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脊髄撮影
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コンピューター断層撮影における脳室、脳槽、脊髄造影
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関節撮影
【警告】
ショック等の重篤な副作用があらわれることがある。
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
- 〈効能共通〉
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2.1ヨード又はヨード造影剤に過敏症の既往歴のある患者
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2.2重篤な甲状腺疾患のある患者[ヨード過剰に対する自己調節メカニズムが機能できず、症状が悪化するおそれがある。]
- 〈脊髄撮影、コンピューター断層撮影における脳室、脳槽、脊髄造影〉
- 2.3既往歴を含め、痙攣、てんかん及びその素質のある患者[痙攣発作があらわれるおそれがある。]
効能・効果
用法・用量
- 〈脊髄撮影、コンピューター断層撮影における脳室、脳槽、脊髄造影〉
本剤の使用濃度と用量は、撮影部位での必要なコントラストの程度と範囲及び使用X線装置と技術により左右される。通常、撮影部位、穿刺部位に応じて下表の濃度、用量を使用する。なお、年齢、体重、撮影部位の大きさにより適宜増減する。
| 効能・効果 | 脊髄撮影 | コンピューター断層撮影における脳室、脳槽、脊髄造影 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 撮影部位 | 腰部 | 胸部 | 頸部 | 脳室 | 脳槽 | 脊髄 |
| 穿刺部位 | 腰椎 | 腰椎 | 腰椎又は頸椎 | 腰椎 | ||
| 使用濃度 | 190~240mgI/mL | 240mgI/mL | 240mgI/mL | |||
| 用量 | 6~10mL | 6~10mL |
- 〈関節撮影〉
通常、成人1回1~10mLを関節腔内に注入する。 なお、年齢、体重、撮影部位の大きさにより適宜増減する。
使用上の注意
- 〈効能共通〉
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8.1ショック等の発現に備え、十分な問診を行うこと。
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8.2投与量と投与方法の如何にかかわらず過敏反応を示すことがある。本剤によるショック等の重篤な副作用は、ヨード過敏反応によるものとは限らず、それを確実に予知できる方法はないので、投与に際しては必ず救急処置の準備を行うこと。
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8.3ショック等の重篤な副作用があらわれることがあるので、投与にあたっては、開始時より患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。過敏反応の発現等異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、投与後も患者の状態を十分に観察すること。
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8.4遅発性副作用に備えて、検査終了数時間後にも副作用発現の可能性があることを患者に説明した上で、頭痛、頭重感、悪心、嘔吐、発疹、発赤、そう痒感、腰・背痛、下肢痛、めまい、発熱等が発現した場合には速やかに主治医等に連絡するよう注意を与えること。
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8.5ヨード造影剤の投与により腎機能の低下があらわれるおそれがあるので、適切な水分補給を行うこと。
- 〈脊髄撮影、コンピューター断層撮影における脳室、脳槽、脊髄造影〉
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8.6大量の本剤が頭蓋内に流入した場合には、痙攣発作の発現のおそれがあるので、フェノバルビタール等バルビツール酸誘導体又はジアゼパム等を24~48時間経口投与すること。
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8.7検査終了後は、副作用を防止するために患者を数分間座位(垂直位)にさせることにより、造影剤をできるだけ腰部に移動させること。また、検査終了後8時間は患者の頭部を10~15度挙上し、以後も16時間は安静にしておくこと。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 〈効能共通〉
- 9.1.1一般状態の極度に悪い患者
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
- 9.1.2気管支喘息の患者
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。類薬で副作用の発生頻度が高いとの報告がある。
- 9.1.3重篤な心障害のある患者
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。本剤投与により、血圧低下、不整脈等の報告があり、重篤な心障害患者においては症状が悪化するおそれがある。
- 9.1.4マクログロブリン血症の患者
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。静脈性胆のう造影剤で血液のゼラチン様変化をきたし死亡した報告がある。
- 9.1.5多発性骨髄腫の患者
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。特に脱水症状のある場合、腎不全(無尿等)を起こすおそれがある。
- 9.1.6テタニーのある患者
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。血中カルシウム低下により、症状が悪化するおそれがある。
- 9.1.7*褐色細胞腫又はパラガングリオーマのある患者及びその疑いのある患者
