気管支喘息
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
- 2.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
通常、小児にはスプラタストトシル酸塩として1回3mg/kgを1日2回朝食後及び夕食後に、用時溶解して経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。 ただし、1日投与量はドライシロップとして6.0g(スプラタストトシル酸塩として成人の通常の1日用量300mg)を超えないこと。 年齢別の標準投与量は、通常、下記の用量を1回量とし、1日2回朝食後及び夕食後に、用時溶解して経口投与する。
| 年齢 | 1回投与量 |
|---|---|
| 3歳以上5歳未満 | 0.75g(スプラタストトシル酸塩として37.5mg) |
| 5歳以上11歳未満 | 1.5g(スプラタストトシル酸塩として75mg) |
| 11歳以上 | 2.0g(スプラタストトシル酸塩として100mg) |
使用上の注意
-
8.1本剤は喘息の悪化時ばかりでなく、喘息が良好にコントロールされている場合でも継続して服用するよう、患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に十分説明しておくこと。
-
8.2本剤は気管支拡張剤、ステロイド剤等と異なり、既に起こっている喘息発作を緩解する薬剤ではないので、このことは患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に十分説明しておく必要がある。
-
8.3本剤を投与中、大発作をみた場合は気管支拡張剤あるいはステロイド剤を投与する必要がある。
-
8.4本剤の使用によりステロイド維持量を減量し得た患者で、本剤の投与を中止する場合は原疾患再発のおそれがあるので注意すること。
-
8.5本剤の使用により効果が認められない場合には漫然と長期にわたり投与しないように注意すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1長期ステロイド療法を受けている患者
本剤投与によりステロイドの減量をはかる場合は十分な管理下で徐々に行うこと。
9.3 肝機能障害患者
肝障害が悪化するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている1)。
9.7 小児等
低出生体重児又は新生児を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
一般に、生理機能が低下していることが多い。
相互作用
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| Al-P上昇 | 1%未満 |
| ALT上昇 | 1〜5%未満 |
| AST上昇 | 1〜5%未満 |
| LDH上昇 | 1〜5%未満 |
| γ-GTP上昇 | 1〜5%未満 |
| しびれ | 1%未満 |
| そう痒感 | 1〜5%未満 |
| ビリルビン上昇 | 1%未満 |
| ほてり | 1%未満 |
| めまい | 1%未満 |
| 下痢 | 1〜5%未満 |
| 倦怠感・脱力感 | 1〜5%未満 |
| 動悸 | 頻度不明 |
| 口内炎 | 1%未満 |
| 口渇 | 1%未満 |
| 口臭 | 1%未満 |
| 味覚異常 | 1%未満 |
| 咳 | 頻度不明 |
| 嘔吐 | 1%未満 |
| 嘔気 | 1〜5%未満 |
| 好酸球増多 | 1〜5%未満 |
| 振戦 | 1%未満 |
| 浮腫 | 1%未満 |
| 生理不順 | 1〜5%未満 |
| 痙攣 | 1%未満 |
| 発熱 | 1%未満 |
| 発疹 | 1〜5%未満 |
| 白血球減少 | 1%未満 |
| 眠気 | 1〜5%未満 |
| 眼瞼乾燥感 | 1%未満 |
| 耳鳴 | 1%未満 |
| 胃痛 | 1〜5%未満 |
| 胃部不快感 | 1〜5%未満 |
| 胸部圧迫感 | 頻度不明 |
| 腹痛 | 1%未満 |
| 腹部膨満感 | 1%未満 |
| 舌のあれ | 1%未満 |
| 蕁麻疹 | 1%未満 |
| 蛋白尿 | 1%未満 |
| 頭痛 | 1%未満 |
| 頻尿 | 1%未満 |
| 食欲不振 | 1%未満 |
| 鼻出血 | 1%未満 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
ヘルパーT細胞からのIL-4及びIL-5産生抑制に基づく、好酸球浸潤抑制作用、IgE抗体産生抑制作用等により、抗アレルギー作用が発揮されるものと考えられる7),8),9),10),11),12),13),14),15),16)。
