Clinical snapshot

カプトリル−Rカプセル18.75mg

カプトプリル持効性カプセル

添付文書改訂 2025年09月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

  2. **2.2血管性浮腫の既往歴のある患者(アンジオテンシン変換酵素阻害剤等の薬剤による血管性浮腫、遺伝性血管性浮腫、後天性血管性浮腫、特発性血管性浮腫等)[高度の呼吸困難を伴う血管性浮腫を発現するおそれがある。]

  3. 2.3デキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシスを施行中の患者

  4. 2.4アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜(AN69)を用いた血液透析施行中の患者

  5. 2.5妊婦又は妊娠している可能性のある女性

  6. 2.6アリスキレンフマル酸塩を投与中の糖尿病患者(ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)

  7. 2.7*アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物)を投与中の患者、あるいは投与中止から36時間以内の患者

効能・効果

  • 本態性高血圧症

  • 腎性高血圧症

用法・用量

通常、成人1回1~2カプセル、1日2回(カプトプリルとして37.5~75mg)経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。 ただし、重症本態性高血圧症及び腎性高血圧症の患者では1回1カプセル、1日1~2回(カプトプリルとして18.75~37.5mg)から投与を開始することが望ましい。

使用上の注意

  1. 8.1手術前24時間は投与しないことが望ましい。

  2. 8.2血圧低下に基づくめまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う作業に注意させること。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者

治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。腎血流量の減少や糸球体ろ過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがある。

  1. 9.1.2高カリウム血症の患者

治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。高カリウム血症を増悪させるおそれがある。 また、腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、高カリウム血症が発現するおそれがあるので、血清カリウム値に注意すること。

  1. 9.1.3造血障害のある患者

好中球減少症、無顆粒球症等の副作用が発現することがある。

  1. 9.1.4全身性エリテマトーデス(SLE)などの免疫異常のある患者

好中球減少症、無顆粒球症等の副作用が発現することがある。重篤な自己免疫疾患(特に全身性エリテマトーデス)又は免疫抑制剤の投与を受けている患者では、好中球減少、無顆粒球症があらわれやすいので、血液像に留意して、定期的に検査を行うこと。白血球数の急激な減少あるいは4,000/mm3未満となった場合には、白血球分画を含む経過観察を十分に行い、3,000/mm3未満を示す場合には投与を中止すること。

  1. 9.1.5消化性潰瘍又はその既往歴のある患者

消化器症状が発現することがある。

  1. 9.1.6脳血管障害のある患者

過度の降圧が脳血流不全を惹起し、病態を悪化させることがある。

  1. 9.1.7光線過敏症の既往歴のある患者

発疹等の皮膚症状が発現することがある。

  1. 9.1.8重症の高血圧症患者

少量より投与を開始し、増量する場合は患者の状態を十分に観察しながら徐々に行うこと。初回投与後、一過性の急激な血圧低下を起こす場合がある。

  1. 9.1.9厳重な減塩療法中の患者

少量より投与を開始し、増量する場合は患者の状態を十分に観察しながら徐々に行うこと。初回投与後、一過性の急激な血圧低下を起こす場合がある。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1重篤な腎障害のある患者

血清クレアチニン値が3mg/dLを超える場合には、投与量を減らすか、又は投与間隔をのばすなど慎重に投与すること。過度の血圧低下及び血液障害が起こるおそれがある。

  1. 9.2.2腎障害のある患者

  2. (1)少量より投与を開始するなど特に注意すること。

  3. (2)蛋白尿があらわれやすいので、腎機能、尿所見に留意し、定期的に検査を行うこと。持続的な蛋白尿の増加傾向が認められる場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  4. (3)好中球減少、無顆粒球症があらわれやすいので、血液像に留意して、定期的に検査を行うこと。白血球数の急激な減少あるいは4,000/mm3未満となった場合には、白血球分画を含む経過観察を十分に行い、3,000/mm3未満を示す場合には投与を中止すること。

  5. 9.2.3腎疾患の既往歴のある患者

蛋白尿があらわれやすいので、腎機能、尿所見に留意し、定期的に検査を行うこと。持続的な蛋白尿の増加傾向が認められる場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  1. 9.2.4血液透析中の患者

