糖尿病及び糖尿病状態時の水・エネルギー補給
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
低張性脱水症の患者[本症はナトリウムの欠乏により血清の浸透圧が低張になることによって起こる。このような患者に本剤を投与すると、水分量を増加させることになり、症状が悪化するおそれがある。]
効能・効果
用法・用量
キシリトールとして、通常成人1日2~50gを1~数回に分けて静脈内注射または点滴静注する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、キシリトールとして1日量100gまでとする。 点滴静注する場合、その速度はキシリトールとして0.3g/kg/hr以下とすること。
使用上の注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1尿崩症の患者
水分、電解質等に影響を与えるため、症状が悪化するおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
キシリトールの大量を急速投与すると腎障害があらわれるおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
キシリトールの大量を急速投与すると肝障害があらわれるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
相互作用
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| 肝障害 | 頻度不明 |
| 腎障害 | 頻度不明 |
| 電解質喪失 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
キシリトールはインスリンの介助を要することなく細胞内に取り込まれるので、インスリン欠乏による糖利用障害時においてもキシリトールの代謝は妨げられず、また血糖値を上昇させることもない。キシリトールはグルクロン酸‐キシルロース回路でグロン酸から生成される生理的代謝産物でもあるので、その忍容性も高い。細胞内移行は速やかで、抗ケトン作用を現す。また細胞内に取り込まれ、代謝の最初の段階で補酵素を還元する7)。
薬物動態
16.4 代謝
キシリトールは体内で酵素的に酸化され、D-xyluloseあるいはL-xyluloseとなる。D-xyluloseはリン酸化されD-xylulose 5-phosphateとして五炭糖リン酸回路に入る。また、D-xylulose 5-phosphate はfructose 6-phosphateあるいはglyceraldehyde 3-phosphateとして解糖系へ入る。一方、L-xyluloseは3-keto-L-gulonateとなり、ウロン酸回路に入る5),6)。