尋常性ざ瘡
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
-
2.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
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2.2妊婦又は妊娠している可能性のある女性
効能・効果
用法・用量
1日1回、洗顔後、患部に適量を塗布する。
使用上の注意
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8.1本剤はアダパレンと過酸化ベンゾイルの配合剤であり、各単剤よりも皮膚刺激が発現するおそれがあるため、本剤よりも先に各単剤による治療を考慮すること。
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8.2過敏症や重度皮膚刺激感が認められた場合は、本剤の使用を中止すること。
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8.3本剤の使用中に皮膚剥脱、紅斑、刺激感、腫脹等があらわれることがある。紅斑や腫脹が顔面全体や頚部にまで及ぶ症例も報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
-
8.4症状改善により本剤塗布の必要がなくなった場合は、塗布を中止し、漫然と長期にわたって使用しないこと。
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8.5日光又は日焼けランプ等による過度の紫外線曝露を避けること。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には使用しないこと。妊娠した場合、あるいは妊娠が予想される場合には医師に知らせるよう指導すること。動物実験において、アダパレンの経皮投与(ラット、ウサギ)で奇形の発生は認められていないが、過剰肋骨の発生頻度増加が報告されている。アダパレンの経口投与(ラット、ウサギ)で催奇形作用が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。皮膚外用時のヒト母乳中への移行は不明である。動物実験において、アダパレンの経口又は静脈内投与(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
12歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
相互作用
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| ALT増加 | 頻度不明 |
| AST増加 | 頻度不明 |
| γ-GTP増加 | 頻度不明 |
| アレルギー性接触皮膚炎 | 頻度不明 |
| アレルギー性皮膚炎 | 1〜5%未満 |
| サンバーン | 1〜5%未満 |
| ざ瘡 | 頻度不明 |
| そう痒性皮疹 | 頻度不明 |
| そう痒症 | 1〜5%未満 |
| ピリピリ感 | 頻度不明 |
| ほてり | 頻度不明 |
| 丘疹 | 頻度不明 |
| 乾皮症 | 頻度不明 |
| 刺激感 | 頻度不明 |
| 単純ヘルペス | 頻度不明 |
| 口角炎 | 頻度不明 |
| 咽喉絞扼感 | 頻度不明 |
| 接触皮膚炎 | 頻度不明 |
| 日光皮膚炎 | 1〜5%未満 |
| 水疱 | 頻度不明 |
| 汗疹 | 頻度不明 |
| 湿疹 | 頻度不明 |
| 灼熱感 | 頻度不明 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 白血球数増加 | 頻度不明 |
| 白血球数減少 | 頻度不明 |
| 皮脂欠乏性湿疹 | 頻度不明 |
| 皮脂欠乏症 | 頻度不明 |
| 皮膚の炎症 | 頻度不明 |
| 皮膚びらん | 1〜5%未満 |
| 皮膚不快感 | 頻度不明 |
| 皮膚乾燥 | 頻度不明 |
| 皮膚刺激 | 5%以上 |
| 皮膚剥脱 | 1〜5%未満 |
| 皮膚反応 | 頻度不明 |
| 皮膚浮腫 | 頻度不明 |
| 皮膚灼熱感 | 頻度不明 |
| 皮膚炎 | 頻度不明 |
| 皮膚疼痛 | 1〜5%未満 |
| 眼瞼そう痒症 | 頻度不明 |
| 眼瞼刺激 | 頻度不明 |
| 眼瞼浮腫 | 1〜5%未満 |
| 眼瞼炎 | 1〜5%未満 |
| 眼瞼紅斑 | 頻度不明 |
| 眼瞼腫脹 | 頻度不明 |
| 紅斑 | 1〜5%未満 |
| 紅斑性皮疹 | 頻度不明 |
| 脂漏性皮膚炎 | 頻度不明 |
| 脂腺機能亢進 | 頻度不明 |
| 腫脹 | 頻度不明 |
| 蕁麻疹 | 頻度不明 |
| 血中コレステロール増加 | 頻度不明 |
