Clinical snapshot

アレサガテープ4mg

エメダスチンフマル酸塩経皮吸収型製剤

添付文書改訂 2025年05月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

アレルギー性鼻炎

用法・用量

通常、成人にはエメダスチンフマル酸塩として1回4mgを胸部、上腕部、背部又は腹部のいずれかに貼付し、24時間毎に貼り替える。なお、症状に応じて1回8mgに増量できる。

使用上の注意

  1. 8.1眠気を催すことがあるので、本剤使用中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること。更に、日常生活に支障がみられる場合があるので、本剤使用に際してはこのことを患者に十分説明しておくこと。

  2. 8.2本剤4mg使用時と比べ、本剤8mg使用時には眠気の発現率が高い傾向があるため、眠気等の発現に特に注意すること。

  3. 8.3季節性の患者に使用する場合は、好発季節を考えて、その直前から使用を開始し、好発季節終了時まで続けることが望ましい。

  4. 8.4効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり使用しないように注意すること。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1長期ステロイド療法を受けている患者

ステロイドの減量を図る場合には十分な管理下で徐々に行うこと。

9.3 肝機能障害患者

肝機能異常があらわれるおそれがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

一般に、生理機能が低下している。

相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
• 向精神薬• 鎮静剤
• 催眠剤等
• 抗ヒスタミン剤
相互に作用を増強するおそれがある。 本剤の中枢神経抑制作用により、作用が増強されると考えられる。
アルコール 本剤の中枢神経系での副作用(主に眠気)を増強するおそれがある。 本剤の中枢神経抑制作用により、作用が増強されると考えられる。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
ALT上昇 頻度不明
AST上昇 頻度不明
LDH上昇 頻度不明
γ-GTP上昇 頻度不明
ふらつき 頻度不明
リンパ球増加 頻度不明
倦怠感 頻度不明
口渇 頻度不明
好中球減少 頻度不明
眠気 頻度不明
脱力感 頻度不明
腹痛 頻度不明
血中コレステロール増加 頻度不明
血中尿酸増加 頻度不明
適用部位そう痒感 頻度不明
適用部位丘疹 頻度不明
適用部位発疹 頻度不明
適用部位皮膚炎 頻度不明
適用部位紅斑 5%以上
適用部位色素沈着 頻度不明
頭がボーッとする 頻度不明
頭痛・頭重感 頻度不明
鼻乾燥 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

エメダスチンフマル酸塩は、抗ヒスタミン作用11),12) 、ケミカルメディエーター遊離抑制作用13),14) 、サブスタンスPによるヒスタミン遊離抑制作用14) 及び好酸球遊走・浸潤抑制作用15) を有する。

18.2 抗ヒスタミン作用

本剤はラットヒスタミン誘発血管透過性亢進モデルにおいて単回投与後24時間まで抗ヒスタミン作用を示し、その作用は用量依存的であった11) 。 エメダスチンフマル酸塩はヒスタミンによるモルモット摘出回腸収縮反応を抑制した12) (in vitro)。

18.3 ヒスタミン受容体に対する親和性

モルモット及びラット前脳を用いた結合試験において、エメダスチンフマル酸塩はヒスタミンH1受容体に高い親和性を示し、ヒスタミンH2及びH3受容体にはほとんど親和性を示さなかった16) (in vitro)。

18.4 ケミカルメディエーター遊離抑制作用

ヒト白血球において、エメダスチンフマル酸塩はダニ抗原刺激によるヒスタミン及びロイコトリエンC4の遊離を抑制した。またラット腹腔肥満細胞において、サブスタンスPによるヒスタミン遊離を抑制した13),14) (in vitro)。

18.5 好酸球遊走抑制作用

エメダスチンフマル酸塩はロイコトリエンB4によるヒト好酸球の遊走を抑制した15) (in vitro)。

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1単回投与

健康成人男性12例に本剤(エメダスチンフマル酸塩として1.5、3、6、12及び24mg)注1) を胸部に24時間単回投与したとき、血漿中エメダスチンの薬物動態パラメータ(Cmax、AUC0-t及びAUC0-∞)は、1.5~24mgにおいて線形性が確認された1) 。

