Clinical snapshot

クリアナール内用液8%

フドステイン内用液

添付文書改訂 2025年12月01日

効能・効果

以下の慢性呼吸器疾患における去痰 気管支喘息、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺結核、塵肺症、肺気腫、非定型抗酸菌症、びまん性汎細気管支炎

用法・用量

通常、成人には1回5mL(フドステインとして400mg)を1日3回食後経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。

使用上の注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1心障害のある患者

類薬で心不全のある患者に悪影響を及ぼしたとの報告がある。

9.3 肝機能障害患者

肝機能が悪化するおそれがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ウサギを用いた胎児の器官形成期経口投与試験の600mg/kg(臨床用量の約30倍)で流産、ラットを用いた周産期及び授乳期経口投与試験の2000mg/kg(臨床用量の約100倍)で出生児の発育抑制がみられている。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が認められている。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

相互作用

記載なし

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
Al-Pの上昇 1〜5%未満
ALT 1〜5%未満
AST 1〜5%未満
BUN上昇 1〜5%未満
かゆみ 1〜5%未満
しびれ感 1%未満
じん麻疹 1%未満
ふらつき 1%未満
めまい 1%未満
下痢 1〜5%未満
便秘 1%未満
動悸 頻度不明
口内炎 頻度不明
口唇炎 頻度不明
口渇 1%未満
味覚異常 1%未満
呼吸困難感 頻度不明
咳嗽 頻度不明
悪心・嘔吐 1〜5%未満
浮腫 1%未満
熱感 1%未満
発疹 1〜5%未満
眠気 1%未満
紅斑 1%未満
耳鳴 1%未満
胃痛 1%未満
胃部不快感 1〜5%未満
胸やけ 1〜5%未満
胸部圧迫感 1%未満
脱力感 1%未満
腹痛 1%未満
腹部膨満感 1%未満
舌炎 1%未満
蛋白尿 1〜5%未満
頭痛 1〜5%未満
頻尿 1%未満
顔面潮紅 1%未満
食欲不振 1〜5%未満

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

気道上皮杯細胞過形成抑制作用、漿液性気道分泌促進作用、抗炎症作用などを有し、粘液過分泌を抑制すると考えられている7)。

18.2 痰(気道粘液)の主成分であるムチンを分泌する杯細胞の過形成抑制作用

  1. 18.2.1イソプロテレノール誘発試験

気道上皮におけるラットの予防効果モデルとして、杯細胞過形成誘発物質であるイソプロテレノールの投与前にフドステインを反復経口投与した場合、10、30及び100mg/kgで杯細胞の過形成抑制作用がみられた。更に、ラットの治療効果モデルとして、イソプロテレノール投与により気道上皮の杯細胞を過形成させた後、フドステインを反復経口投与した場合、10、30及び100mg/kgで過形成抑制作用がみられた8)。

  1. 18.2.2リポポリサッカライド誘発試験

気道上皮におけるラットの予防効果モデルとして、杯細胞過形成誘発物質であるリポポリサッカライドの投与前にフドステインを反復経口投与した場合、10、30及び100mg/kgで杯細胞の過形成抑制作用がみられた。更に、ラットの治療効果モデルとして、リポポリサッカライド投与により気道上皮の杯細胞を過形成させた後、フドステインを反復経口投与した場合、10、30及び100mg/kgで過形成抑制作用がみられた9)。

18.3 粘液修復作用

気管支炎ウサギの痰中フコース/シアル酸比に対して、フドステインの20、100及び500mg/kgの反復経口投与は用量依存的な抑制作用を示し、500mg/kgでは有意な抑制を示した。

18.4 漿液性気道分泌亢進作用

フドステインは500mg/kg経口投与で、ウサギ漿液性気道分泌を有意に増大した。更に、フドステインは500mg/kg経口投与で、気管支肺胞洗浄液中のCl-濃度を有意に増大した。

18.5 気道炎症抑制作用

フドステインの10、30及び100mg/kgを、リポポリサッカライド誘発ラットに反復経口投与した時、30及び100mg/kgで気管支肺胞洗浄液中の好中球数の増加を有意に抑制し、10~100mg/kgでcytokine-induced neutrophil chemoattractant-1(CINC-1)量を有意に抑制した。

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1単回投与

健康成人男子に本剤5mL(フドステインとして400mg)を絶食時(投与12時間前より絶食)に単回経口投与した時の血漿中未変化体濃度は、投与後0.57時間で最高値12.60μg/mLに達し、2.9時間の半減期で消失した。

Cmax
(μg/mL)
Tmax
(h)
t1/2z
(h)
AUC0-∞
(μg・h/mL)
絶食時投与
(n=22)
12.60±4.14 0.57±0.31 2.9±0.7 27.63±4.72

t1/2z:最終相の消失半減期

(平均値±標準偏差)

16.2 吸収

  1. 16.2.1食事の影響

健康成人男子にフドステインの錠剤(フドステインとして400mg)を食後及び絶食時(投与12時間前より絶食)単回経口投与した時の血漿中未変化体濃度は、食後投与では投与後1.17時間で最高値5.69μg/mLに達し、2.7時間の半減期で消失した。絶食時投与では投与後0.42時間で最高値10.19μg/mLに達し、2.6時間の半減期で消失し、食後投与及び絶食時投与との間で薬物動態パラメータに食事の影響が認められた。

Cmax
(μg/mL)
Tmax
(h)
t1/2z
(h)
AUC0-∞
(μg・h/mL)
食後投与
(n=9)
5.69±2.14 1.17±0.43 2.7±0.3 20.49±4.24
絶食時投与
(n=9)
10.19±3.34** 0.42±0.13** 2.6±0.6 23.41±6.03*

(平均値±標準偏差) *:p<0.05、**:p<0.01(食後投与との比較、t検定) t1/2z:最終相の消失半減期