Clinical snapshot

オイラックスHクリーム

クロタミトンヒドロコルチゾン

添付文書改訂 2024年05月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症の患者[感染症を悪化させることがある。]

  2. 2.2本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

  3. 2.3潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷の患者[肉芽組織を抑制し、創傷治癒を妨げることがある。]

効能・効果

湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、ビダール苔癬、放射線皮膚炎、日光皮膚炎を含む)、皮膚そう痒症、小児ストロフルス、虫さされ、乾癬

用法・用量

通常、1日1~数回直接患部に塗布又は塗擦するか、あるいは無菌ガーゼ等にのばして貼付する。なお、症状により適宜増減する。

使用上の注意

  1. 8.1大量又は長期にわたる広範囲の使用[特に密封法(ODT)]により、副腎皮質ステロイド剤を全身的投与した場合と同様な症状があらわれることがあるので、特別な場合を除き長期大量使用や密封法(ODT)を極力避けること。

  2. 8.2本剤の使用により症状の改善がみられない場合又は症状の悪化をみる場合は使用を中止すること。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。大量又は長期にわたる広範囲の使用は避けること。

9.7 小児等

長期・大量使用又は密封法(ODT)により発育障害をきたすおそれがある。また、おむつは密封法と同様の作用があるので注意すること。

9.8 高齢者

大量又は長期にわたる広範囲の使用は避けること。一般に生理機能が低下している。

相互作用

記載なし

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
このような抑制をきたすことがある。) 頻度不明
ステロイド痤瘡) 頻度不明
ステロイド皮膚(皮膚萎縮 頻度不明
せつ(密封法(ODT)の場合起こりやすい。このような場合には 1〜5%未満
そう痒 頻度不明
下垂体・副腎皮質系機能の抑制(大量 頻度不明
使用を中止すること。) 1〜5%未満
使用を中止すること。) 頻度不明
副腎皮質ステロイドを含有しない薬剤に切り替えること。) 頻度不明
副腎皮質ステロイドを含有しない薬剤に切り替えること。) 1〜5%未満
口囲皮膚炎(長期連用によりあらわれることがある。このような場合には 頻度不明
塗布直後 頻度不明
塗布直後 1〜5%未満
多毛 頻度不明
密封法(ODT)により 頻度不明
密封法(ODT)によりあらわれることがある。) 頻度不明
後のう白内障 頻度不明
徐々にその使用を差し控え 1〜5%未満
徐々にその使用を差し控え 頻度不明
抗菌剤等を併用し 1〜5%未満
抗菌剤等を併用し 頻度不明
接触性皮膚炎 頻度不明
毛のう炎等)及びウイルス感染症があらわれることがある。(密封法(ODT)の場合起こりやすい。このような場合には 頻度不明
毛細血管拡張 頻度不明
湿疹 頻度不明
熱感(このような場合には使用を中止すること。なお 1〜5%未満
症状が速やかに改善しない場合には 頻度不明
症状が速やかに改善しない場合には 1〜5%未満
痤瘡(痤瘡様発疹 頻度不明
発疹 頻度不明
白癬等) 頻度不明
皮膚の刺激感 1〜5%未満
皮膚の真菌症(カンジダ症 頻度不明
皮膚線条 頻度不明
紅斑 頻度不明
紫斑) 頻度不明
細菌感染症(伝染性膿痂疹 頻度不明
緑内障(大量 頻度不明
色素脱失 頻度不明
血管浮腫(このような場合には使用を中止すること。なお 頻度不明
軽い熱感を生じることがあるが 1〜5%未満
軽い熱感を生じることがあるが 頻度不明
通常短時間のうちに消失する。) 1〜5%未満
通常短時間のうちに消失する。) 頻度不明
適切な抗真菌剤 頻度不明
適切な抗真菌剤 1〜5%未満
長期にわたる広範囲の使用 頻度不明
長期にわたる広範囲の使用 頻度不明
魚鱗癬様皮膚変化(長期連用によりあらわれることがある。このような場合には 1〜5%未満

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

  1. 18.1.1クロタミトン

一般には、皮膚に軽い灼熱感を与え、温覚に対するこの刺激が競合的にそう痒感を消失させるといわれている1),2),3) 。

  1. 18.1.2ヒドロコルチゾン

ヒドロコルチゾンは天然の糖質コルチコイドである。糖質コルチコイドが細胞質あるいは核内に存在する受容体に結合すると、核内に移行して特定の遺伝子の転写を開始あるいは阻害する。転写が開始されて合成される代表的なタンパク質はリポコルチン-1であるが、これはホスホリパーゼA2を阻害して結果的にプロスタグランジン類、トロンボキサン類、ロイコトリエン類などの起炎物質の産生を低下させる。これら以外にも様々な作用を示すことが研究・示唆されているが、結局は起炎物質の生合成抑制と炎症細胞の遊走抑制により抗炎症作用をあらわすと考えられる4) 。

18.2 抗炎症作用

ウサギの脱毛した皮膚にクロトン油皮膚炎を起こさせ、これに1日2回オイラックスHクリーム又はオイラックスクリーム10%を13日間連日貼付した実験で、オイラックスHクリーム貼付群で発赤は7日目、糜爛は10日目、痂皮は12日目に消失し、無処置群に比べて明らかな差がみられたが、オイラックスクリーム10%では特別な差はみられていない5) 。

18.3 鎮痒作用

軽症皮膚疾患患者の両前膊屈側中央に1,000倍塩酸ヒスタミン液を滴下し、注射針で軽く皮膚を穿刺しそう痒を起こさせた後、オイラックスHクリーム又は比較薬剤を塗布し、止痒に要する平均時間比を求めた試験で、オイラックスHクリームは1%ヒドロコルチゾン、オイラックスクリーム10%より大なる鎮痒作用が認められている6) 。

18.4 ヒスタミン発斑に対する抑制効果

軽症皮膚疾患患者の前膊屈側にオイラックスHクリーム又は比較薬剤を塗布後、それぞれの局所において、1,000倍塩酸ヒスタミン液による発斑試験を行った結果、オイラックスHクリームは1%ヒドロコルチゾンに比しかなり強く膨疹、紅斑を抑制することが認められている6) 。

薬価情報

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最新薬価: ¥14.40
年度 品名 規格 単位 薬価 後発品 適用日 製造販売会社
2026年度
オイラックスHクリーム 本剤
2649800N1029
1g 1g ¥14.40