褥瘡、皮膚潰瘍(熱傷潰瘍、下腿潰瘍)
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
ヨウ素過敏症の患者
効能・効果
用法・用量
潰瘍面を清拭後、通常1日1回、患部に約3mmの厚さに塗布する(直径4cmあたり3gを目安に塗布する)。 滲出液の量が多い場合は、1日2回塗布する。
使用上の注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1甲状腺機能に異常のある患者
創面から吸収されたヨウ素により症状が悪化するおそれがある。
- 9.1.2重症の熱傷の患者
広範囲の使用により、アシドーシスを起こすおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
血清中ヨウ素濃度が著しく上昇するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。長期にわたり広範囲に使用しない。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。長期にわたり広範囲に使用しない。
9.7 小児等
-
9.7.1小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
-
9.7.2新生児に他のヨウ素系製剤を使用し、甲状腺機能低下症を起こしたとの報告がある。
相互作用
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| そう痒等 | 1%未満 |
| 刺激感 | 1%未満 |
| 水疱 | 1%未満 |
| 疼痛 | 1%未満 |
| 発赤など) | 1%未満 |
| 皮膚炎(発疹 | 1%未満 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
本剤は、ヨウ素を有効成分とし、カデキソマー(デキストリンポリマー)を基剤としたものであり、潰瘍面における滲出液等の吸収による創面の清浄化効果及び徐々に放出されたヨウ素による持続的な殺菌作用により、潰瘍治癒促進効果を示す。
18.2 殺菌作用(カデックス外用散0.9%使用)
人工創傷モデルを用いた実験で、黄色ブドウ球菌及び緑膿菌に対し増殖阻止効果を示した。8)
18.3 in vitroにおける潰瘍滲出液の吸収・吸着作用(カデックス外用散0.9%使用)
下腿潰瘍にみられる滲出液に含まれる起炎物質や血漿成分等を吸収・吸着することを示した。9)
18.4 創傷治癒に及ぼす影響
褥瘡ラット、熱傷ラットに対してカデックス軟膏0.9%を1日1回塗布し、治癒日数(表皮形成が完了するまでに要した日数)を検討したところ、対照群に比して有意な治癒日数の短縮が認められた。10) また、カデックス軟膏0.9%及びカデックス外用散0.9%のそれぞれ75mg/rat/day、150mg/rat/day、300mg/rat/day、600mg/rat/dayを褥瘡ラット並びに熱傷ラットの創傷部位に適用し、軟膏及び散剤の効果を評価した結果、面積比総和(創面積比曲線下面積)の減少及び治癒日数の短縮ともに各同一用量間で同等の効果を示すことが確認された。10)
薬物動態
16.5 排泄
皮膚潰瘍患者における吸収及び排泄(カデックス外用散0.9%使用) 各種皮膚潰瘍を有する患者11例に本剤を1日1回2週間、創傷面に厚さ約3mmの層となるように均一に散布(投与量として0.3~3g/日)したところ、尿中ヨウ素排泄量は投与期間中有意に上昇したが(P<0.05)、投与終了後3~7日でほぼ投与前値に戻った(表)。なお、投与中及び投与後の血中蛋白に結合しているヨウ素の濃度に有意な変動は認められず(P>0.05)、本剤投与により損傷皮膚から吸収されたヨウ素は速やかに尿中へ排泄されることが示された。1)
| 投与前 | 1日後 | 3日後 | 7日後 | 14日後 | 投与終了 3~7日後 |
|---|---|---|---|---|---|
| 0.27±0.24 | 1.63±1.11 | 3.85±4.13 | 2.76±2.57 | 2.73±2.47 | 0.96±1.19 |
平均値±S.D.