投与量
(例数)
Cmax
(ng/mL)
AUC0-t
(ng・hr/mL)
AUC0-∞
(ng・hr/mL)
tmaxa)
(hr)
t1/2
(hr)
1.5mg
(12)
0.320
±0.112
8.48
±3.03
9.15
±2.97
26 11.7
±3.19
3mg
(12)
0.642
±0.235
18.4
±5.44
19.3
±5.41
16, 26 13.2
±2.00
6mg
(12)
1.59
±0.567
43.8
±13.2
46.2
±13.1
26 13.8
±2.29
12mg
(12)
3.09
±1.01
86.4
±25.3
90.5
±24.9
16 13.0
±2.47
24mg
(12)
5.43
±1.89
156
±53.3
164
±52.7
26 13.0
±2.84

平均値±標準偏差 a)最頻値

  1. 16.1.2反復投与

季節性アレルギー性鼻炎患者に本剤(エメダスチンフマル酸塩として4、8及び12mg注1) )を胸部に1日1回14日間反復投与したとき、血漿中エメダスチンの薬物動態パラメータ(Cmax及びAUC0-24)は、4~12mg間で投与量にほぼ比例して増加することが確認された。また、血漿中エメダスチン濃度は投与後7日目までに定常状態に到達した2)。

投与量
(例数)
Cmax
(ng/mL)
AUC0-24
(ng・hr/mL)
tmaxa)
(hr)
t1/2
(hr)
1日目 4mg
(23)
1.16
±0.419
16.3
±7.54
20
8mg
(24)
2.32
±0.832
31.7
±14.9
20
12mg
(24)
2.94
±1.49
38.8
±24.1
20
7日目 4mg
(22)
1.80
±0.579
36.0
±10.9
16
8mg
(24)
3.98
±1.18
79.5
±23.8
12
12mg
(24)
5.49
±2.62
112
±57.1
16
14日目 4mg
(21)
2.03
±0.641
40.6
±12.3
12, 16 15.5
±2.36
8mg
(24)
4.42
±1.40
88.8
±30.3
12, 16 15.5
±1.59
12mg
(24)
6.28
±2.86
128
±62.1
12 16.2
±2.83

平均値±標準偏差 a)最頻値

16.2 吸収

  1. 16.2.1単回投与

健康成人男性20例に本剤(エメダスチンフマル酸塩として8mg)を胸部、上腕部、背部、腹部又は腰部に24時間単回投与したとき、投与部位間におけるAUC0-tの幾何平均値の比の推定値は、胸部に対して上腕部で0.930、背部で1.000、腹部で0.923、腰部で0.740であった。腰部へ投与したときのAUC0-tは、胸部、上腕部、背部及び腹部へ投与したときよりも低かった3) 。

16.3 分布

  1. 16.3.1組織分布

[14C]エメダスチンフマル酸塩含有経皮吸収型製剤をラットに単回経皮投与したときの組織中放射能濃度は、ほとんどの組織で投与後8時間に最高濃度を示し、肝臓、腎臓及び投与部位皮膚が最も高く、次いで脳下垂体及び鼻粘膜で高かった。一方、大脳及び小脳の放射能濃度は血漿に比べ低かった。投与部位皮膚を除く各組織からの放射能の消失は速やかであった。また、反復経皮投与したときの組織中放射能濃度は、投与7回目までにほぼ定常状態に達した。投与部位皮膚の組織中放射能濃度は、いずれの投与回においても他の組織より高い放射能濃度を示した4),5) 。

  1. 16.3.2胎児・乳汁移行

[14C]エメダスチンフマル酸塩を妊娠ラットに単回経口投与したとき、胎児中へ放射能の移行が認められた。また、授乳期ラットにおいては乳汁中への移行が認められた6) 。

16.4 代謝

エメダスチンは主に肝臓で代謝され、皮膚における代謝は認められなかった。エメダスチンの代謝にはCYP1A2、2E1及び3A4が関与することが報告されている7),8) (in vitro)。

16.5 排泄

健康成人男性12例に本剤(エメダスチンフマル酸塩として1.5、3、6、12及び24mg)注1) を胸部に24時間単回投与したとき、投与開始後0~96時間のエメダスチン及びエメダスチンと代謝物(6-水酸化体、5-水酸化体及び各抱合体)の合計の累積尿中排泄率の平均値は2.9~4.4%及び12.4~15.9%であった1) 。

注1)本剤の承認された1回用量は4又は8mgである。