Clinical snapshot

アーウィナーゼ筋注用10000

注射用クリサンタスパーゼ製剤

添付文書改訂 2026年05月01日

【警告】

本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、本剤による治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し、同意を得てから投与を開始すること。

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者

  2. 2.2L-アスパラギナーゼ製剤による重篤な膵炎の既往歴のある患者[重篤な膵炎が起こるおそれがある。]

  3. 2.3妊婦又は妊娠している可能性のある女性

効能・効果

急性白血病(慢性白血病の急性転化例を含む)、悪性リンパ腫 ただし、L-アスパラギナーゼ製剤に過敏症を示した場合に限る。

用法・用量

他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、1日1回体表面積1m2あたり25,000Uを週3回、筋肉内投与する。

使用上の注意

  1. 8.1過敏症があらわれることがあるので、本剤の投与は、緊急時に十分な対応のできる準備を行った上で開始すること。また、本剤投与中は、患者の状態を十分に観察すること。

  2. 8.2膵炎があらわれることがあるので、本剤投与中は定期的に膵酵素を含む検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。

  3. 8.3凝固異常があらわれることがあるので、本剤投与中は定期的にフィブリノゲン、プロトロンビン時間、AT-Ⅲ、APTTを含む検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。

  4. 8.4高血糖があらわれることがあるので、本剤投与中は定期的に血糖値の測定を行い、患者の状態を十分に観察すること。

  5. 8.5骨髄抑制があらわれることがあるので、本剤投与中は定期的に血液検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。

  6. 8.6肝不全、肝機能障害があらわれることがあるので、本剤投与中は定期的に肝機能検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1膵炎又はその既往歴のある患者

膵炎が悪化又は再発するおそれがある。

  1. 9.1.2凝固異常又はその既往歴のある患者

凝固異常が悪化又は再発するおそれがある。

  1. 9.1.3糖尿病の患者

糖尿病が悪化するおそれがある。

  1. 9.1.4骨髄抑制のある患者

骨髄抑制が増強されるおそれがある。

  1. 9.1.5感染症を合併している患者

感染症が悪化するおそれがある。

9.3 肝機能障害患者

肝機能障害が悪化するおそれがある。

9.4 生殖能を有する者

妊娠可能な女性に対して、本剤投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊を行うよう指導すること。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ウサギ)で、胚・胎仔死亡及び催奇形性が報告されている。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト乳汁への移行は不明である。

9.7 小児等

低出生体重児、新生児又は乳児を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。高齢者では生理機能が低下していることが多い。

相互作用

記載なし

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
CRP増加 頻度不明
アミラーゼ増加 頻度不明
アンモニア増加 頻度不明
リパーゼ増加 頻度不明
上気道の炎症 頻度不明
下痢 頻度不明
低アルブミン血症 頻度不明
低血圧 頻度不明
便秘 頻度不明
倦怠感 頻度不明
呼吸困難 頻度不明
咳嗽 頻度不明
喘鳴 頻度不明
嘔吐 頻度不明
四肢痛 頻度不明
急性腎障害 頻度不明
悪心 頻度不明
易刺激性 頻度不明
末梢性ニューロパチー 頻度不明
注射部位疼痛 頻度不明
潮紅 頻度不明
疲労 頻度不明
疼痛 頻度不明
瘙痒症 頻度不明
発熱 頻度不明
発疹 頻度不明
皮膚硬結 頻度不明
総蛋白減少 頻度不明
耳鳴 頻度不明
背部痛 頻度不明
胸痛 頻度不明
脱毛症 頻度不明
脱水 頻度不明
腹水 頻度不明
腹痛 頻度不明
蕁麻疹 頻度不明
血中ALP増加 頻度不明
血中LDH増加 頻度不明
血中アルブミン減少 頻度不明
血中カルシウム減少 頻度不明
血中コレステロール増加 頻度不明
血中トリグリセリド増加 頻度不明
血中ブドウ糖増加 頻度不明
血中ブドウ糖減少 頻度不明
血中尿素増加 頻度不明
頭痛 頻度不明
頻脈 頻度不明
顔面腫脹 頻度不明
食欲減退 頻度不明
高アンモニア血症 頻度不明
高コレステロール血症 頻度不明
高トリグリセリド血症 頻度不明
高尿酸血症 頻度不明
高血圧 頻度不明
鼻出血 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

クリサンタスパーゼは、L-アスパラギンをアスパラギン酸とアンモニアに分解し、L-アスパラギンを枯渇させることにより、腫瘍細胞におけるタンパク合成を阻害し、腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられている。なお、モルモットを用いた試験において、クリサンタスパーゼと大腸菌由来のL-アスパラギナーゼとの間で交差反応性は認められなかったことが報告されている3)。

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1反復投与

急性リンパ性白血病又はリンパ芽球性リンパ腫患者23例に、他の抗悪性腫瘍剤との併用注3)で本剤1回25,000U/m2を週3回、2週間(Day2、5、7、9、11及び13の計6回)筋肉内投与したとき、初回投与時の血漿アスパラギナーゼ活性値の推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりであった2)。

注3)プレドニゾロン40mg/m2/日をDay1~15に1日3回経口投与、ビンクリスチン硫酸塩1回1.5mg/m2をDay1、8及び15に静脈内投与、並びにピラルビシン塩酸塩1回20mg/m2をDay1及び8に静脈内投与することとされた。

血漿アスパラギナーゼ活性値(U/mL)の推移(Mean±S.D.)

n Cmax
(U/mL)
tmax*
(hr)
AUCinf
(U・hr/mL)
t1/2
(hr)
CL/F
(mL/hr/m2)
Vss/F
(mL/m2)
23 3.10±1.47 8.00(3.90,23.6) 91.8±33.8 16.9±7.47 329±176 8,935±5,294

(Mean±S.D.) *:中央値(範囲)

また、1、3及び5回目投与48時間後、並びに1及び6回目投与72時間後の血漿アスパラギナーゼ活性値(Mean±S.D.)は、それぞれ0.60±0.26、0.53±0.28及び0.46±0.23、並びに0.19±0.14及び0.16±0.08U/mLであり、6回目投与までの間に、本薬の蓄積は認められなかった2)。

薬価情報

YJコードに紐付く薬価基準収載データを年度別に表示します。

最新薬価: ¥172931.00
年度 品名 規格 単位 薬価 後発品 適用日 製造販売会社
2026年度
アーウィナーゼ筋注用10000 本剤
4291464E1027
10,000単位1瓶 10,000単位1瓶 ¥172931.00