少量より投与を開始し、増量する場合は患者の状態を十分に観察しながら徐々に行うこと。初回投与後、一過性の急激な血圧低下を起こす場合がある。

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1重篤な肝機能障害のある患者

黄疸等の副作用が発現することがある。

9.4 生殖能を有する者

  1. 9.4.1妊娠する可能性のある女性

妊娠していることが把握されずアンジオテンシン変換酵素阻害剤又はアンジオテンシンII受容体拮抗剤を使用し、胎児・新生児への影響(腎不全、頭蓋・肺・腎の形成不全、死亡等)が認められた例が報告されている。1),2)

本剤の投与に先立ち、代替薬の有無等も考慮して本剤投与の必要性を慎重に検討し、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。また、投与が必要な場合には次の注意事項に留意すること。

  1. (1)本剤投与開始前に妊娠していないことを確認すること。本剤投与中も、妊娠していないことを定期的に確認すること。投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。

  2. (2)次の事項について、本剤投与開始時に患者に説明すること。また、投与中も必要に応じ説明すること。

  • 妊娠中に本剤を使用した場合、胎児・新生児に影響を及ぼすリスクがあること。

  • 妊娠が判明した又は疑われる場合は、速やかに担当医に相談すること。

  • 妊娠を計画する場合は、担当医に相談すること。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。また、投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。妊娠中期及び末期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤又はアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤を投与された患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、頭蓋顔面の変形、肺の低形成等があらわれたとの報告がある。また、海外で実施されたレトロスペクティブな疫学調査で、妊娠初期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された患者群において、胎児奇形の相対リスクは降圧剤が投与されていない患者群に比べ高かったとの報告がある。妊娠中に本剤を投与された重症高血圧症の患者で、羊水過少症、また、その新生児に低血圧・腎不全等があらわれたとの報告がある。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトで母乳中に移行することが報告されている。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

少量より投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に過度の降圧は好ましくないとされている。脳梗塞等が起こるおそれがある。

