Clinical snapshot

アルギメート点滴静注10%

L-アルギニン L-グルタミン酸塩水和物製剤

添付文書改訂 2026年04月01日

効能・効果

高アンモニア血症

用法・用量

L-アルギニンL-グルタミン酸塩として、通常成人1日2~20gを1~数回に分けて点滴静脈内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

使用上の注意

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1重篤な腎障害のある患者

アミノ酸の代謝産物である尿素等が滞留し、症状が悪化するおそれがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
全身麻酔剤
• バルビツール酸類
アンモニアを産生したり、アンモニア代謝排泄を抑制する可能性がある。 肝におけるアンモニア代謝を阻害することがある。
イソニアジド アンモニアを産生したり、アンモニア代謝排泄を抑制する可能性がある。 血中アンモニア濃度を増大させることを示唆する報告がある。
イオン交換樹脂製剤 アンモニアを産生したり、アンモニア代謝排泄を抑制する可能性がある。 アンモニア毒性を増悪するといわれているが詳細は不明である。
利尿剤
• チアジド系利尿剤
アンモニアを産生したり、アンモニア代謝排泄を抑制する可能性がある。 血中カリウム値の低下により代償的にアンモニアの上昇が生じるとの説がある。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
しびれ感 頻度不明
動悸 頻度不明
悪心・嘔吐等 頻度不明
熱感 頻度不明
胸部不快感 頻度不明
頭痛等 頻度不明
顔面のつっぱり感 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

アルギニンは肝尿素サイクル(オルニチンサイクル)基質の一つで、肝アルギナーゼ活性化を促進させ、生体内のアンモニアを尿素化して除去する1)。グルタミン酸は血中に増加したアンモニアと結合してグルタミンを生成する2)。 L-アルギニンL-グルタミン酸塩水和物は、アルギニン並びにグルタミン酸の作用により、血中アンモニアを低下させる。

18.2 血中アンモニア低下作用

CCl4障害ラット、Eck瘻イヌ及び卵黄感作ラットにornithine-aspartate、glutathione-ornithine、arginine、glutamate、arginine-glutamate(L-アルギニンL-グルタミン酸塩水和物)及びATPを単独あるいは併用投与し、その後NH4Cl負荷を行い、血中アンモニアの変動をみた実験において、arginine-glutamate及びこれとornithine-aspartateの併用投与に明らかな血中アンモニア低下作用がみられた3)。

18.3 肝アルギナーゼ活性作用

CCl4及びエチオニン障害ラットでは肝アルギナーゼ活性及びarginine量がほぼ平行して低下減少するが、これにarginine(5.6mmol/L/kg)を投与すると、アルギナーゼ活性は著明に回復した1)。