閉経後乳癌
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1妊婦又は妊娠している可能性のある女性
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2.2授乳婦
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2.3本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
通常、成人にはアナストロゾールとして1mgを1日1回、経口投与する。
使用上の注意
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8.1本剤の特性ならびに使用経験がないことを考慮して閉経前患者への使用は避けること。
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8.2本剤は内分泌療法剤であり、がんに対する薬物療法について十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤による治療が適切と判断される患者についてのみ使用すること。
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8.3本剤の投与によって、骨粗鬆症、骨折が起こりやすくなるので、骨密度等の骨状態を定期的に観察することが望ましい。
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8.4肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、定期的な肝機能検査を行うなど、観察を十分に行うこと。
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8.5本剤との関連性は明確ではないが、臨床試験において無力症や傾眠等が報告されているので、自動車の運転や機械の操作には注意すること。
9.2 腎機能障害患者
- 9.2.1重度の腎機能障害患者
本剤の重度の腎障害患者での投与は臨床試験では除外されている。
9.3 肝機能障害患者
- 9.3.1重度の肝機能障害患者
本剤の重度の肝障害患者での投与は臨床試験では除外されている。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。本剤は、閉経後患者を対象とするものであることから、妊婦に対する投与は想定していないが、妊婦への投与の安全性については次の知見がある。動物実験(ラット)で胎児の発育遅延が認められている。また、動物実験(ラット及びウサギ)で胎児への移行が認められている。
9.6 授乳婦
授乳を避けさせること。本剤は、閉経後患者を対象とするものであることから、授乳婦に対する投与は想定しておらず、本剤の授乳中女性における使用経験はない。
9.8 高齢者
慎重に投与すること。本剤の臨床試験成績から、高齢者と非高齢者において血漿中濃度及び副作用の発現率並びにその程度に差は見られていない。しかし、一般に高齢者では生理機能が低下しており、副作用があらわれやすい。
相互作用
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| Al-P上昇 | 頻度不明 |
| ALT上昇 | 頻度不明 |
| AST上昇 | 頻度不明 |
| IgA血管炎 | 頻度不明 |
| γ-GTP上昇 | 頻度不明 |
| ビリルビン上昇 | 頻度不明 |
| ほてり | 頻度不明 |
| 下痢 | 頻度不明 |
| 倦怠感 | 頻度不明 |
| 傾眠 | 頻度不明 |
| 味覚異常を含む) | 頻度不明 |
| 嘔吐 | 頻度不明 |
| 嘔気 | 頻度不明 |
| 好中球減少 | 頻度不明 |
| 弾発指 | 頻度不明 |
| 性器出血 | 頻度不明 |
| 感覚異常(錯感覚 | 頻度不明 |
| 手根管症候群 | 頻度不明 |
| 抑うつ | 頻度不明 |
| 無力症 | 頻度不明 |
| 疲労 | 頻度不明 |
| 発疹 | 頻度不明 |
| 白血球減少 | 頻度不明 |
| 皮膚血管炎 | 頻度不明 |
| 硬直 | 頻度不明 |
| 筋肉痛 | 頻度不明 |
| 脱毛 | 頻度不明 |
| 腟乾燥 | 頻度不明 |
| 腱炎 | 頻度不明 |
| 関節炎 | 頻度不明 |
| 関節痛 | 頻度不明 |
| 頭痛 | 頻度不明 |
| 食欲不振 | 頻度不明 |
| 骨折 | 頻度不明 |
| 骨痛 | 頻度不明 |
| 骨粗鬆症 | 頻度不明 |
| 高カルシウム血症 | 頻度不明 |
| 高コレステロール血症 | 頻度不明 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
アナストロゾールはアロマターゼの活性を阻害することにより、アンドロゲンからのエストロゲン生成を阻害し、乳癌の増殖を抑制する。
18.2 アロマターゼ阻害作用
閉経後進行乳癌患者にアナストロゾール1日1回1mgを反復投与したとき、アロマターゼ活性は約96%阻害された(外国人のデータ)12)。
18.3 血漿中エストラジオール濃度低下作用
閉経後進行乳癌患者にアナストロゾール1日1回1mg及び10mgを反復投与したときの血漿中エストラジオール濃度は投与前値に対してそれぞれ約90%低下し、本薬の血漿中エストラジオール濃度低下作用は両用量でほぼ同程度であった4)。
18.4 抗腫瘍効果
DMBA(7,12-Dimethylbenz[a]anthracene)により誘発したラットの乳癌に対し、アナストロゾールは10mg/kg/日の反復経口投与により、腫瘍の増殖を有意に抑制した13)。
卵巣摘除ヌードマウスに移植したヒト乳癌細胞株MCF-7CAに対し、アナストロゾールは5μg/日の反復皮下投与により、エストロゲン依存性の増殖を有意に抑制した14)。
18.5 作用の選択性
ラット、イヌ、サルを用いた試験で、アナストロゾールはアロマターゼを阻害する用量でステロイドホルモン生合成に関与する他のチトクロームP450酵素に対し阻害作用を示さなかった15)。
薬物動態
16.1 血中濃度
閉経後健康女性に本剤1mgを空腹時に単回経口投与したとき、速やかに吸収され、投与後2時間以内に最高血漿中濃度17.8ng/mLに達し、血中半減期は約56時間であった。また、反復投与(1日1回1mg)による血中濃度の推移は、投与後7~10日目まで上昇し、その後ほぼ一定であった。定常状態における蓄積率は3~4であった1)。
閉経後健康女性における本剤1mg経口投与時の血漿中アナストロゾール濃度推移(平均値±標準誤差、n=6)
| Cmax (ng/mL) |
Tmax (h) |
AUC0-∞ (µg·h/mL) |
t1/2 (h) |
|
|---|---|---|---|---|
| 単回 | 17.8±1.0 | 1.3±0.2 | 1.04±0.12a) | 56.3±4.5 a) |
| 反復 | 47.6±3.8 | 3.4±0.3 | 4.13±0.63 | 55.9±4.3 |
a) n=5
16.3 分布
ヒトにおけるアナストロゾールの血漿蛋白結合率は約40%であった(in vitro)。
16.4 代謝
閉経後健康女性にアナストロゾールの放射能標識体10mg注1)を単回経口投与したとき、主要代謝物は、トリアゾール、グルクロン酸抱合体、アナストロゾール水酸化物のグルクロン酸抱合体であった(外国人のデータ)。
16.5 排泄
閉経後健康女性にアナストロゾールの放射能標識体10mg注1)を単回経口投与したとき、336時間後までに、投与量の70%以上が尿中に排泄された。また、本薬の約75%以上が肝代謝を受けて消失するものと考えられた(外国人のデータ)。
16.7 薬物相互作用
in vitro試験において本薬はCYP1A2、CYP2C9及びCYP3A4の活性を阻害したが、アンチピリン、ワルファリン及びタモキシフェンとの相互作用を検討する臨床試験において、その阻害能は本剤の臨床使用において問題となるものではないことが確認された2),3)。
16.8 その他
- 16.8.1自己酵素誘導
ラット及びイヌでは1mg/kg以上の用量で酵素誘導作用が認められているが、外国人閉経後乳癌患者に本剤1mg或いは10mg注1)(計508例)を1日1回長期投与(投与期間の中央値142日間、最長534日間)した臨床試験において、定常状態における本剤の最小血漿中濃度を評価した結果、酵素誘導はみられなかった。
注1)本剤の承認用量及び用法は「本剤1mgを1日1回、経口投与する」である。