相互作用

10.1 併用禁忌(併用しないこと)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
デキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシスの施行
• リポソーバー、イムソーバTR、セルソーバ
ショックを起こすことがある。 陰性に荷電したデキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートによりブラジキニンの産生が刺激される。さらに本剤が、ブラジキニンの代謝を抑制するため、ブラジキニンの血中濃度が上昇し、ショックを誘発すると考えられている。
アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜(AN69)を用いた透析 アナフィラキシーを発現することがある。 陰性に荷電したAN69によりブラジキニンの産生が刺激される。さらに本剤が、ブラジキニンの代謝を抑制するため、ブラジキニンの血中濃度が上昇し、アナフィラキシーを誘発すると考えられている。
アリスキレンフマル酸塩
• ラジレス
(糖尿病患者に使用する場合。ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く。)
非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている。 レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。
アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)
• サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物(エンレスト)
***血管性浮腫があらわれるおそれがある。本剤投与終了後にARNIを投与する場合は、本剤の最終投与から36時間後までは投与しないこと。また、ARNIが投与されている場合は、少なくとも本剤投与開始36時間前に中止すること。 *併用により相加的にブラジキニンの分解が抑制され、ブラジキニンの血中濃度が上昇する可能性がある。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
カリウム保持性利尿剤
• スピロノラクトン、トリアムテレン等カリウム補給剤
• 塩化カリウム等
血清カリウム値が上昇することがあるので、血清カリウム値に注意すること。 機序:本剤はアンジオテンシンⅡ産生を抑制し、アルドステロンの分泌を低下させるため、カリウム排泄を減少させる。
危険因子:腎障害のある患者
利尿降圧剤
• トリクロルメチアジド、ヒドロクロロチアジド等
本剤初回投与後、一過性の急激な血圧低下を起こすおそれがあるので、投与は少量より開始すること。 利尿降圧剤によるナトリウム排泄によって、レニン・アンジオテンシン系が亢進されているため、本剤によりアンジオテンシンⅡの産生が抑制されると、降圧作用が増強されると考えられている。
危険因子:特に最近利尿降圧剤投与を開始した患者
アロプリノール 過敏症状(Stevens-Johnson症候群、関節痛等)が発現したとの報告がある。患者の状態を注意深く観察し、発熱を伴う発疹等の過敏症状が発現した場合には直ちに両剤の投与を中止すること。 機序不明。
危険因子:腎障害のある患者
リチウム製剤
• 炭酸リチウム
併用によりリチウム中毒を起こすことが報告されているので、血中のリチウム濃度に注意すること。 明確な機序は不明であるが、ナトリウムイオン不足はリチウムイオンの貯留を促進するといわれているため、本剤がナトリウム排泄を促進することにより起こると考えられる。
ニトログリセリン 降圧作用が増強されるおそれがある。 両剤の降圧作用による。
アリスキレンフマル酸塩 腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察すること。
なお、eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。
併用によりレニン・アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤 腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察すること。 併用によりレニン・アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。
非ステロイド性消炎鎮痛剤 降圧作用が減弱するおそれがある。 プロスタグランジンの合成阻害作用により、本剤の降圧作用を減弱させる可能性がある。
非ステロイド性消炎鎮痛剤 腎機能を悪化させるおそれがある。 プロスタグランジンの合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。
カリジノゲナーゼ製剤 本剤との併用により過度の血圧低下が引き起こされる可能性がある。 血管平滑筋の弛緩が増強される可能性がある。
免疫抑制剤
好中球減少、無顆粒球症があらわれやすいので、血液像に留意して、定期的に検査を行うこと。白血球数の急激な減少あるいは4,000/mm3未満となった場合には、白血球分画を含む経過観察を十分に行い、3,000/mm3未満を示す場合には投与を中止すること。 免疫異常のある患者では好中球減少症、無顆粒球症等の副作用があらわれやすい。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
1%未満
頻度不明
ALP上昇 頻度不明
ALT上昇 頻度不明
AST上昇 頻度不明
BUN上昇 頻度不明
LDH上昇 1%未満
γ-GTP上昇 頻度不明
クームス試験の陽性例 頻度不明
そう痒 頻度不明
めまい 1%未満
レイノー様症状 頻度不明
下痢 1%未満
低血糖 頻度不明
光線過敏症 頻度不明
動悸 1%未満
口内炎 頻度不明
口渇 頻度不明
味覚の異常 1%未満
咳嗽 頻度不明
嗄声 頻度不明
四肢のしびれ感 1%未満
好酸球増多 頻度不明
息切れ 1%未満
悪心・嘔吐 1%未満
抗核抗体の陽性例 頻度不明
歯痛の増強 頻度不明
発熱 頻度不明
発疹注2) 頻度不明
白血球減少 1%未満
眠気 1%未満
知覚異常 頻度不明
筋肉痛 頻度不明
肝障害 頻度不明
胃部不快感 1%未満
胸痛 頻度不明
胸部不快感 頻度不明
脱力感 頻度不明
腹痛 頻度不明
蕁麻疹 1%未満
蛋白尿 頻度不明
血小板減少 頻度不明
血清カリウム値の上昇 1%未満
血清クレアチニン上昇 頻度不明
貧血 頻度不明
起立性低血圧 1%未満
頭痛 1%未満
頭重感 1%未満
顔面潮紅 1%未満
食欲不振 頻度不明
黄疸 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

カプトプリルはアンジオテンシン変換酵素を抑制して、アンジオテンシンⅡの生成を抑えることにより、末梢血管を拡張して、総末梢血管抵抗を下げて降圧作用をあらわすと共に、アルドステロンの分泌を抑え、軽度のナトリウム排泄作用をあらわす。

18.2 アンジオテンシン変換酵素抑制作用

カプトプリルはウサギ肺より精製したアンジオテンシン変換酵素を競合的に抑制し12)、また経口投与によりアンジオテンシンⅠによる血圧上昇を抑制する13)ことが明らかにされている。

