本薬を含むラセミ体)の試験成績である。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。本剤は、主として腎臓から排泄されるが、一般に高齢者では腎機能が低下していることが多い。
相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| フェニトイン | 痙攣の悪化を誘発するおそれがある。 | 細胞毒性を有する薬剤と併用することによりフェニトインの吸収作用を減退させるおそれがある。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| Al-P上昇 | 頻度不明 |
| ALT上昇 | 頻度不明 |
| AST上昇 | 頻度不明 |
| γ-GTP上昇 | 頻度不明 |
| うつ病 | 頻度不明 |
| かすみ目 | 頻度不明 |
| カリウム上昇 | 頻度不明 |
| カリウム低下 | 頻度不明 |
| カルシウム上昇 | 頻度不明 |
| カルシウム低下 | 頻度不明 |
| クレアチニン上昇 | 頻度不明 |
| そう痒 | 頻度不明 |
| ナトリウム低下 | 頻度不明 |
| ヘルペスウイルス感染 | 頻度不明 |
| ほてり | 頻度不明 |
| 下痢 | 頻度不明 |
| 不眠症 | 頻度不明 |
| 丹毒 | 頻度不明 |
| 体重減少 | 頻度不明 |
| 傾眠 | 頻度不明 |
| 創部痛 | 頻度不明 |
| 口内乾燥 | 頻度不明 |
| 口内炎 | 頻度不明 |
| 口渇 | 頻度不明 |
| 呼吸困難 | 頻度不明 |
| 咳 | 頻度不明 |
| 嘔吐 | 頻度不明 |
| 失神 | 頻度不明 |
| 好中球減少性感染等) | 頻度不明 |
| 心房細動 | 頻度不明 |
| 悪心 | 頻度不明 |
| 感染(創傷感染 | 頻度不明 |
| 感覚消失 | 頻度不明 |
| 振戦 | 頻度不明 |
| 注射部位反応(注射部位の疼痛 | 頻度不明 |
| 注射部位静脈炎 | 頻度不明 |
| 浮動性めまい | 頻度不明 |
| 浮腫 | 頻度不明 |
| 深部静脈血栓症 | 頻度不明 |
| 点状出血 | 頻度不明 |
| 疲労 | 頻度不明 |
| 発熱 | 頻度不明 |
| 硬結 | 頻度不明 |
| 紅斑 | 頻度不明 |
| 総ビリルビン上昇 | 頻度不明 |
| 肥厚 | 頻度不明 |
| 肺炎 | 頻度不明 |
| 胃炎 | 頻度不明 |
| 脱毛 | 頻度不明 |
| 脱水 | 頻度不明 |
| 腟出血 | 頻度不明 |
| 腫脹 | 頻度不明 |
| 腹水 | 頻度不明 |
| 腹痛 | 頻度不明 |
| 血栓性静脈炎等) | 頻度不明 |
| 血管穿刺部位血栓 | 頻度不明 |
| 衰弱 | 頻度不明 |
| 貧血 | 頻度不明 |
| 関節痛 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
| 顔面浮腫 | 頻度不明 |
| 食欲減退 | 頻度不明 |
| 骨盤痛 | 頻度不明 |
| 高血圧 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
ダウノルビシン誘発皮膚潰瘍モデルにおいて、デクスラゾキサンは単回腹腔内投与により潰瘍発現を用量依存的に抑制し、1日1回3日間の反復腹腔内投与では潰瘍面積を著しく減少させた。また、ダウノルビシン及びドキソルビシン誘発皮膚潰瘍モデルにおいて、デクスラゾキサンは静脈内投与においても潰瘍抑制作用を示し、静脈内と腹腔内の投与経路の違いによる効果の差異は認められなかった。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1海外市販後臨床試験
アントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤の血管外漏出患者6例を対象として、投与1日目及び2日目はデクスラゾキサン1000mg/m2を、3日目は500mg/m2を1日1回1~2時間かけて、3日間連日静脈内投与したときの全身クリアランスは、投与1日目及び2日目でそれぞれ9.9±3.1及び11.1±4.5L/hr、定常状態分布容積は、それぞれ30.5±11.1及び35.8±19.7L(平均値±標準偏差)であった。消失半減期は、投与1~3日目を通して2.1~2.2時間(平均値)とほぼ同様であった。24時間血中濃度-時間曲線下面積は、投与1日目及び2日目でそれぞれ187455及び170305ng・hr/mL(平均値)であり、反復投与による蓄積は認められなかった(外国人データ)6)。
