- 〈適応菌種〉
本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属(エンテロコッカス・フェシウムを除く)、モラクセラ属、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、インフルエンザ菌、緑膿菌、アシネトバクター属、ペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属、プレボテラ属、フソバクテリウム属
- 〈適応症〉
敗血症、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、複雑性膀胱炎、腎盂腎炎、腹膜炎、子宮旁結合織炎
2.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.2バルプロ酸ナトリウムを投与中の患者
本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属(エンテロコッカス・フェシウムを除く)、モラクセラ属、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、インフルエンザ菌、緑膿菌、アシネトバクター属、ペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属、プレボテラ属、フソバクテリウム属
敗血症、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、複雑性膀胱炎、腎盂腎炎、腹膜炎、子宮旁結合織炎
通常、成人にはビアペネムとして1日0.6g(力価)を2回に分割し、30~60分かけて点滴静脈内注射する。 なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。ただし、投与量の上限は1日1.2g(力価)までとする。
8.1本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
8.2本剤によるショック、アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとること。
事前に既往歴等について十分な問診を行うこと。なお、抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認すること。
投与に際しては、必ずショック等に対する救急処置のとれる準備をしておくこと。
投与開始から投与終了後まで、患者を安静の状態に保たせ、十分な観察を行うこと。特に、投与開始直後は注意深く観察すること。
8.3劇症肝炎等の重篤な肝炎、肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、定期的に検査を行うこと。
8.4急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うこと。
8.5無顆粒球症、汎血球減少症、白血球減少、血小板減少、溶血性貧血があらわれることがあるので、定期的に血液検査を行うこと。
9.1.1カルバペネム系、ペニシリン系又はセフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者(ただし、本剤に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないこと)
9.1.2本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
9.1.3経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者
観察を十分に行うこと。ビタミンK欠乏症状があらわれることがある。
痙攣、意識障害等の中枢神経障害が起こりやすい。
9.2.1高度の腎障害のある患者
(1)投与量を減ずるか投与間隔をあけるなど、患者の状態を十分に観察し慎重に投与すること。
(2)痙攣、意識障害等の中枢神経障害が起こりやすい。
9.2.2軽度又は中等度の腎障害のある患者、血液透析患者
痙攣、意識障害等の中枢神経障害が起こりやすい。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
次の点に注意し、用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
生理機能が低下していることが多く、副作用が発現しやすい。
ビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがある。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| • バルプロ酸ナトリウム• (デパケン、バレリン等) | バルプロ酸の血中濃度が低下し、てんかんの発作が再発するおそれがある。 | 機序は不明である。 |
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| AL-P | 頻度不明 |
| ALT上昇 | 頻度不明 |
| AST | 頻度不明 |
| BUN上昇 | 頻度不明 |
| LAP | 頻度不明 |
| LDH | 頻度不明 |
| γ-GTP | 頻度不明 |
| カンジダ症 | 頻度不明 |
| しびれ感 | 頻度不明 |
| そう痒 | 頻度不明 |
| ビタミンB群欠乏症状(舌炎 | 頻度不明 |
| ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症 | 頻度不明 |
| ビリルビン上昇 | 頻度不明 |
| プロトロンビン時間延長 | 頻度不明 |
| ヘマトクリット値減少 | 頻度不明 |
| リンパ球増多 | 頻度不明 |
| 下痢 | 頻度不明 |
| 出血傾向等) | 頻度不明 |
| 単球増多 | 頻度不明 |
| 口内炎 | 頻度不明 |
| 口内炎 | 頻度不明 |
| 喘息発作 | 頻度不明 |
