ドライアイ
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
通常、1回1滴、1日4回点眼する。
使用上の注意
-
8.1本剤の点眼後、一時的に目がかすむことがあるので、機械類の操作や自動車等の運転には注意させること。
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8.2TRPV1拮抗薬は、血漿中薬物濃度依存的に、重度の発熱を含む体温上昇及び熱痛知覚閾値上昇等の温度覚の異常を引き起こす可能性がある。特に小児等を含む低体重の患者では、本剤投与時に血漿中モツギバトレプ濃度が上昇する可能性があるので、これらの患者に投与する場合にはリスクとベネフィットを十分に考慮すること。また、熱痛知覚閾値上昇により、熱源に気づかずに低温熱傷を含む熱傷に至る可能性があるので、熱源によって低温熱傷を含む熱傷が生じることを理解し、温度覚の異常があらわれた場合でも熱源を避けることができる患者であることを確認すること。
9.3 肝機能障害患者
肝機能障害のある患者に本剤を投与した場合の薬物動態は検討されていない。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
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9.7.1小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
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9.7.2保護者等に対し、温度覚の異常に関するリスクを十分に理解させ、体温を慎重に確認するとともに、熱傷を負うおそれのある熱源に誤って近づかないように対策を講じるよう指導すること。
9.8 高齢者
一般に高齢者では生理機能等が低下している。
相互作用
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| アレルギー性結膜炎 | 1%未満 |
| アレルギー性鼻炎 | 1%未満 |
| ほてり | 頻度不明 |
| 体温上昇 | 頻度不明 |
| 冷感 | 1〜5%未満 |
| 口の錯感覚 | 1%未満 |
| 流涙増加 | 1%未満 |
| 温度覚鈍麻 | 頻度不明 |
| 熱感 | 頻度不明 |
| 異常感覚 | 頻度不明 |
| 眼そう痒症 | 1%未満 |
| 眼の異常感 | 1%未満 |
| 眼の異物感 | 1%未満 |
| 眼部不快感 | 1%未満 |
| 眼部冷感 | 1〜5%未満 |
| 眼部熱感 | 頻度不明 |
| 角膜びらん | 1%未満 |
| 霧視 | 1〜5%未満 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
モツギバトレプは三叉神経節細胞、角膜上皮細胞、T細胞のTRPV1を阻害することでドライアイに伴う自覚症状及び他覚所見を改善すると考えられる9),10),11)。
18.2 TRPV1阻害作用
モツギバトレプはヒト及びラットTRPV1に対して阻害活性(IC50=0.6635nmol/L及び0.4588nmol/L)を示した12)(in vitro)。
18.3 瞬目回数増加の抑制作用
乾燥環境で誘発されるドライアイモデルラットの瞬目回数の増加を、モツギバトレプ懸濁液は単回点眼投与30分後に抑制し、その効果は0.1~1.0%の範囲で用量依存的であった13)。
18.4 角膜上皮障害改善作用
0.3%モツギバトレプ懸濁液を1日4回、14日間点眼投与することでドライアイモデルラットの角膜上皮障害が改善した14)。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1単回投与
ドライアイ患者の両眼に0.03%、0.1%、0.3%又は1%モツギバトレプ懸濁性点眼液注1)を1滴ずつ単回点眼したとき(各コホート順に6、6、5及び4例)、血漿中モツギバトレプ濃度は投与後3 ~12時間で最高濃度に達し、その後緩やかに低下又は同程度の濃度で推移した。Cmax及びAUC0-lastは、概ね用量依存的に増加し、0.3%モツギバトレプ懸濁性点眼液を点眼したときのCmax及びAUC0-lastの平均値はそれぞれ0.102ng/mL及び0.854ng · h/mLであった3)(外国人データ)。
- 16.1.2反復投与
ドライアイ患者の両眼に0.3%又は1%モツギバトレプ懸濁性点眼液注1)を1回1滴、1日4回、28日間反復点眼したとき、日本人(6例)と外国人(6例)で投与後2、4及び8日のCtroughに大きな差は認められなかった3)。
| Ctrough (ng/mL) |
0.3% | 1 % | ||
|---|---|---|---|---|
| 日本人 ( 6 例) |
外国人 ( 6 例) |
日本人 ( 6 例) |
外国人 ( 6 例) |
|
| 投与後2 日 | 0.521±0.397 | 0.691±0.432 | 1.12±0.75 | 1.84±0.87 |
| 投与後4 日 | 0.923±0.827 | 1.04±0.45 | 1.98±1.84 | 2.61±1.36 |
| 投与後8 日 | 1.48±0.98 | 1.16±0.39 | 3.31±2.95 | 4.13±2.33 |
平均値±標準偏差
16.3 分布
白色ラット及び有色ラットに14C-モツギバトレプを3mg/kgの用量で単回経口投与したとき、ほとんどの組織中放射能濃度は、両者で同程度であったことから、メラニン含有組織に対して強い親和性を有さないことが示唆された4)。ヒト血漿におけるモツギバトレプの平均タンパク結合率(モツギバトレプ濃度:1~100μmol/L)は99.33%であった5)(in vitro)。
16.4 代謝
ヒト肝細胞を用いた代謝反応において、主要代謝物は2 種類の一水酸化体及び一水酸化ケトン体であると推定された6)(in vitro)。
16.5 排泄
ラット及びイヌに、それぞれ3mg/kg及び5mg/kgの14C-モツギバトレプを単回経口投与したとき、投与168時間後までに排泄された放射能の投与量に対する割合は、糞中に86.0%及び83.1%、尿中に3.8%及び4.9%であった。また、イヌに1mg/kgの14C-モツギバトレプを単回静脈内投与したとき、投与約48時間後までに排泄された放射能の投与量に対する割合は、糞中に75.3%、尿中に4.1%であったことから、モツギバトレプは胆汁を介して糞中に排泄されると考えられた7)。
注1)本剤の承認された濃度は0.3%である。