- 〈適応菌種〉
本剤に感性の肺炎球菌(ペニシリンGに対するMIC≦2μg/mL)、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、インフルエンザ菌、ブドウ球菌属、大腸菌、クレブシエラ属、プロテウス属、バクテロイデス属、プレボテラ属(プレボテラ・ビビアを除く)
- 〈適応症〉
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、膀胱炎、腎盂腎炎、中耳炎、副鼻腔炎
クラブラン酸カリウムアモキシシリン水和物
2.1*本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.2伝染性単核症のある患者[発疹の発現頻度を高めるおそれがある。]
2.3本剤の成分による黄疸又は肝機能障害の既往歴のある患者[再発するおそれがある。]
本剤に感性の肺炎球菌(ペニシリンGに対するMIC≦2μg/mL)、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、インフルエンザ菌、ブドウ球菌属、大腸菌、クレブシエラ属、プロテウス属、バクテロイデス属、プレボテラ属(プレボテラ・ビビアを除く)
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、膀胱炎、腎盂腎炎、中耳炎、副鼻腔炎
通常、小児には、クラバモックスとして1日量96.4mg(力価)/kg(クラブラン酸カリウムとして6.4mg(力価)/kg、アモキシシリン水和物として90mg(力価)/kg)を2回に分けて12時間ごとに食直前に経口投与する。
8.1本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
8.2*ショック、アナフィラキシー、アレルギー反応に伴う急性冠症候群、薬剤により誘発される胃腸炎症候群の発生を確実に予知できる方法はないが、事前に当該事象の既往歴等について十分な問診を行うこと。なお、抗生物質によるアレルギー歴は必ず確認すること。
8.3無顆粒球症、顆粒球減少、血小板減少があらわれることがあるので、血液検査を行うなど観察を十分に行うこと。
8.4急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと。
9.1.1*ペニシリン系又はセフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者(ただし、本剤に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないこと)
9.1.2本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー反応を起こしやすい体質を有する患者
9.1.3経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者
観察を十分に行うこと。ビタミンK欠乏症状があらわれることがある。
投与に際しては十分注意すること。本剤はアスパルテーム(L-フェニルアラニン化合物)を含有しており、本剤1.01g中7mgのフェニルアラニンを含有する。
投与間隔をあけて使用すること。血中濃度が持続する。
肝機能障害が悪化するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7.1低出生体重児、新生児、3ヵ月未満の乳児を対象とした臨床試験は実施していない。
9.7.2体重40kg以上の小児を対象とした有効性及び安全性を指標とした小児の推奨用量を確認する臨床試験は実施していない。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| プロベネシド | アモキシシリンの排泄が抑制され、アモキシシリンの平均血清中濃度曲線下面積(AUC)が89%増加するとの報告がある。クラブラン酸のAUCは影響を受けない2)。 | プロベネシドは尿細管分泌を阻害するため、アモキシシリンの腎排泄が抑制され、アモキシシリンのAUCが増加するとの報告がある2)。 |
| ワルファリンカリウム | プロトロンビン時間延長(INR上昇)が報告されている。ワルファリン投与中に本剤を投与開始又は投与中止する場合には、血液凝固能検査値等に注意し、ワルファリンの投与量を調節するなど適切な処置を行うこと。 | 本剤は腸内細菌によるビタミンKの産生を抑制し、ワルファリンの作用が増強される可能性があると考えられているが、機序は不明である。 |