- 16.1.2国内臨床試験
アントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤の血管外漏出患者2例に対して、本剤を1日1回90分かけて、3日間連日静脈内投与したときの血漿中薬物動態パラメータは以下のとおりであった7)。
| 投与日 | 投与量 (mg/m2) |
Cmaxa) (ng/mL) |
AUClastb) (ng・hr/mL) |
CLtot (L/hr) |
Vdss (L) |
t1/2 (hr) |
|
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 患者1c) | 投与1日目 | 500 | 20122 | 82915 | 10.1 | 52.3 | 3.1 |
| 投与2日目 | 500 | 25508 | 90239 | 9.4 | 42.1 | 2.9 | |
| 投与3日目d) | 250 | 8318 | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | |
| 患者2 | 投与1日目 | 1000 | 47549 | 125745 | 12.0 | 42.1 | 2.1 |
| 投与2日目 | 1000 | 51166 | 127903 | 11.8 | 39.8 | 2.1 | |
| 投与3日目 | 500 | 19739 | 46115 | 13.7 | 46.0 | 1.9 |
a)投与終了直後
b)投与1~3日目の各投与における投与開始時から血漿中薬物濃度定量可能最終時点(投与1日目及び2日目:次投与直前、投与3日目:投与終了4時間後)までのAUC
c)腎機能障害のある患者であったため、通常の半量が投与された
d)投与終了直後の1ポイントのみの測定であった
16.4 代謝
デクスラゾキサンはin vivoで速やかに(数分以内で)加水分解され、1つの環が開環した2種類の中間代謝物になる。中間代謝物Bの濃度はデクスラゾキサン濃度の8~29%に達し、中間代謝物Cの濃度は同3~5%に達した。その後、これらの代謝物は再び速やかに(15分で最高濃度に到達後、半減期2.5時間と0.6時間で消失)2つの環が開環したADR-925に変換され、その後、血清中から半減期24時間で消失した(外国人データ)8)。
16.6 特定の背景を有する患者
- 16.6.1腎機能低下者
腎機能の程度が異なる24例の成人男性及び成人女性を対象として150mg/m2注5)のデクスラゾキサンを一定速度で15分間静脈注入したとき、デクスラゾキサンのCLtotは腎機能低下者で低下し、AUC0-∞は、腎機能正常者(CCr>80mL/min)と比べて、中等度(CCr:30~50mL/min)及び重度(CCr<30mL/min)の腎機能低下者では2倍高値を示した(外国人データ)9)。
注5)本剤の承認されている用法・用量は、「通常、成人には、デクスラゾキサンとして、1日1回、投与1日目及び2日目は1000mg/m2(体表面積)、3日目は500mg/m2を1~2時間かけて3日間連続で静脈内投与する。なお、血管外漏出後6時間以内に可能な限り速やかに投与を開始し、投与2日目及び3日目は投与1日目と同時刻に投与を開始する。また、用量は、投与1日目及び2日目は各2000mg、3日目は1000mgを上限とする。中等度及び高度の腎機能障害のある患者(クレアチニンクリアランス:40mL/min未満)では投与量を通常の半量とする。」である。
薬価情報
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| 年度 | 品名 | 規格 | 単位 | 薬価 | 後発品 | 適用日 | 製造販売会社 |
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| 2026年度 |
サビーン点滴静注用500mg
本剤
3929410D1022
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500mg1瓶 | 500mg1瓶 | ¥46437.00 | — | — | — |