- 緑内障、高眼圧症
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
-
2.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
-
2.2無水晶体眼又は眼内レンズ挿入眼の患者[嚢胞様黄斑浮腫を含む黄斑浮腫、及びそれに伴う視力低下及び視力障害を起こすおそれがある。]
-
2.3タフルプロストを投与中の患者
効能・効果
用法・用量
- 1回1滴、1日1回点眼する。
使用上の注意
-
8.1嚢胞様黄斑浮腫を含む黄斑浮腫、及び虹彩炎があらわれることがあるので、視力低下等の異常が認められた場合は、直ちに受診するよう患者を指導すること。
-
8.2本剤の点眼後、一時的に霧視、羞明等があらわれることがあるため、その症状が回復するまで機械類の操作や自動車等の運転には従事させないよう注意すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1虹彩炎、ぶどう膜炎等の眼炎症性疾患のある患者
眼炎症が悪化するおそれがある。
- 9.1.2閉塞隅角緑内障の患者
使用経験がない。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠ウサギにオミデネパグ イソプロピルを皮下投与した場合、0.8mg/kg/日(臨床用量注1) の40,000倍)では死亡胚胎児数、着床後胚損失率の高値、生存胎児数及び胎児生存率の低値がみられた。
注1)本剤0.002%を60kgの患者の両眼に1回1滴(30μL)を点眼投与したときの投与量(0.02μg/kg/日)
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。授乳期のラットに14C-オミデネパグ イソプロピル0.03mg/kgを単回皮下投与したとき、乳汁中への移行は認められなかったが、ヒトにおける乳汁中への移行は不明である。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| タフルプロスト タプロス点眼液 タプコム配合点眼液 |
中等度以上の羞明、虹彩炎等の眼炎症が高頻度に認められている。 | 機序不明 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| タフルプロストを除く緑内障・高眼圧症治療薬 チモロールマレイン酸塩等 |
チモロールマレイン酸塩との併用例で結膜充血等の眼炎症性副作用の発現頻度の上昇が認められている。他の薬剤との併用経験はない。 | 機序不明 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| 前房のフレア) | 頻度不明 |
| 眼の不快な症状(刺激感等) | 頻度不明 |
| 眼乾燥感 | 頻度不明 |
| 眼痛 | 頻度不明 |
| 結膜充血(22.8%) | 頻度不明 |
| 羞明 | 頻度不明 |
| 虹彩炎(前房内細胞 | 頻度不明 |
| 角膜上皮障害 | 頻度不明 |
| 角膜肥厚 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
オミデネパグ イソプロピル点眼液の眼圧下降作用機序は、EP2受容体刺激作用により、線維柱帯流出路及びぶどう膜強膜流出路を介した房水流出が促進されることによると考えられている。
- 18.1.1プロスタノイド受容体に対する親和性
活性代謝物であるオミデネパグは、EP2受容体に対して選択的に結合(Ki=3.6nM)し、高いアゴニスト活性(EC50=8.3nM)を示した(in vitro )6),7) 。
- 18.1.2房水動態
レーザー誘発高眼圧サルを用いて、0.002%オミデネパグ イソプロピル点眼液を1日1回7日間点眼したときの房水動態をフルオロフォトメトリー法により検討したところ、房水産生量に変化は認められず、房水流出率(線維柱帯流出路を介すると推測される)及びぶどう膜強膜流出量が有意に増大した8) 。
18.2 眼圧下降作用
-
正常眼圧サルに0.0001%~0.01%のオミデネパグ イソプロピル点眼液 を1日1回、7日間点眼したとき、濃度依存的な眼圧下降作用が認められ、その作用は点眼7日目においても持続していた。
-
レーザー誘発高眼圧サルに0.01%オミデネパグ イソプロピル点眼液を単回点眼したとき、有意な眼圧下降作用が認められた6) 。
薬物動態
16.1 血中濃度
0.0025%オミデネパグ イソプロピル点眼液注2) を健康成人(日本人及び白人、各7例)の両眼に1回1滴、1日1回7日間反復点眼し、活性代謝物であるオミデネパグの血漿中濃度を測定したとき、1日目の点眼後約9分に41.5pg/mL(日本人)及び約10分に27.2pg/mL(白人)、7日目では点眼後約12分に37.5pg/mL(日本人)及び約11分に33.3pg/mL(白人)で最高濃度に達し、半減期23~32分で減少した1) 。
16.3 分布
0.03%14C-オミデネパグ イソプロピル点眼液注2) をサルに単回点眼したとき、各眼組織における濃度は点眼後15分~4時間で最高に達し、特に角膜、結膜及び線維柱帯に高濃度に分布した。これらの組織では、点眼後15分に最高濃度を示した後、消失した2) 。
16.4 代謝
オミデネパグはヒトではCYP3A4により代謝される(in vitro)。 オミデネパグ イソプロピルは生体内のエステラーゼにより活性代謝物のオミデネパグに加水分解される。またN-脱アルキル化により代謝されると推測された。オミデネパグはさらに一酸化、N-脱アルキル化、グルクロン酸抱合、硫酸抱合及びタウリン抱合反応によって代謝されると推測された3),4) 。
注2)本剤が承認されている濃度は0.002%である。