| 経口避妊薬 | 経口避妊薬の効果が減弱するおそれがある。 | 腸内細菌叢を変化させ、経口避妊薬の腸肝循環による再吸収を抑制すると考えられている。 |
| ミコフェノール酸モフェチル | ミコフェノール酸モフェチルの効果が減弱するおそれがある。 | 併用により、ミコフェノール酸モフェチルの活性代謝物であるミコフェノール酸のトラフ値が約50%低下したとの報告がある3)。本剤は、ミコフェノール酸の腸肝循環による再吸収を抑制する可能性があると考えられる。 |
| *メトトレキサート | メトトレキサートのクリアランスが減少するおそれがある。 | メトトレキサートの尿細管分泌が阻害され、体内からの消失が遅延し、メトトレキサートの毒性が増強する可能性がある。 |
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| カンジダ症 | 1%未満 |
| そう痒 | 1%未満 |
| ビタミンB群欠乏症状(舌炎 | 頻度不明 |
| ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症 | 頻度不明 |
| 下痢 | 頻度不明 |
| 出血傾向等) | 頻度不明 |
| 口内炎 | 1%未満 |
| 口内炎 | 頻度不明 |
| 嘔吐 | 頻度不明 |
| 変色便 | 頻度不明 |
| 多動 | 頻度不明 |
| 好中球減少 | 頻度不明 |
| 好酸球増多 | 頻度不明 |
| 悪心 | 頻度不明 |
| 歯牙変色注2) | 頻度不明 |
| 浮動性めまい | 頻度不明 |
| 消化不良 | 頻度不明 |
| 溶血性貧血 | 頻度不明 |
| 痙攣注3) | 頻度不明 |
| 発熱 | 頻度不明 |
| 発疹 | 1%未満 |
| 白血球減少 | 頻度不明 |
| 神経炎等) | 頻度不明 |
| 結晶尿 | 頻度不明 |
| 線状IgA水疱症 | 頻度不明 |
| 蕁麻疹 | 頻度不明 |
| 血清病様症候群注1) | 頻度不明 |
| 血管神経性浮腫 | 頻度不明 |
| 貧血 | 頻度不明 |
| 過敏性血管炎 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
| 食欲不振 | 頻度不明 |
| 食欲不振 | 頻度不明 |
| 黒毛舌 | 頻度不明 |
AMPCは、合成ペニシリンで、グラム陽性菌、陰性菌の細胞壁合成を阻害し殺菌的な抗菌力を示す22)。CVAはβ-ラクタマーゼを不可逆的に阻害することにより、AMPCの加水分解を防ぐ23),24)。 したがって、CVA/AMPCはAMPC感受性菌に加えて、β-ラクタマーゼを産生するAMPC耐性菌に対しても抗菌力を示す25),26)。
本剤は、ペニシリン耐性菌を含む肺炎球菌、β-ラクタマーゼ産生菌をそれぞれ含むインフルエンザ菌及びモラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリスに対して抗菌力を示した。また、好気性のグラム陽性菌、陰性菌、嫌気性のグラム陰性菌等の広範囲の各種菌株に対して、抗菌力を示し、特にβ-ラクタマーゼ産生AMPC耐性菌に対し、AMPC単独に比べ、抗菌力が増強された。さらに、ブドウ球菌属をはじめ、グラム陰性の大腸菌、プロテウス・ミラビリス、アンピシリン(ABPC)(含む誘導体)・AMPCが無効であるクレブシエラ属、プロテウス・ブルガリス及び嫌気性菌(バクテロイデス属等)にも幅広い抗菌力を示した。
18.3.1ペニシリン耐性肺炎球菌及びβ-ラクタマーゼ非産生ABPC耐性(BLNAR)あるいはβ-ラクタマーゼ産生のインフルエンザ菌による呼吸器感染ラットにおいて、CVA、AMPCを持続静注することで本剤のヒトにおける血中濃度推移をラット血中で再現することにより、肺内生菌数を有意に低下させた27)。
18.3.2β-ラクタマーゼ産生のAMPC耐性菌(大腸菌、肺炎桿菌、プロテウス・ミラビリス、プロテウス・ブルガリス、黄色ブドウ球菌)等によるマウス実験的全身感染症(腹腔内接種)25),28),29)、腎膿瘍(大腸菌接種)30)、皮下混合感染症(大腸菌、バクテロイデス・フラギリス接種)31)の感染防御試験において、CVA/AMPC(CVA:AMPC=1:2)はAMPC25),28),29),30),31)、CEX28),29)、CEZ31)より優れた治療効果を示した。