18.3 降圧作用

  1. 18.3.1カプトプリルは経口投与により、高血圧自然発症ラット及び腎血管性高血圧ラットの血圧を下降させるが、正常ラットの血圧には影響を及ぼさない14)。

  2. 18.3.2カプトプリルを長期間連続経口投与しても降圧作用に耐薬性を生じていない(ラット)15)。また連続投与後に休薬しても血圧はもとのレベルに戻るだけで、リバウンド現象はみられない(ラット)16)。

  3. 18.3.3カプトプリルは用量に応じた血圧の下降及び心拍出量の増大をもたらし、総末梢抵抗を低下させるが、心拍数には有意の変動はみられていない。また血圧下降時にも臓器血流を減少させることはなく、逆に腎・脳血流を有意に増加する(ラット)15)。

  4. 18.3.4カプトプリルは長期投与により高血圧による心肥大を改善し17)、延命効果をもたらす(ラット)16),18)。

18.4 血圧日内変動に及ぼす影響

本態性高血圧症患者において、カプトプリル持効性製剤、1カプセルを1日1回投与した場合、投与4時間後に最大降圧効果を示し、10~12時間後まで効果の持続がみられる19)。また、最大、最小血圧とも有意に降圧し、血圧の標準偏差及び日内最大変動幅に及ぼす影響は少ない20)。

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1健康成人8例にカプトプリル持効性製剤を1回25mg食後30分に経口投与(交叉法)した場合、カプトプリル持効性製剤(25mg/カプセル)はカプトプリル錠(25mg/錠)に比べ投与後4時間以降の濃度は有意に高く、投与後8時間でも遊離カプトプリルの存在を確認できた。 また、生物学的半減期は2.13時間、平均体内滞留時間は3.59時間といずれもカプトプリル錠の2~3.5倍の値を示している。
パラメータ カプトプリル持効性製剤 カプトプリル錠
Cmax(ng/mL) 73.7 121.0
Tmax(hr) 1.25 1.13
t1/2(hr) 2.13 0.62
〔AUC〕∞0(ng・hr/mL) 238.5 250.5
MRT(hr) 3.59 1.75

MRT:Mean residence time

これらの実験より得られた薬物速度論的パラメータを用い、さらに線形性が成立するという仮定の下にカプトプリル持効性製剤とカプトプリル錠との多回投与時の血漿中濃度をシミュレートした結果は図のとおりである5)。

カプトプリル持効性製剤とカプトプリル錠との多回投与時の血漿中濃度シミュレーション

  1. 16.1.2本態性高血圧症患者(WHO病期分類Ⅰ~Ⅱ期)10例にカプトプリル持効性製剤、1カプセル(18.75mg)を朝食後30分に1回投与した結果、急性降圧効果は8~12時間持続することが示され、また血漿中遊離カプトプリル濃度、血漿ACE阻害活性でも持効性が認められ、製剤の持効化に伴うBioavailabilityの低下はなかった6),7)。

16.5 排泄

健康成人8例にカプトプリル持効性製剤を1回25mg食後30分に経口投与(交叉法)した場合、24時間までの尿中排泄率は遊離カプトプリルでは25.7%、トータルカプトプリルでは42.5%であり、カプトプリル錠とほぼ同等である5)。

16.6 特定の背景を有する患者

  1. 16.6.1腎障害患者

腎障害患者に14C-カプトプリルを1回100mg経口投与注)し、総放射能の血中半減期を求め、腎障害患者におけるカプトプリルの用法及び用量について検討した(外国人)。その結果に基づく腎障害患者の投与量・投与間隔の例を次表に示す。

  1. (1)投与間隔による調節
Ccr(mL/min) >75 75~35 34~20 19~8 7~5
投与間隔(hr) 8 12~24 24~48 48~72 72~108
  1. (2)投与量による調節
Ccr(mL/min) 投与間隔(hr) 投与量(mg)
30 24 100
25 24 90
20 24 80
15 24 70
10 24 55
5 24 35

注)本剤の承認用法及び用量は「通常、成人1回1~2カプセル、1日2回(カプトプリルとして37.5~75mg)経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。但し、重症本態性高血圧症及び腎性高血圧症の患者では1回1カプセル、1日1~2回(カプトプリルとして18.75~37.5mg)から投与を開始することが望ましい。」である。