尋常性白斑
【警告】
PUVA療法により皮膚癌が発生したとの報告がある。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1皮膚癌又はその既往歴のある患者[皮膚癌が増悪又は再発するおそれがある。]
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2.2ポルフィリン症、紅斑性狼瘡、色素性乾皮症、多形性日光皮膚炎等の光線過敏症を伴う疾患のある患者[光毒性反応が増強される。]
効能・効果
用法・用量
白斑部位にのみ適量を塗布し、1~2時間後に日光浴あるいは人工紫外線の照射を行う。 通常、同一白斑部位においては、週1~3回程度の治療施行が望ましい。限局性の白斑には外用療法が望ましい。
使用上の注意
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8.1紫外線照射後そのまま放置しておくと過度の皮膚炎症状を起こすおそれがあるので、エタノール綿又は石鹸等で洗い流すか、入浴してよく洗い流すこと。また、必要に応じて、直接日光に当たらないよう注意させること。
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8.2PUVA療法により皮膚癌が発生したとの報告があるので、治療前には患者によく説明し、PUVA療法施行後は患者の皮膚の状態に注意すること。また、紫外線照射の蓄積により皮膚癌の発生頻度が高まるとの報告があるので、長期にわたり漫然と治療しないこと。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1薬剤性光線過敏症及び光線過敏症の既往歴のある患者
光毒性反応が増強されるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)において、経口投与で胎児への移行が報告されている1)。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)において、経口投与で乳汁中への移行が報告されている1)。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
治療方法に留意すること。一般に生理機能が低下している。
相互作用
- 本剤は、代謝酵素肝チトクロームP450(CYP)2A6の阻害作用を有することから、本酵素で代謝される他の薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがある。
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| 光線過敏症を起こすことが知られている薬剤:ピリドンカルボン酸系薬剤、テトラサイクリン系薬剤、サルファ剤、タール製剤、チアジド系薬剤、ポルフィリン系薬剤、フェノチアジン系薬剤等 | 光線過敏症が発現するおそれがある。 | 本剤は光感受性を高める作用があるので、左記薬剤との併用又は食品の摂取により光感受性が増強されるおそれがある。 |
| フロクマリンを含有する食物:セロリ、ライム、ニンジン、パセリ、イチジク、アメリカボウフウ、カラシ等 | 光線過敏症が発現するおそれがある。 | 本剤は光感受性を高める作用があるので、左記薬剤との併用又は食品の摂取により光感受性が増強されるおそれがある。 |
| CYP2A6によって代謝される薬剤:レトロゾール、塩酸ファドロゾール水和物、ピロカルピン塩酸塩等 | 左記薬剤の作用を増強させるおそれがある。 | 本剤は、CYP2A6を阻害することにより、左記薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがある。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| そう痒 | 頻度不明 |
| 水疱注1) | 頻度不明 |
| 熱感 | 頻度不明 |
| 痂皮 | 頻度不明 |
| 皮膚炎 | 頻度不明 |
| 紅斑 | 頻度不明 |
| 腫脹注1) | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
メラニン色素はチロシナーゼによりチロシンから生合成される。チロシナーゼは銅含有の酵素であり、下垂体のメラニン刺激ホルモンが血清銅を増加させ、その結果チロシナーゼが活性化される5)。in vivoでのメトキサレン投与は下垂体を刺激し、それによって肝等の組織内銅が皮膚に移行し、チロシナーゼが活性化される5)。また、in vitroでのUVA照射によってメラノサイトのメラノトロピン受容体の特異的発現時期であるG2期が延長してチロシナーゼ活性が増大するとしている6)。
18.2 光感受性増強作用
メトキサレンは皮膚の光線感受性を増強させる作用を有し、特に長波長側の紫外線(320~400nm)に対する感受性を増す7)。メトキサレンを投与した患者に紫外線を照射すると、皮膚の角質層が肥厚し、炎症反応が見られ、露光部にメラニンが沈着する。白斑患者の色素沈着や色素過剰沈着が起こる機序は明確にはわかっていないが、皮膚の白斑部位に存在する少数のメラニン細胞を活性化し、メラニン形成細胞の分裂を起こさせる8)。毛囊周辺部や上皮内の色素の増加は、(1)機能しているメラノサイトの数の増加及びおそらくは活性化、(2)メラノソームの合成促進、(3)チロシンをドーパに転換するチロシナーゼの活性増加、(4)メラノサイトの肥大及び樹状突起の枝分かれの増加、が単一に又は組み合って起こるものと考えられている9)。
薬物動態
16.3 分布
ラット(雄、Wistar系)、マウス(雄、ICR系)に、それぞれ1%、0.3% 3H-メトキサレン含有ローションを背部皮膚に塗布し、全身マクロオートラジオグラムを作製した結果、経皮吸収はいずれの動物種とも比較的緩徐であり、24時間後においても塗布部位に大量の放射能が残存し、臓器では肝、消化管、膀胱に低濃度の放射活性を認めるのみであった2)。
16.4 代謝
ヒト肝ミクロソームを用いたin vitro試験の結果、メトキサレンはCYP1A1、CYP1A2、CYP2A6等の肝代謝酵素で代謝されることが示された3)。また、CYP2A6を阻害することが報告されている4)。
16.5 排泄
ラット(雄、Wistar系)に1% 3H-メトキサレン(0.5mg/kg)を塗布した場合、塗布後24時間以内に尿中へ22.0%、糞中へ6.1%が排泄された1)。