CVA/AMPC(CVA:AMPC=1:2)及びAMPCをマウスに、2mg/日、7日間連続投与し、盲腸内クロストリジウム・ディフィシルの菌数を非投与群と比較検討した31)。その結果、偽膜性大腸炎の原因とされるクロストリジウム・ディフィシルの増殖が明らかに少ないことが認められている31)。これは、クロストリジウム・ディフィシルに対する抗菌力(MIC)が0.01μg/mLであり、AMPCのMIC0.39μg/mLに比べて、著しく増強されたために菌の出現が阻止されたものと考えられる31)。
小児患者(18例)にクラバモックス(クラブラン酸(CVA)・アモキシシリン(AMPC)=3.2・45mg/kg/回)を経口投与した時、図1のように平均血漿中AMPC濃度は投与約2時間後に約16μg/mLのピークを、またCVAは投与約1.5時間後に約1.7μg/mLのピークを示し、その後AMPCは半減期約1.4時間、CVAは約1.1時間で減少した(外国人データ)。AMPCの濃度が細菌のMICを上回る時間(T>MIC)によって、その効果を予測でき、T>MICが40%以上の時に細菌学的効果を発現する5)。クラバモックスは、12時間の投与間隔では、AMPCのMIC=4μg/mLの場合、その46%にあたる5.5時間にわたりMICを上回った。 日本人小児患者において、投与1.5及び4時間後に測定した平均血漿中AMPC及びCVA濃度は、欧米人の平均血漿中濃度と同様であった。
図1 欧米人及び日本人小児患者にクラバモックスを経口投与した時の血漿中AMPC及びCVA濃度(平均±SD)[欧米人(18例)、日本人(1.5時間:19例、4時間:18例)]
小児中耳炎患者にクラバモックス(CVA・AMPC=3.2・45mg/kg)を経口投与した時、中耳分泌液中のAMPC濃度は表1のように投与後1、2及び3時間でそれぞれ平均3.2、3.3及び5.8μg/mLであった(外国人データ)。血漿中濃度との比はそれぞれ0.32、0.21及び0.53であり、AMPCは中耳分泌液中への良好な移行性を示した。
| 採血時点 | AMPC | |||
|---|---|---|---|---|
| 血漿中濃度 (μg/mL) |
中耳分泌液中濃度 (μg/mL) |
中耳分泌液中/血漿中の 濃度比 |
||
| 1時間 | 平均 | 7.7 | 3.2 | 0.32 |
| 範囲(例数) | 1.5-14.0(5) | 0.2-5.5(4) | 0.08-0.59(4) | |
| 2時間 | 平均 | 15.7 | 3.3 | 0.21 |
| 範囲(例数) | 11.0-25.0(7) | 1.9-6.0(5) | 0.08-0.35(5) | |
| 3時間 | 平均 | 13.0 | 5.8 | 0.53 |
| 範囲(例数) | 5.5-21.0(5) | 3.9-7.4(5) | 0.32-0.71(5) |
薬物動態への食事の影響を検討した結果、AMPCは影響を受けにくいが、CVAは食直前の投与が良好なバイオアベイラビリティを示した(外国人データ)。
In vitroでの血漿蛋白結合率は、AMPCが10.6~30.0%、CVAが13.0%であった。
ヒト体液・組織内移行は良好で、喀痰6)、口蓋扁桃組織7)、女性性器(子宮動静脈血、子宮各部、卵管、卵巣)8)、胆汁9)、歯肉・上顎洞粘膜10),11)等へ移行した。
小児にCVA・AMPC(CVA:AMPC=1:2)顆粒剤を経口投与(7.5mg/kg、10.0mg/kg、15.0mg/kg、20.0mg/kg)注)した時のAMPC、CVAの平均尿中濃度の推移は図2のとおりであり、それぞれ投与量の42~61%、16~29%が尿中に排泄された。なおヒト尿中にはAMPC、CVA以外の抗菌活性代謝物は認められなかった12),13),14),15),16),17),18)。
図2 CVA・AMPC(CVA:AMPC=1:2)顆粒剤投与時の尿中排泄
注)本剤の承認された用法及び用量は、「通常、小児には、クラバモックスとして1日量96.4mg(力価)/kg(クラブラン酸カリウムとして6.4mg(力価)/kg、アモキシシリン水和物として90mg(力価)/kg)を2回に分けて12時間ごとに食直前に経口投与する。」である。
YJコードに紐付く薬価基準収載データを年度別に表示します。
| 年度 | 品名 | 規格 | 単位 | 薬価 | 後発品 | 適用日 | 製造販売会社 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026年度 |
クラバモックス小児用配合ドライシロップ
本剤
6139100R1036
|
(636.5mg)1g | (636.5mg)1g | ¥92.00 | — | — | — |