前立腺癌
【警告】
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1.1劇症肝炎等の重篤な肝障害による死亡例が報告されているので、定期的(少なくとも1ヵ月に1回)に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。
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1.2AST、ALT、LDH、Al-P、γ-GTP、ビリルビンの上昇等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
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1.3副作用として肝障害が発生する場合があることをあらかじめ患者に説明するとともに、食欲不振、悪心・嘔吐、全身倦怠感、そう痒、発疹、黄疸等があらわれた場合には、本剤の服用を中止し、直ちに受診するよう患者を指導すること。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1肝障害のある患者
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2.2本剤に対する過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
通常成人にはフルタミドとして1回125mgを1日3回、食後に経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
使用上の注意
重篤な肝障害があらわれることがあるので、定期的(少なくとも1ヵ月に1回)に肝機能検査を行うなど患者の状態を十分に観察すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1薬物過敏症の既往歴のある患者
9.3 肝機能障害患者
肝障害のある患者には投与しないこと。重篤な肝障害に至るおそれがある。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら用量に留意して慎重に投与すること。本剤の臨床試験成績から、高齢者と非高齢者において副作用の発現率及びその程度に差がみられていないが、本剤は主として肝臓で代謝されており、高齢者では肝機能等の生理機能が低下していることが多く高い血中濃度が持続するおそれがある。
相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| ワルファリン | ワルファリンの抗凝固作用を増強するとの報告がある。 | 機序不明 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| Al-P上昇 | 頻度不明 |
| ALT上昇 | 頻度不明 |
| AST上昇 | 頻度不明 |
| BUN上昇 | 1%未満 |
| LDH上昇 | 1%未満 |
| γ-GTP上昇 | 頻度不明 |
| うつ状態 | 頻度不明 |
| クレアチニン上昇 | 頻度不明 |
| そう痒 | 頻度不明 |
| ビリルビン上昇 | 頻度不明 |
| ふらつき | 頻度不明 |
| ポテンツ低下 | 頻度不明 |
| めまい | 1%未満 |
| 下痢 | 頻度不明 |
| 不安感 | 頻度不明 |
| 不眠 | 頻度不明 |
| 傾眠 | 頻度不明 |
| 光線過敏症 | 頻度不明 |
| 全身倦怠感 | 頻度不明 |
| 口渇 | 頻度不明 |
| 味覚障害 | 頻度不明 |
| 女性型乳房(22.2%) | 頻度不明 |
| 尿糖陽性 | 1%未満 |
| 尿蛋白陽性 | 1%未満 |
| 悪心・嘔吐 | 頻度不明 |
| 浮腫 | 頻度不明 |
| 混乱 | 頻度不明 |
| 潮紅 | 頻度不明 |
| 発汗 | 頻度不明 |
| 発熱 | 頻度不明 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 白血球減少 | 1%未満 |
| 神経過敏症 | 頻度不明 |
| 立ちくらみ | 頻度不明 |
| 胃痛 | 頻度不明 |
| 胃部不快感 | 頻度不明 |
| 胸やけ | 頻度不明 |
| 脱力感 | 頻度不明 |
| 血小板減少 | 頻度不明 |
| 血清総蛋白減少 | 1%未満 |
| 血糖値上昇 | 頻度不明 |
| 貧血 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
| 食欲不振 | 1%未満 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
OH-フルタミドが前立腺癌組織のアンドロゲンレセプターに対するアンドロゲンの結合を阻害することにより、抗腫瘍効果を発揮するものと考えられる。
18.2 アンドロゲンレセプターとの結合能(in vitro)
ラット前立腺癌細胞(R3327-G)中のアンドロゲンレセプターを用いた試験において、フルタミドの主活性代謝物であるOH-フルタミドはジヒドロテストステロンの約200倍の濃度で合成アンドロゲン剤のアンドロゲンレセプターに対する結合を50%阻害した7)。
18.3 抗腫瘍効果(in vivo)
フルタミドはヌードマウスに移植したアンドロゲン依存性ヒト前立腺癌細胞(HONDA)及びラット前立腺癌細胞(R3327-G)の増殖を抑制した8)。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1単回投与
前立腺癌患者にフルタミド125mgを単回経口投与したとき、フルタミドは速やかに吸収され、ほとんどは活性代謝物OH-フルタミドとして血中に存在した。OH-フルタミドは投与後2時間で最高濃度に達した後、半減期13.9時間で消失した。フルタミド30~500mgを単回経口投与したとき、OH-フルタミドのCmax及びAUCは、投与量に依存した線形性が認められた1)。
- 16.1.2反復投与
前立腺癌患者にフルタミド125mgを1日3回、14日間反復投与したとき、OH-フルタミドは2~4日目以降で定常状態に達した2)。
16.3 分布
ヒト血漿に14C-フルタミドを200ng/mL添加したときの血漿蛋白結合率は99.1%であり、OH-フルタミドを1000ng/mL添加したときの血漿蛋白結合率は94.1%であった3)。
16.4 代謝
前立腺癌患者の血漿中にはOH-フルタミド及び未変化体が認められ、血中主代謝物はOH-フルタミドであった。尿中代謝物は、ほとんどがグルクロン酸抱合体の形で存在した4)。
16.5 排泄
ヒトにおける主排泄経路は尿と考えられるが、排泄率は8.6~84.0%と個体差が大きかった4)。