Clinical snapshot

アンブロキソール塩酸塩徐放OD錠45mg「ニプロ」

アンブロキソール塩酸塩徐放口腔内崩壊錠

添付文書改訂 2023年10月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

  • 下記疾患の去痰

急性気管支炎、気管支喘息、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺結核、塵肺症、手術後の喀痰喀出困難

用法・用量

通常、成人には1回1錠(アンブロキソール塩酸塩として45mg)を1日1回経口投与する。

使用上の注意

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている。

9.8 高齢者

減量が必要な場合には、他の剤形(徐放性製剤を除く)を使用すること。一般に生理機能が低下している。

相互作用

記載なし

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
ALT上昇等) 1%未満
そう痒 1%未満
めまい 頻度不明
上肢のしびれ感 1%未満
下痢 1%未満
便秘 1%未満
口内しびれ感 1%未満
口唇浮腫等) 頻度不明
嘔吐 1%未満
嘔気 1%未満
消化不良(胃部膨満感 1%未満
発疹 1%未満
眼瞼浮腫 頻度不明
肝機能障害(AST上昇 1%未満
胃不快感 1〜5%未満
胃痛 1%未満
胸やけ等) 1%未満
腹痛 1%未満
腹部膨満感 1%未満
蕁麻疹 1%未満
蕁麻疹様紅斑 1%未満
血管浮腫(顔面浮腫 頻度不明
食思不振 1%未満

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

アンブロキソール塩酸塩は、肺表面活性物質の分泌促進作用、気道液の分泌促進作用、線毛運動亢進作用が総合的に作用して喀痰喀出効果を示すものと考えられる。この際、肺表面活性物質の役割としては、線毛の存在しない肺胞や呼吸細気管支を含め気道中の粘性物質を排出しやすくするものと考えられている6),7),8),9),10)。

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1生物学的同等性試験

健康成人男性にアンブロキソール塩酸塩として45mgを含有するアンブロキソール塩酸塩小型徐放錠1錠とアンブロキソール塩酸塩徐放カプセル45mg 1カプセルを、無作為割付け、2剤2期クロスオーバー法により絶食(n=18)又は食後(n=20)単回経口投与した。血漿中アンブロキソール未変化体濃度を測定し、薬物動態パラメータ(AUCt及びCmax)について統計解析を行った結果、対数値の平均値の差の90%信頼区間は、いずれの摂食条件でもすべて生物学的同等性の判定基準log(0.80)~log(1.25)の範囲内であることから両剤の生物学的同等性が確認された1)。

AUCt注1)
(ng・h/mL)
Cmax注1)
(ng/mL)
tmax注2)
(h)
t1/2注1)
(h)
絶食 徐放剤
(n=18)
579.462±166.839 28.985±7.027 6.0 12.149±3.368
徐放カプセル
(n=18)
645.866±234.574 27.641±6.854 4.0 11.531±3.051
食後 徐放剤
(n=20)
689.543±237.718 35.256±10.069 6.0 12.178±2.835
徐放カプセル
(n=20)
697.838±219.157 30.955±9.140 6.0 13.384±5.355

注1)平均値±標準偏差

注2)中央値

血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

  1. 16.1.2生物学的同等性試験

アンブロキソール塩酸塩徐放OD錠45mg「ニプロ」とムコソルバンLカプセル45mgのそれぞれ1錠又は1カプセル(アンブロキソール塩酸塩として45mg)を、クロスオーバー法により健康成人男子に絶食(水あり、水なし)又は食後(水なし)に単回経口投与して血漿中アンブロキソール濃度を測定した。得られたそれぞれの薬物動態パラメータ(AUC0→48hr、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された2),3),4)。

判定パラメータ 参考パラメータ
AUC0→48hr
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
t1/2
(hr)
アンブロキソール塩酸塩徐放OD錠45mg「ニプロ」 984.2±306.0 65.5±23.1 4.2±0.9 10.2±2.1
ムコソルバンLカプセル45mg 1088.7±325.9 62.3±21.4 4.3±1.0 12.6±4.7

(Mean±S.D., n=20)

血漿中アンブロキソール濃度推移(絶食時・水あり投与)

判定パラメータ 参考パラメータ
AUC0→48hr
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
t1/2
(hr)
アンブロキソール塩酸塩徐放OD錠45mg「ニプロ」 949.7±192.2 53.4±13.4 5.2±2.1 11.2±3.3
ムコソルバンLカプセル45mg 956.3±225.9 50.5±14.5 5.4±2.1 11.5±3.9

(Mean±S.D., n=20)

血漿中アンブロキソール濃度推移(絶食時・水なし投与)

判定パラメータ 参考パラメータ
AUC0→48hr
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
t1/2
(hr)
アンブロキソール塩酸塩徐放OD錠45mg「ニプロ」 971.2±329.4 60.7±19.3 6.7±1.7 9.5±1.7
ムコソルバンLカプセル45mg 1038.2±229.0 58.4±15.9 7.1±1.6 11.8±6.3

(Mean±S.D., n=20)

血漿中アンブロキソール濃度推移(食後・水なし投与)

血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。