| 血中コレステロール減少 | 頻度不明 |
| 血中ビリルビン増加 | 頻度不明 |
| 血中尿素減少 | 頻度不明 |
| 血小板数増加 | 頻度不明 |
| 違和感 | 頻度不明 |
| 間擦疹 | 頻度不明 |
| 顔面浮腫 | 頻度不明 |
| 顔面腫脹 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
本剤は作用機序が異なり、それぞれ相補的に作用する二つの有効成分17)を含有する配合剤である。
- 18.1.1アダパレン
アダパレンはレチノイン酸受容体に結合し、遺伝子転写促進化を誘導することによりレチノイド様作用を示す18),19)。
-
18.1.2過酸化ベンゾイル
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(1)抗菌作用
過酸化ベンゾイルは強力な酸化剤であり、分解により生じたフリーラジカル(酸化ベンゾイルラジカルやフェニルラジカルなど)が細菌の膜構造、DNA・代謝などを直接障害して20),21),22),23)、アクネ菌や黄色ブドウ球菌などに対する抗菌作用を示す。
- (2)角層剥離作用
閉塞した毛漏斗部において、過酸化ベンゾイルが、角層中デスモソームの増加を是正することにより、角質細胞同士の結合が弛み、角層剥離が促進される21),24)。
18.2 薬理作用
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18.2.1アダパレン
-
(1)角化細胞分化抑制作用
アダパレンは表皮角化細胞の分化を抑制した25)(in vitro)。
-
18.2.2過酸化ベンゾイル
-
(1)抗菌作用
過酸化ベンゾイルはその酸化作用による広い抗菌活性を有し、特にアクネ菌に対して高い抗菌作用を示す26)(in vitro)。
- (2)角層剥離作用
実験的ウサギ面皰モデルにおいて、過酸化ベンゾイルは角質細胞同士の結合を弛めて角層剥離を促し、毛漏斗部の角層肥厚を改善する24)。
薬物動態
16.1 血中濃度
日本人健康成人男性に本剤1gを1日1回、5日間反復塗布した時、10例中2例でアダパレンは5日目に定量限界(0.10ng/mL)を上回り、そのうち最高血中濃度は0.16ng/mLであった。過酸化ベンゾイルは皮膚において速やかに安息香酸に分解される。10例中8例で反復塗布により定量可能な安息香酸が検出され(定量限界:20ng/mL)、そのうち最高血中濃度は27ng/mLであった。全身への蓄積は認められず、アダパレンは安息香酸の全身曝露量に影響を及ぼさなかった1)。
16.2 吸収
- 16.2.1全層ヒト皮膚における皮膚透過性
オープンガラス拡散セルに装着した全層ヒト皮膚に本剤、アダパレン0.1%ゲル、ディフェリン®(アダパレン)ゲル、過酸化ベンゾイル2.5%ゲル又はCutacnyl®(過酸化ベンゾイル)ゲルを10mg/cm2の用量で非閉塞で16時間塗布した。アダパレンは主として表皮に分布し、わずかながら真皮にも到達した。皮膚を介してレセプター液に吸収されたアダパレン濃度は定量限界未満(1ng/mL未満)であった。過酸化ベンゾイルの透過性の検討では安息香酸の濃度を測定した。すべての皮膚コンパートメントで定量可能な過酸化ベンゾイルが検出された2)(in vitro)。
16.3 分布
- 16.3.1アダパレン
ラットに14C標識体を単回塗布後の皮膚組織内放射能分布は角質層で最高レベルであり、次に毛包周囲の表皮層に検出された。真皮及び皮下組織への分布は認められなかった3)。ラットに14C標識体を単回塗布後の組織内放射能濃度は、投与部位皮膚、非投与部位皮膚及び消化管を除き、ほとんどの組織、測定時点において検出限界未満であった4)。ラットに14C標識体を21日間反復塗布した時、投与部位及び非投与部位の皮膚、消化管並びに副腎(特に皮質部)で雌雄とも高く、雌では胸腺及び卵巣でも高かった。投与後、大部分の組織では放射能は時間と共に減少したが、卵巣と胸腺における減少は緩徐であった4)。
- 16.3.2過酸化ベンゾイル
ヒト正常皮膚を用いて皮膚内分布を検討した結果、表皮及び真皮中には過酸化ベンゾイル及び安息香酸が検出されたが、透過後はすべて安息香酸であることが確認された5)(in vitro)。
16.4 代謝
- 16.4.1アダパレン
ラットの皮膚では代謝されなかった3)。
- 16.4.2過酸化ベンゾイル
塗布後、生体内(皮膚中及び血漿中)で速やかに安息香酸に変換される。安息香酸は、更に馬尿酸へ代謝される6),7)(in vitro)。
16.5 排泄
- 16.5.1アダパレン
マウス8)、ラット9)、ウサギ10)、イヌ11)に14C標識体の塗布後、放射能の大部分が糞中排泄により消失した。ラットにおいて腸肝循環が認められた12)。
- 16.5.2過酸化ベンゾイル
安息香酸は、ヒト及び主要な動物種において、ほぼすべてが尿中に排泄される13)。