| 嘔吐 | 頻度不明 |
| 嘔気 | 頻度不明 |
| 好中球増多 | 頻度不明 |
| 好塩基球増多 | 頻度不明 |
| 好酸球増多 | 頻度不明 |
| 尿中NAG上昇 | 頻度不明 |
| 尿中β2-ミクログロブリン上昇 | 頻度不明 |
| 気分不良 | 頻度不明 |
| 浮腫 | 頻度不明 |
| 発熱 | 頻度不明 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 神経炎等) | 頻度不明 |
| 胸痛 | 頻度不明 |
| 腹痛 | 頻度不明 |
| 蕁麻疹 | 頻度不明 |
| 蛋白尿 | 頻度不明 |
| 血小板増多 | 頻度不明 |
| 血清アミラーゼ上昇 | 頻度不明 |
| 血清クレアチニン上昇 | 頻度不明 |
| 血色素量減少 | 頻度不明 |
| 赤血球減少 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
| 食欲不振 | 頻度不明 |
| 食欲不振 | 頻度不明 |
| 高カリウム血症 | 頻度不明 |
ビアペネムの作用機序は細菌の細胞壁合成(ムレイン架橋形成)阻害である。MSSAではペニシリン結合蛋白(PBP)のうちPBP1、4に、また、E.coli並びにP.aeruginosaではPBP2、4に対し特に親和性が高い。
ビアペネムは好気性グラム陽性菌・陰性菌及び嫌気性菌に対し幅広い抗菌スペクトルと強い抗菌力を示すとともに、イミペネム、メロペネム、セフタジジム、オフロキサシン、ゲンタマイシンに耐性を示すP.aeruginosaに対しても強い抗菌力を示す。抗菌作用は殺菌的であり、特にP.aeruginosa、B.fragilisにはイミペネムと同等以上の強い殺菌作用を示す。また、ヒト腎デヒドロペプチダーゼ-Ⅰ(DHP-Ⅰ)に対しメロペネムよりも安定である(in vitro)。
ビアペネムはマウスにおける各種細菌による腹腔内感染、E.coli、P.aeruginosaによる混合腹腔内感染、P.aeruginosa白血球減少症感染、K.pneumoniae、P.aeruginosa及びペニシリン耐性S.pneumoniae呼吸器感染並びにE.coli、P.aeruginosa尿路感染に対してイミペネムと同等以上の効果を示す(in vivo)。
健常成人(5例)にビアペネム150mg、300mg及び600mgを60分かけて単回点滴静注したときの血漿中濃度は図1のとおりであり、用量依存性が認められている1)。
図1 健常成人における単回点滴静注後の血漿中濃度
| パラメータ 投与量 |
Cmax (μg/mL) |
T1/2β (hr) |
AUC (μg・hr/mL) |
|---|---|---|---|
| 150mg | 8.8±0.9 | 0.97±0.06 | 14.7±0.8 |
| 300mg | 17.3±2.2 | 1.03±0.10 | 29.2±4.8 |
| 600mg | 32.4±2.3 | 1.04±0.07 | 55.4±6.0 |
(Mean±S.D.、n=5)
健常成人(5例)にビアペネム300mg(1日2回、6日間計11回)及び600mg(1日2回、5日間計9回)を60分間反復点滴静注したときの初回及び最終投与時の薬物動態パラメータはほぼ同等であり、蓄積性は認められていない1),2)。
ビアペネム300mgを30分又は60分かけて単回点滴静注したときの骨盤死腔液最高濃度は9.6μg/mLである。喀痰中濃度は投与終了後6時間までで0.1~2.5μg/gである3)。
健常成人(5例)にビアペネム150mg、300mg及び600mgを単回点滴静注したとき、又は300mg及び600mgを反復点滴静注したとき、血漿中にはいずれの投与においても代謝物は検出されていない。尿中には単回及び反復点滴静注時において総代謝物として9.7~23.4%が排泄されている。なお、これらの代謝物の抗菌活性は認められていない1)。
健常成人(5例)にビアペネム150mg、300mg及び600mgを60分かけて単回点滴静注したときの投与後0~2時間の平均尿中ビアペネム濃度は、それぞれ325.5、584.8及び1105.1μg/mLであり、投与後8~12時間においても2.4、4.7及び21.4μg/mLである。また、0~12時間累積尿中排泄率は、それぞれ62.1、63.4及び64.0%である1)。
16.6.1腎機能障害時の血漿中濃度
(1)腎機能障害患者(3例)にビアペネム300mgを60分かけて単回点滴静注したとき、腎機能低下に伴い、ビアペネムの血漿中からの消失遅延が認められている(図2)4)。図2 腎機能障害患者における単回点滴静注後の血漿中濃度
| パラメータ 投与症例 |
Cmax (μg/mL) |
T1/2 (hr) |
AUC (μg・hr/mL) |
|---|---|---|---|
| Ccr23.1mL/min | 25.6 | 2.28 | 68.0 |
| Ccr40.6mL/min | 24.0 | 1.82 | 61.1 |
| Ccr49.4mL/min | 12.8 | 1.95 | 46.6 |
(2)クレアチニンクリアランスが約50mL/minの中等度腎機能障害患者(3例)にビアペネム300mgを1日2回、7日間、計14回、30分かけて反復点滴静注したとき、血漿中及び尿中に蓄積性は認められていない5)。
(3)血液透析を必要とする腎機能障害を有する患者(5例)にビアペネム300mgを非透析時に60分かけて点滴静注したとき、ビアペネムの血漿中からの消失の遅延が認められている(図3)6)。,図3 血液透析患者における単回点滴静注後の血漿中濃度
| Cmax (μg/mL) |
Tmax (hr) |
T1/2 (hr) |
AUC (μg・hr/mL) |
|
|---|---|---|---|---|
| 透析時 | 24.8±4.7 | 1.0±0.0 | 3.33±0.91 | 52.7±8.7 |
| 非透析時 | 19.0±4.7 | 1.2±0.4 | 3.92±1.09 | 120±29 |
(Mean±S.D.、n=5)