- 〈イジュド点滴静注25mg〉
〇切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
〇切除不能な肝細胞癌
- 〈イジュド点滴静注300mg〉
〇切除不能な肝細胞癌
1.1本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
1.2間質性肺疾患(放射線肺臓炎を含む)があらわれ、死亡に至った症例も報告されているので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び胸部X線検査の実施等、観察を十分に行うこと。また、異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
〇切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
〇切除不能な肝細胞癌
〇切除不能な肝細胞癌
| 効能又は効果 | 用法及び用量 | |
|---|---|---|
| イジュド点滴静注25mg | 切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌 | デュルバルマブ(遺伝子組換え)及び白金系抗悪性腫瘍剤を含む他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはトレメリムマブ(遺伝子組換え)として、1回75mgを3週間間隔で4回、60分間以上かけて点滴静注する。その後、7週間の間隔を空けて、トレメリムマブ(遺伝子組換え)として、75mgを1回60分間以上かけて点滴静注する。 |
| 切除不能な肝細胞癌 | デュルバルマブ(遺伝子組換え)との併用において、通常、成人にはトレメリムマブ(遺伝子組換え)として、300mgを60分間以上かけて単回点滴静注する。ただし、体重30kg以下の場合の投与量は4mg/kg(体重)とする。 | |
| イジュド点滴静注300mg | 切除不能な肝細胞癌 | デュルバルマブ(遺伝子組換え)との併用において、通常、成人にはトレメリムマブ(遺伝子組換え)として、300mgを60分間以上かけて単回点滴静注する。ただし、体重30kg以下の場合の投与量は4mg/kg(体重)とする。 |
8.1本剤のT細胞活性化作用により、過度の免疫反応に起因すると考えられる様々な疾患や病態があらわれることがある。観察を十分に行い、異常が認められた場合には、過度の免疫反応による副作用の発現を考慮し、適切な鑑別診断を行うこと。過度の免疫反応による副作用が疑われる場合には、副腎皮質ホルモン剤の投与等を考慮すること。また、本剤投与終了後に重篤な副作用があらわれることがあるので、本剤投与終了後も観察を十分に行うこと。
8.2間質性肺疾患があらわれることがあるので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び胸部X線検査の実施等、観察を十分に行うこと。また、必要に応じて胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること。
8.3消化管穿孔があらわれることがあるので、観察を十分に行い、腹痛、悪心、嘔吐等の異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
8.4甲状腺機能障害、副腎機能障害及び下垂体機能障害があらわれることがあるので、本剤の投与開始前及び投与期間中は定期的に内分泌機能検査(TSH、遊離T3、遊離T4、ACTH、血中コルチゾール等の測定)を行い、患者の状態を十分に観察すること。また、必要に応じて画像検査等の実施も考慮すること。
8.5肝機能障害、肝炎があらわれることがあるので、本剤の投与開始前及び投与期間中は定期的に肝機能検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。
8.6腎障害があらわれることがあるので、本剤の投与開始前及び投与期間中は定期的に腎機能検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。
8.7筋炎があらわれることがあるので、筋力低下、筋肉痛、CK上昇等の観察を十分に行うこと。
8.8心筋炎があらわれることがあるので、胸痛、CK上昇、心電図異常等の観察を十分に行うこと。
自己免疫疾患が増悪するおそれがある。
間質性肺疾患が発現又は増悪するおそれがある。
*妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後3カ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。他のCTLA-4阻害剤の生殖発生毒性試験(妊娠カニクイザル)において、器官形成期から分娩までの投与により、流産、死産、早産、出生児の早期死亡及び低体重等の発現頻度の増加が報告されている。ヒトIgG2は胎盤を通過することが報告されており、本剤は胎児へ移行する可能性がある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト母乳中への移行に関するデータはないが、ヒトIgG2は母乳中に移行することが知られている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| TSH上昇 | 頻度不明 |
| TSH低下 | 頻度不明 |
| アミラーゼ増加 | 頻度不明 |
| インフルエンザ | 1%未満 |
| そう痒症 | 頻度不明 |
| リパーゼ増加 | 頻度不明 |
| 上気道感染 | 1%未満 |
| 下痢 | 頻度不明 |
| 口腔カンジダ | 1%未満 |
| 口腔感染 | 頻度不明 |
| 咳嗽・湿性咳嗽 | 頻度不明 |
| 寝汗 | 1%未満 |
| 排尿困難 | 1%未満 |
| 末梢性浮腫 | 頻度不明 |
| 歯周病(歯肉炎) | 頻度不明 |
| 発声障害 | 1%未満 |
| 発熱 | 頻度不明 |
| 発疹(21.6%) | 頻度不明 |
| 皮膚炎 | 1%未満 |
| 筋肉痛 | 頻度不明 |
| 肺炎 | 頻度不明 |
| 腹痛 | 頻度不明 |
トレメリムマブは、ヒト細胞傷害性Tリンパ球抗原-4(CTLA-4)に対する抗体であり、CTLA-4とそのリガンドである抗原提示細胞上のB7.1(CD80)及びB7.2(CD86)分子との結合を阻害することにより、活性化T細胞における抑制的調節を遮断し、がん抗原特異的なT細胞の増殖、活性化及び細胞傷害活性の増強により腫瘍増殖を抑制すると考えられる。
第I相試験(D4880C00010試験)で日本人の進行性固形癌患者に本剤75mgとデュルバルマブ1500mgを点滴静注したときの本剤の血清中濃度推移及び薬物動態パラメータは下記のとおりである1)。
| Cmax(µg/mL) | AUC0-28(day·µg/mL) | Tmax(day) |
|---|---|---|
| 22.9(14.2%) | 239(15.9%) | 0.044(0.042, 0.047) |
n=6、幾何平均値(変動係数%)を示す。Tmaxは中央値(最小値、最大値)を示す。
国際共同第III相試験(HIMALAYA試験)で切除不能な肝細胞癌患者に本剤300mg及びデュルバルマブ1500mgを1日目に、さらに4週後からデュルバルマブ1500mgを4週間間隔で反復点滴静注したときの本剤の血清中濃度を示す(日本人を含む)2)。
| 評価時点 | 血清中濃度(µg/mL)幾何平均値(例数、変動係数%) |
|---|---|
| 投与終了時 | 78.0(n=379, 117.2%) |
| 投与4週後 | 10.7(n=221, 84.7%) |
| 投与12週後 | 1.3(n=113, 156.5%) |
国際共同第III相試験(POSEIDON試験)で切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者に、本剤75mgを3週間間隔で反復点滴静注(併用療法としてデュルバルマブ及び白金製剤を含む化学療法を投与)したときの本剤の血清中濃度を示す(日本人を含む)3)。
| 評価時点 | 血清中濃度(µg/mL)幾何平均値(例数、変動係数%) |
|---|---|
| 初回投与後 | 23.17(n=294, 65.62%) |
| 3週目(投与前) | 4.16(n=285, 80.83%) |
| 12週目(投与前) | 7.82(n=183, 75.68%) |