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。類薬による副腎静脈造影で、血圧上昇発作が起こったとの報告がある。
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9.1.8本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、じん麻疹等のアレルギーを起こしやすい体質を有する患者
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9.1.9薬物過敏症の既往歴のある患者
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9.1.10脱水症状のある患者
急性腎障害を起こすおそれがある。
- 9.1.11高血圧症の患者
血圧の上昇等、症状が悪化するおそれがある。
- 9.1.12動脈硬化のある患者
心・循環器系に影響を及ぼすことがある。
- 9.1.13糖尿病の患者
急性腎障害を起こすおそれがある。
- 9.1.14甲状腺疾患のある患者(重篤な甲状腺疾患のある患者を除く)
ヨード過剰に対する自己調節メカニズムが機能できず、症状が悪化するおそれがある。
- 9.1.15慢性呼吸器疾患のある患者
症状が悪化するおそれがある。
- 9.1.16急性膵炎の患者
本剤投与前後にはガイドライン等を参考にして十分な輸液を行うこと。症状が悪化するおそれがある。
- 〈脊髄撮影、コンピューター断層撮影における脳室、脳槽、脊髄造影〉
- 9.1.17アルコール中毒患者
痙攣発作が起こるおそれがある。
- 9.1.18抗痙攣剤投与中の患者(既往歴を含め、痙攣、てんかん及びその素質のある患者を除く)
投与を継続すること。もし痙攣発作が発現した場合には、フェノバルビタール等バルビツール酸誘導体又はジアゼパム等を投与すること。
9.2 腎機能障害患者
- 9.2.1重篤な腎障害(無尿等)のある患者
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。本剤の主たる排泄臓器は腎臓であり、腎機能低下患者では急性腎障害等、症状が悪化するおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
- 9.3.1重篤な肝障害のある患者
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。症状が悪化するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤投与の際にはX線照射を伴う。
9.6 授乳婦
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物(ラット静脈内投与)で乳汁中への移行が報告されている。
9.7 小児等
- 〈脊髄撮影、コンピューター断層撮影における脳室、脳槽、脊髄造影〉
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
- 〈関節撮影〉
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
- 〈効能共通〉
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| ビグアナイド系糖尿病用剤 • メトホルミン塩酸塩、ブホルミン塩酸塩等 |
類薬で乳酸アシドーシスを起こしたとの報告があるので、異常が認められた場合には、ビグアナイド系糖尿病用剤の減量若しくは投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 | ビグアナイド系糖尿病用剤の腎排泄が減少し、血中濃度が上昇するためと考えられている。 |
- 〈脊髄撮影、コンピューター断層撮影における脳室、脳槽、脊髄造影〉
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
| フェノチアジン系化合物等の抗精神病薬 • クロルプロマジン塩酸塩等 |
併用により痙攣発作の発現の可能性が増大するとの報告があるので注意し、少なくとも検査48時間前から検査後12時間は抗精神病薬の投与を中止すること。 | 併用により痙攣閾値を低下させる。 |
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| じん麻疹 | 頻度不明 |
| そう痒感 | 1〜5%未満 |
| めまい | 1〜5%未満 |
| 下肢痛 | 1〜5%未満 |
| 下肢脱力感・しびれ感 | 1〜5%未満 |
| 嘔吐 | 1〜5%未満 |
| 悪心 | 5%以上 |
| 潮紅 | 頻度不明 |
| 熱感 | 頻度不明 |
| 甲状腺機能低下症 | 頻度不明 |
| 発熱(37~38℃) | 1〜5%未満 |
| 発疹 | 1〜5%未満 |
| 発赤 | 1〜5%未満 |
| 胸内苦悶感 | 頻度不明 |
| 腰・背痛 | 1〜5%未満 |
| 血圧低下 | 頻度不明 |
| 項部硬直 | 1〜5%未満 |
| 頭痛 | 5%以上 |
| 頭重感 | 1〜5%未満 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 測定法
本剤の主成分(イオトロラン)の構成元素であるヨウ素は高いX線吸収能をもつ。これに基づき、本剤の存在部位と他の生体組織との間にX線画像上のコントラストが生じる。
薬物動態
16.2 吸収
- 〈脊髄撮影、コンピューター断層撮影における脳室、脳槽、脊髄造影〉
脊髄疾患を有し腰部脊髄撮影を必要とした患者6例にイオトロラン注射液(190mgI/mL)8mLを腰部クモ膜下腔に投与したところ、髄液から血中への吸収半減期は1.8±0.3時間で、約3時間後に最大血中濃度(32.0±8.7μgI/mL)に達し、24時間後には検出限界(5μgI/mL)以下に低下した1)。
16.5 排泄
- 〈脊髄撮影、コンピューター断層撮影における脳室、脳槽、脊髄造影〉
- 16.5.1脊髄疾患を有し腰部脊髄撮影を必要とした患者6例にイオトロラン注射液(190mgI/mL)8mLを腰部クモ膜下腔に投与したところ、投与後24時間で83.8±6.9%が、48時間で94.0±4.2%が尿中に排泄された1)。
- 〈関節撮影〉
- 16.5.2イオトロラン注射液(300mgI/mL)100mgI/kgをウサギ後肢膝関節腔内に投与したところ、24時間以内にほぼ完全に尿中に排泄され、糞中への排泄あるいは投与部位での残存は認められなかった2)。