-
気管支喘息
-
アトピー性皮膚炎
-
アレルギー性鼻炎
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
- 2.1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
通常、成人にはスプラタストトシル酸塩として1回100mgを1日3回毎食後に経口投与する。 ただし、年齢、症状により適宜増減する。
使用上の注意
- 〈効能共通〉
-
8.1本剤は気管支拡張剤、ステロイド剤、抗ヒスタミン剤等と異なり、既に起こっている発作や症状を速やかに軽減する薬剤ではないので、このことは患者に十分説明しておく必要がある。
-
8.2本剤の使用によりステロイド維持量を減量し得た患者で、本剤の投与を中止する場合は原疾患再発のおそれがあるので注意すること。
-
8.3本剤の使用により効果が認められない場合には漫然と長期にわたり投与しないように注意すること。
- 〈気管支喘息〉
-
8.4本剤は喘息の悪化時ばかりでなく、喘息が良好にコントロールされている場合でも継続して服用するよう、患者に十分説明しておくこと。
-
8.5本剤を投与中、大発作をみた場合は気管支拡張剤あるいはステロイド剤を投与する必要がある。
- 〈アレルギー性鼻炎〉
- 8.6本剤を季節性のアレルギー性疾患患者に投与する場合は好発季節を考え、その直前から投与を開始し、好発季節終了時まで続けることが望ましい。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1長期ステロイド療法を受けている患者
本剤投与によりステロイドの減量をはかる場合は十分な管理下で徐々に行うこと。
9.3 肝機能障害患者
肝障害が悪化するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている1)。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
一般に、生理機能が低下していることが多い。
相互作用
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 |
|---|---|
| Al-P上昇 | 1%未満 |
| ALT上昇 | 1〜5%未満 |
| AST上昇 | 1〜5%未満 |
| LDH上昇 | 1〜5%未満 |
| γ-GTP上昇 | 1〜5%未満 |
| しびれ | 1%未満 |
| そう痒感 | 1〜5%未満 |
| ビリルビン上昇 | 1%未満 |
| ほてり | 1%未満 |
| めまい | 1%未満 |
| 下痢 | 1〜5%未満 |
| 倦怠感・脱力感 | 1〜5%未満 |
| 動悸 | 頻度不明 |
| 口内炎 | 1%未満 |
| 口渇 | 1%未満 |
| 口臭 | 1%未満 |
| 味覚異常 | 1%未満 |
| 咳 | 頻度不明 |
| 嘔吐 | 1%未満 |
| 嘔気 | 1〜5%未満 |
| 好酸球増多 | 1〜5%未満 |
| 振戦 | 1%未満 |
| 浮腫 | 1%未満 |
| 生理不順 | 1〜5%未満 |
| 痙攣 | 1%未満 |
| 発熱 | 1%未満 |
| 発疹 | 1〜5%未満 |
| 白血球減少 | 1%未満 |
| 眠気 | 1〜5%未満 |
| 眼瞼乾燥感 | 1%未満 |
| 耳鳴 | 1%未満 |
| 胃痛 | 1〜5%未満 |
| 胃部不快感 | 1〜5%未満 |
| 胸部圧迫感 | 頻度不明 |
| 腹痛 | 1%未満 |
| 腹部膨満感 | 1%未満 |
| 舌のあれ | 1%未満 |
| 蕁麻疹 | 1%未満 |
| 蛋白尿 | 1%未満 |
| 頭痛 | 1%未満 |
| 頻尿 | 1%未満 |
| 食欲不振 | 1%未満 |
| 鼻出血 | 1%未満 |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
ヘルパーT細胞からのIL-4及びIL-5の産生抑制に基づく、好酸球浸潤抑制作用、IgE抗体産生抑制作用等により、抗アレルギー作用が発揮されるものと考えられる22),23),24),25),26)。
18.2 抗アレルギー作用
- 18.2.1実験的喘息抑制作用
受動感作モルモットにおける実験的喘息を抑制した。さらに能動感作マウスにおけるアレルギー性気道収縮反応を抑制し、メタコリンによる気道過敏反応を抑制した27),28),29)。
- 18.2.2アレルギー性鼻炎抑制作用
能動感作ラットにおけるアレルギー性鼻炎の鼻粘膜血管透過性亢進を抑制した30),31)。
- 18.2.3受身皮膚アナフィラキシー抑制作用
Ⅰ型のアレルギー反応であるラット及びモルモット同種受身皮膚アナフィラキシー(PCA)を抑制した。なお、Ⅱ型(ラット逆受身皮膚アナフィラキシー及びモルモットForssmanショック)、Ⅲ型(ウサギArthus反応)及びⅣ型(塩化ピクリルによるマウス接触性皮膚炎及びヒツジ赤血球によるマウス足蹠反応)の各アレルギー反応に対する作用はほとんど認められなかった27),32)。
18.3 免疫応答等への作用
- 18.3.1IgE抗体産生抑制作用
免疫マウスにおけるIgE抗体産生を抑制した。なお、IgM及びIgG抗体産生への影響はほとんど認められなかった。また、免疫マウスにおける脾細胞の低親和性IgEレセプター(FcεRⅡ/CD23)発現を抑制した22),23),24)。
- 18.3.2好酸球浸潤抑制作用
マウスヘルパーT細胞株(D10G4.1)と抗原のマウス腹腔内移入による好酸球の組織浸潤を抑制した25)。
- 18.3.3インターロイキン4(IL-4)及びインターロイキン5(IL-5)の産生抑制作用
D10G4.1からのIL-4産生及びIL-5産生を抑制した。また、スギ花粉症患者より得たヘルパーT細胞株においてもIL-4産生を抑制した24),25),26)(in vitro)。
- 18.3.4ケミカルメディエーター遊離抑制作用
抗原刺激によるラット腸間膜肥満細胞の脱顆粒及び腹腔浸出細胞からのヒスタミン遊離を抑制した。なお、ヒスタミン等のケミカルメディエーターに対する拮抗作用は認められなかった32),33),34)(in vitro)。
薬物動態
16.1 血中濃度
健康成人男子にスプラタストトシル酸塩100mgを経口投与(食後30分)し、血漿中のスプラタスト(塩基)及びその代謝物を測定した。
- 16.1.1単回投与
スプラタスト(塩基)及びその脱ジメチルスルフィド体である4-(3-エトキシ-2-ヒドロキシプロポキシ)アクリルアニリド(以下M-1と略す。)の血漿中濃度は図のごとく推移した2)。
| Tmax(hr) | Cmax(ng/mL) | AUC(0-24hr)(ng・hr/mL) | T1/2(hr) | |
|---|---|---|---|---|
| スプラタスト(塩基) | 3.4±0.5 | 39.6±4.4 | 257.0±53.1 | 2.8±0.8 |
| M-1 | 5.6±0.9 | 5.1±2.1 | 55.4±32.2 | - |
(mean±S.D., n=5,-:算出不能)
- 16.1.2反復投与
1日3回、7日間の反復経口投与におけるスプラタスト(塩基)及びM-1の血漿中濃度は2日目以降ほぼ定常状態を示した2)。
16.5 排泄
健康成人男子にスプラタストトシル酸塩100mgを経口投与(食後30分)し、尿中のスプラタスト(塩基)及びその代謝物を測定した。単回投与では尿中にスプラタスト(塩基)、M-1及びM-1のメルカプツール酸抱合体が検出され、投与後24時間までの排泄率はそれぞれ投与量の約2.0%、約0.1%及び約2.2%であり、投与後72時間までの総排泄率は投与量の約4.8%であった2)。