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オキサトミドDS小児用2%「サワイ」

オキサトミド

添付文書改訂 2023年11月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

  2. 2.2妊婦又は妊娠している可能性のある女性

効能・効果

  • 気管支喘息

  • アトピー性皮膚炎

  • 蕁麻疹

  • 痒疹

用法・用量

通常、小児には1回オキサトミドとして0.5mg/kg(ドライシロップとして25mg/kg)を用時水で懸濁して、朝及び就寝前の1日2回経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1回最高用量はオキサトミドとして0.75mg/kg(ドライシロップとして37.5mg/kg)を限度とする。

使用上の注意

  • 〈効能共通〉
  1. 8.1眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること。

  2. 8.2本剤により、末梢血中好酸球が増加することがあるので、このような場合には経過観察を十分に行うこと。

  • 〈気管支喘息〉
  1. 8.3本剤は気管支拡張剤並びに全身性ステロイド剤と異なり、既に起こっている喘息発作を速やかに軽減する薬剤ではないので、このことは患者に十分注意しておく必要がある。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1長期ステロイド療法を受けている患者

本剤投与によりステロイド減量を図る場合には十分な管理下で徐々に行うこと。

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1肝機能障害又はその既往歴のある患者

肝機能障害が悪化又は再燃するおそれがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ラット)で口蓋裂、合指症、指骨の形成不全等の催奇形作用が報告されている。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(イヌ)で乳汁移行が認められている。

9.7 小児等

過量投与を避けること。幼児(特に2歳以下)において錐体外路症状が発現するおそれがある。

9.8 高齢者

肝機能が低下していることが多い。本剤は、主として肝臓で代謝される。

相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
• アルコール性飲料
• 中枢神経抑制剤• 麻薬性鎮痛剤
鎮静剤
催眠剤等
眠気、倦怠感等が強くあらわれるおそれがある。 相加的に作用する。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
しびれ感 1%未満
にがみ 1%未満
ほてり 1%未満
めまい・ふらつき・立ちくらみ 1%未満
下痢 1〜5%未満
乳房痛 1%未満
便秘 1%未満
倦怠感 1〜5%未満
動悸 1%未満
口内炎 1%未満
口渇 1〜5%未満
嘔気・嘔吐 1〜5%未満
四肢) 1%未満
女性化乳房 頻度不明
好酸球増多 1〜5%未満
後屈頸 1%未満
手足等) 1%未満
振戦 1%未満
排尿困難 頻度不明
排尿痛 頻度不明
攣縮 1%未満
月経障害 1%未満
残尿感等) 頻度不明
浮腫(顔面 1%未満
発熱 頻度不明
発疹 1〜5%未満
眠気 1〜5%未満
眼球偏位 1%未満
硬直(口周囲 1%未満
胃痛 1%未満
胃部不快感 1〜5%未満
腹痛 1%未満
腹部不快感 1%未満
膀胱炎様症状(頻尿 頻度不明
舌のあれ 1%未満
血尿 頻度不明
頭痛・頭重 1%未満
食欲不振 1%未満
食欲亢進 1%未満
鼻出血 1%未満

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

細胞内カルシウム制御作用、ケミカルメディエーターの遊離抑制作用及びケミカルメディエーター拮抗作用によりアレルギー症状を抑制する。

18.2 細胞内カルシウム制御作用

オキサトミドは、アレルギー反応によって誘発される細胞内カルシウム濃度の上昇を抑制する作用、いわゆる細胞内カルシウム制御作用を有することが、ラット腹腔肥満細胞を用いた実験で確認されている。このカルシウム制御作用により、オキサトミドはアレルギー反応性細胞におけるケミカルメディエーターの遊離抑制作用を発現するものと考えられている。なお、心筋細胞内へのカルシウム流入を抑制する作用は弱い10)。

18.3 ケミカルメディエーターの遊離抑制作用

オキサトミドのヒスタミン遊離抑制作用が、ラット腹腔肥満細胞、ヒト白血球、アナフィラキシー反応時のラット皮膚を用いた実験で確認されている。また、ロイコトリエンの遊離抑制が、ヒト肺、ヒト白血球、ヒト好中球、ヒト好酸球、ラット腹腔肥満細胞を用いた実験で確認されている。更に、ロイコトリエンについてオキサトミドは、その合成酵素である5-lipoxygenaseに対する阻害作用を示すことが認められている10),11),12),13)。

18.4 ケミカルメディエーター拮抗作用

オキサトミドのロイコトリエン、ヒスタミン、セロトニン、アセチルコリン、ブラディキニンに対する拮抗作用が、ラット皮膚、モルモットの摘出回腸、摘出気管支を用いた実験で確認されている。また、血小板活性化因子(PAF)によるモルモット気道抵抗上昇に対しても、オキサトミドは抑制作用を示した14),15),16)。

18.5 実験的アレルギー反応の抑制効果

オキサトミドは、アレルギー反応のモデルである、抗原投与時のモルモット気道収縮反応、抗原投与時のイヌ気管縮小反応、ラット受身皮膚アナフィラキシー反応、モルモット摘出回腸及び気管のシュルツ・デール反応等を抑制する12),17),18)。

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1生物学的同等性試験

オキサトミドDS小児用2%「サワイ」とセルテクトドライシロップ2%を健康成人男子にそれぞれ3g(オキサトミドとして60mg)空腹時単回経口投与(クロスオーバー法)し、血漿中オキサトミド濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された2)。

Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
T1/2
(hr)
AUC0-24hr
(ng・hr/mL)
オキサトミドDS小児用2%「サワイ」 13.2±4.7 2.3±0.6 7.3±4.0 92.1±44.7
セルテクトドライシロップ2% 13.9±5.5 2.5±0.8 8.5±3.9 98.3±50.5

(Mean±S.D.)

血漿中濃度ならびにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

16.3 分布

  1. 16.3.1体組織への分布

ラットに14C-オキサトミド10mg/kgを経口投与した場合、投与後30分で、肝臓、腎臓、腸間膜リンパ節、肺、副腎の順で高い分布を示し、投与後1、2及び6時間においても上記組織で放射活性が認められたが、24時間では放射能の残存する組織は少なく、96時間にほとんどの組織で検出限界以下となった3)。

  1. 16.3.2血液-胎盤関門通過性

妊娠ラットに14C-オキサトミド10mg/kgを経口投与した結果、胎児内濃度は胎盤中濃度の1/4~1/5であり、母体に投与した量の0.08%であった4)。

  1. 16.3.3母乳中への移行性

分娩後のイヌに14C-オキサトミド10mg/kgを経口投与し、乳汁への移行性を検討した結果、血漿中及び乳汁中の放射能の最高値は投与後1~2時間以内に得られほぼ同程度のレベルを示した4)。

16.4 代謝

  1. 16.4.1ヒトで確認された代謝経路は、piperazine及びbenzimidazoloneのN位の酸化的脱アルキル化及びbenzimidazoloneの芳香環水酸化である5)(外国人データ)。

  2. 16.4.2 in vitro試験において、オキサトミドの代謝には、肝チトクロームP-450(主にCYP3A4、また2D6)が関与することが示された6),7)。

16.5 排泄

健常成人に14C-オキサトミド60mgを経口投与した場合、放射能は投与後96時間までに尿中に投与量の40.1%、糞中に54.0%が排泄された5)(外国人データ)。