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頭蓋内圧亢進、頭蓋内浮腫の治療
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頭蓋内圧亢進、頭蓋内浮腫の改善による下記疾患に伴う意識障害、神経障害、自覚症状の改善
脳梗塞(脳血栓、脳塞栓)、脳内出血、くも膜下出血、頭部外傷、脳腫瘍、脳髄膜炎
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脳外科手術後の後療法
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脳外科手術時の脳容積縮小
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眼内圧下降を必要とする場合
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眼科手術時の眼容積縮小
2.1先天性のグリセリン、果糖代謝異常症の患者1),2)[重篤な低血糖症が発現することがある。]
2.2成人発症Ⅱ型シトルリン血症の患者
頭蓋内圧亢進、頭蓋内浮腫の治療
頭蓋内圧亢進、頭蓋内浮腫の改善による下記疾患に伴う意識障害、神経障害、自覚症状の改善
脳梗塞(脳血栓、脳塞栓)、脳内出血、くも膜下出血、頭部外傷、脳腫瘍、脳髄膜炎
脳外科手術後の後療法
脳外科手術時の脳容積縮小
眼内圧下降を必要とする場合
眼科手術時の眼容積縮小
通常、成人1回200~500mLを1日1~2回、500mLあたり2~3時間かけて点滴静注する。投与期間は通常1~2週とする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
脳外科手術時の脳容積縮小の目的には、1回500mLを30分かけて点滴静注する。
眼内圧下降及び眼科手術時の眼容積縮小の目的には、1回300~500mLを45~90分かけて点滴静注する。
8.1新生児等の脳浮腫、原因不明の意識障害に対し、本剤を投与する際には、血糖値、血中乳酸値を測定し、糖新生系の異常、特にフルクトース-1,6-ビスホスファターゼ(FBPase)欠損症の可能性が疑われる場合には投与しないこと。さらに、本剤投与中、投与後においては、血糖低下傾向がないこと、及び意識障害に代表される神経症状、脳浮腫の悪化が生じないことを確認し、悪化がみられた場合は、このような患者への本剤の投与は中止すること。FBPase欠損症の新生児、乳児、幼児に対して、脳浮腫あるいは代謝不全から誘発される脳浮腫予防のために本剤を投与して神経障害(痙攣、頻呼吸、嗜眠等)があらわれ、死亡したとの報告がある3)。
8.2成人発症Ⅱ型シトルリン血症(血中シトルリンが増加する疾病で、繰り返す高アンモニア血症による異常行動、意識障害等を特徴とする)が疑われた場合には、本剤を投与しないこと。成人発症Ⅱ型シトルリン血症の患者に対して、脳浮腫治療のために本剤を投与して病態が悪化し、死亡したとの報告がある。
8.3急性の硬膜下・硬膜外血腫が疑われる患者には、出血源を処理し、再出血のおそれのないことを確認してから本剤を投与すること。血腫の存在を確認することなく本剤を投与すると、頭蓋内圧の下降により一時止血していたものが再び出血することがある。
8.4本剤には塩化ナトリウムが含まれているので、食塩摂取制限の必要な患者に投与する場合には注意すること。
8.5乳酸アシドーシスがあらわれることがあるので注意すること。
循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。
本症には適切な水分、電解質管理が必要であり、本剤の投与により電解質等に影響を与え、症状が悪化するおそれがある。
非ケトン性高浸透圧性昏睡があらわれることがある。
水分、塩化ナトリウムの過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。
本剤投与に際しては水・電解質異常に留意し、慎重に投与すること。一般に高齢者では生理機能が低下していることが多い。
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| 低カリウム血症 | 頻度不明 |
| 倦怠感 | 1〜5%未満 |
| 口渇 | 頻度不明 |
| 嘔吐 | 頻度不明 |
| 尿意 | 頻度不明 |
| 尿潜血反応陽性 | 1〜5%未満 |
| 悪心 | 1〜5%未満 |
| 腕痛 | 頻度不明 |
| 血圧上昇 | 頻度不明 |
| 血尿 | 頻度不明 |
| 血色素尿 | 頻度不明 |
| 非ケトン性高浸透圧性高血糖 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
| 高ナトリウム血症 | 頻度不明 |
グリセリンの高浸透圧性脱水作用に基づき脳水分量を減少させ、頭蓋内圧下降作用を示す5)とともに脳浮腫の消失8)、脳局所血流量の増加、さらには脳組織の代謝9)を亢進させる。
頭蓋内圧下降の場合と同様に浸透圧差による脱水作用が考えられるが、その他、房水産生を強く抑制させること、一部には房水の隅角又は虹彩面からの排出促進を加担していること等が考えられる10)。
18.2.1頭蓋内圧又は眼内圧下降を必要とする患者に濃グリセリン・果糖注射液を静脈内投与した結果、濃グリセリン・果糖注射液は速やかで強い頭蓋内圧下降作用、眼内圧下降作用を示した5),7),11),12),13)。頭蓋内圧推移
18.2.2脳卒中の患者に濃グリセリン・果糖注射液又は、glycerinを投与し、局所脳循環を測定したところ、虚血状態から正常状態への血流増加作用がみられ、充血部位から虚血部位への血流再分配作用も認められた14),15),16)。
18.2.3脳卒中の患者にglycerinを投与したところ、脳浮腫形成における悪循環因子すなわち脳細胞内のエネルギー産生障害因子とされる遊離脂肪酸の減少をもたらすなど脳代謝に関与することが認められた15),17),18)。
18.2.4ネコ及びウサギにglycerinを静脈内投与したところ、いずれも脳脊髄液圧下降作用が認められた19)。
18.2.5イヌの硬膜外baloon法及びcold-injury法により作成した脳障害モデルに濃グリセリン・果糖注射液を静脈内投与したところ、増加している脳水分量の減少をはじめ、脳血流量増加、脳酸素消費量増加、脳組織代謝改善等の作用が認められた20)。
18.2.6ネコの実験的脳虚血モデルに濃グリセリン・果糖注射液を静脈内投与し、生理学的・組織学的に検討した結果、脳虚血性障害に対し保護的に作用することが認められた21),22)。
ラットの静脈内14C-glycerin投与による全身autoradiographyでは、放射能はほぼ全身にわたり分布し、血中・肝における速やかな消失とは異なり脳への移行及び消失は遅れを示した4)。
ラット、ウサギの静脈内14C-glycerin投与試験の結果、投与した放射能の65%が14CO2として48時間までに呼気中に排泄された。このときの尿中排泄量はラットで13%、ウサギで9%、糞中排泄量は両者ともごくわずかであった。またラットにおける24時間までの胆汁中への排泄率は0.36%であった4)。