Clinical snapshot

カルバゾクロムスルホン酸Na静注50mg「フソー」

カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム水和物注射液

添付文書改訂 2026年04月01日

効能・効果

  • 毛細血管抵抗性の減弱及び透過性の亢進によると考えられる出血傾向(例えば紫斑病など)。

  • 毛細血管抵抗性の減弱による皮膚あるいは粘膜及び内膜からの出血、眼底出血・腎出血・子宮出血。

  • 毛細血管抵抗性の減弱による手術中・術後の異常出血。

用法・用量

カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム水和物として、通常成人1日25~100mgを静脈内注射又は点滴静注する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。

使用上の注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

  2. 9.1.2遺伝性果糖不耐症の患者

本剤の添加剤D-ソルビトールが体内で代謝されて生成した果糖が正常に代謝されず、低血糖、肝不全、腎不全等が誘発されるおそれがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

相互作用

記載なし

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
発疹 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

細血管に作用して、血管透過性亢進を抑制し、血管抵抗値を増強する。血液凝固・線溶系に影響を与えることなく出血時間を短縮し、止血作用を示す。

18.2 血管透過性抑制作用

  1. 18.2.1ウサギ 5、10mg/kg筋肉内投与により、カリクレインによる血管透過性亢進を投与後60分で各々20%、30%抑制する1)。

  2. 18.2.2ウサギ 0.5、2.5、5.0mg/kg静脈内投与により、ヒアルロニダーゼ拡散率を各々28%、40%、65%抑制する2)。

18.3 細血管抵抗値増強作用

  1. 18.3.1ウサギ 10mg/kg筋肉内投与により、瞬膜血管抵抗値を投与後60分で1.3倍増強する1)。

18.4 出血時間短縮作用

  1. 18.4.1ウサギ 2.5、5.0mg/kg静脈内投与により、出血時間を投与後60分で各々18%、42%短縮し、その作用は3時間以上持続する2)。

18.5 血小板、血液凝固系に対する作用

  1. 18.5.1ウサギ 5.0mg/kg静脈内投与において、血小板数の変化は認められない2)。

  2. 18.5.2ウサギ 4.0mg/kg筋肉内投与において、血液凝固時間の変化は認められない3)。

18.6 呼吸系、循環系に対する作用

  1. 18.6.1ウサギ 5.0、10.0mg/kg静脈内投与において、呼吸、血圧の変化は認められない3),4)。

  2. 18.6.2ウサギ 4%液耳血管灌流及び5×10-4液摘出腸間膜血管灌流において、血管の収縮は認められない3),4)。