Clinical snapshot

アセスクリン手指消毒液0.2%

0.2w/v%クロルヘキシジングルコン酸塩・エタノール溶液

添付文書改訂 2025年11月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1クロルヘキシジン製剤に対し過敏症の既往歴のある者

  2. 2.2腟、膀胱、口腔等の粘膜面には使用しないこと[クロルヘキシジン製剤の左記部位への使用により、ショック、アナフィラキシーの症状の発現が報告されている。]

  3. 2.3損傷皮膚及び粘膜には使用しないこと[刺激作用を有する。]

効能・効果

手指の消毒

用法・用量

本剤をうすめずにそのまま手指の消毒に用いる。 (注意:手指の消毒における使用濃度は、クロルヘキシジングルコン酸塩として0.1~0.5%であり、本剤は0.2%であるので、そのまま用いる。)

使用上の注意

ショック、アナフィラキシー等の反応を予測するため、使用に際してはクロルヘキシジン製剤に対する過敏症の既往歴、薬物過敏体質の有無について十分な問診を行うこと。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1薬物過敏症の既往歴のある者(クロルヘキシジン製剤に対し過敏症の既往歴のある者を除く)

  2. 9.1.2喘息等のアレルギー疾患の既往歴、家族歴のある者

相互作用

記載なし

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
じん麻疹 1%未満
刺激症状 頻度不明
発疹 1%未満

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

低濃度では細菌の細胞膜に障害を与え、細胞質成分の不可逆的漏出や酵素阻害を起こし、抗菌作用(殺菌作用)を示す。高濃度では細胞内のタンパク質や核酸の沈着を起こすことにより、抗菌作用を示す2)。

18.2 殺菌作用

  1. 18.2.1広範囲の微生物に作用するが、特にグラム陽性菌には低濃度でも有効である。グラム陰性菌にも比較的低濃度で殺菌作用を示すが、グラム陽性菌に比べて抗菌力に幅がある。グラム陰性菌のうちAlcaligenesPseudomonasAchromobacterFlavobacterium属などにはまれに抵抗菌株もある。芽胞形成菌の芽胞には無効である。結核菌に対し水溶液では静菌作用、アルコール溶液では迅速な殺菌作用がある。真菌類の多くに対し抗菌力を示すが細菌類より弱い。ウイルスに対する効力は確定していない2)。

  2. 18.2.2殺菌力試験

本剤についてMTP法(Microtitration Plate法)を準用し、菌株6種を用いて殺菌力試験を行った結果は以下のとおりであった3)。

菌 株 希釈倍数 接触時間(分)
0.25 0.5 1 2.5
Staphylococcus aureus
(ATCC29213)
原液
2倍
Escherichia coli
(ATCC25922)
原液
2倍
Pseudomonas aeruginosa
(ATCC27853)
原液
2倍
Candida albicans
(ATCC10231)
原液
2倍
Enterococcus faecalis
(ATCC29212)
原液
2倍
Aspergillus niger
(ATCC16404)
原液
2倍

(-):死滅した (+):死滅しなかった

殺菌力の有効成分濃度は、有効成分の希釈回数、時間、試験日等の試験条件により異なる可能性がある。