18.2 抗アレルギー作用
- 18.2.1気道反応性亢進抑制作用
幼若及び成熟モルモットの抗原吸入曝露による気道反応性亢進を用量依存的に抑制した(1~300mg/kg/day[効力比注1):1.7~50])7),8),17),18)。
- 18.2.2実験的喘息抑制作用
受動感作モルモットにおける実験的喘息を抑制した(10~50mg/kg[効力比:8.3])。さらに、能動感作マウスにおけるアレルギー性気道収縮反応を抑制し(10~100mg/kg/day[効力比:1.7~17])、メタコリンによる気道過敏反応を抑制した(10~100mg/kg/day[効力比:1.7~17])19),20)。
- 18.2.3好酸球浸潤抑制作用
幼若及び成熟モルモットの抗原吸入曝露による気道好酸球浸潤を用量依存的に抑制した(1~300mg/kg/day[効力比:0.2~50])。また、マウスヘルパーT細胞(D10G4.1)と抗原のマウス腹腔内移入による好酸球の浸潤を腹腔内投与により用量依存的に抑制した(15~60mg/kg)7),8),9),10),11)。
- 18.2.4インターロイキン-4(IL-4)及びインターロイキン-5(IL-5)の産生抑制作用
D10G4.1からの抗原刺激によるIL-4及びIL-5産生を5μg/mL以上で抑制し、スギ花粉患者から樹立したヘルパーT細胞株からのIL-4産生を1μg/mLで抑制した(in vitro)。また、D10G4.1と抗原をマウス腹腔内移入した場合のIL-4及びIL-5産生を腹腔内投与により抑制した(15~60mg/kg)10),12),13),14)。
- 18.2.5IgE抗体産生抑制作用
免疫マウスにおけるIgE抗体産生を抑制した(10~100mg/kg/day[効力比:1.7~17])。なお、IgM及びIgG抗体産生への影響はほとんど認められなかった12),15),16)。
- 18.2.6ケミカルメディエーター拮抗作用
ヒスタミン等のケミカルメディエーターに対する拮抗作用は認められなかった21),22)(in vitro)。
注1):臨床1日投与量を6mg/kg/dayとした場合の薬理試験における効果発現用量との比
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1小児
小児気管支喘息患者にスプラタストトシル酸塩3mg/kg/回を食後に経口投与し、血漿中のスプラタスト(塩基)及びその代謝物を測定した。
- (1)単回投与
スプラタスト(塩基)及びその脱ジメチルスルフィド体である4-(3-エトキシ-2-ヒドロキシプロポキシ)アクリルアニリド(以下M-1と略す。)の血漿中濃度は図のごとく推移した2)。
| Tmax(hr) | Cmax(ng/mL) | AUC(0-24hr)(ng・hr/mL) | T1/2(hr) | |
|---|---|---|---|---|
| スプラタスト(塩基) | 2.7±0.5 | 59.6±18.7 | 407.4±105.3 | 3.0±0.3 |
| M-1 | 4.6±1.8 | 9.0±3.4 | 105.1±29.3 | - |
(mean±S.D., n=10,-:算出不能)
- (2)反復投与
1日目は1回、2日目以降は1日2回、計8日間の反復経口投与におけるスプラタスト(塩基)の血漿中濃度は2日目以降ほぼ定常状態に達した。また、M-1は4日目で既に定常状態に達していた2)。
- 16.1.2成人
健康成人男子にスプラタストトシル酸塩(カプセル剤)100mgを経口投与(食後30分)し、血漿中スプラタスト(塩基)及びその代謝物を測定した。
- (1)単回投与
薬物動態パラメータは、以下のとおりであった3)。
| Tmax(hr) | Cmax(ng/mL) | AUC(0-24hr)(ng・hr/mL) | T1/2(hr) | |
|---|---|---|---|---|
| スプラタスト(塩基) | 3.4±0.5 | 39.6±4.4 | 257.0±53.1 | 2.8±0.8 |
| M-1 | 5.6±0.9 | 5.1±2.1 | 55.4±32.2 | - |
(mean±S.D., n=5,-:算出不能)
- (2)反復投与
1日3回(100mg/回)、7日間の反復経口投与におけるスプラタスト(塩基)及びM-1の血漿中濃度は2日目以降ほぼ定常状態を示した3)。
薬価情報
YJコードに紐付く薬価基準収載データを年度別に表示します。
| 年度 | 品名 | 規格 | 単位 | 薬価 | 後発品 | 適用日 | 製造販売会社 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026年度 |
アイピーディドライシロップ5%
本剤
4490016R1020
|
5%1g | 5%1g | ¥23.80 | — | — | — |