Clinical snapshot

アイオピジンUD点眼液1%

アプラクロニジン塩酸塩点眼液

添付文書改訂 2025年11月01日

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1本剤の成分又はクロニジンに対し過敏症の既往歴のある患者

  2. 2.2モノアミン酸化酵素阻害剤の投与を受けている患者

効能・効果

アルゴンレーザー線維柱帯形成術、アルゴンレーザー虹彩切開術、及びNd-ヤグレーザー後嚢切開術後に生じる眼圧上昇の防止

用法・用量

通常、レーザー照射1時間前、及び照射直後に術眼に1滴ずつ点眼する。

使用上の注意

  1. 8.1本剤の投与を行った場合であっても、レーザー照射後の眼圧の観察を頻回に行い、手術直後の眼圧上昇については十分に注意すること。なお、効果不十分で眼圧上昇が認められた場合は、本剤の再投与を行わず速やかに他の適切な処置を行うこと。

  2. 8.2本剤投与後、眼圧が過度に下降した患者については、観察を十分に行うこと。

  3. 8.3本剤はレーザー手術後の一過性の眼圧上昇の防止を目的として使用される薬剤であるため、緑内障あるいは高眼圧症の治療の目的では使用しないこと。

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1重篤な心血管系疾患のある患者

投与の際には心電図検査等により十分な観察を行うこと。動物実験で心拍数の減少が認められているので、症状が悪化するおそれがある。

  1. 9.1.2不安定な高血圧症の患者

動物実験で投与直後の血圧の上昇とそれに続く血圧の低下が認められているので、症状が悪化するおそれがある。

  1. 9.1.3血管迷走神経発作の既往歴のある患者

発作を誘発するおそれがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ウサギに3.0mg/kgを経口投与して胎児に影響があったことが報告されている。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中へ移行するかどうかは不明である。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

一般に生理機能が低下している。

相互作用

10.1 併用禁忌(併用しないこと)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
モノアミン酸化酵素阻害剤 急激な血圧上昇を起こすおそれがある。 本剤は、直接的な血管収縮作用を有するため、ノルアドレナリンの代謝を抑制する薬剤との併用により、過度の血管収縮を起こすことが考えられる。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度
1%未満
充血 頻度不明
心拍数異常 頻度不明
散瞳 頻度不明
炎症 頻度不明
眼瞼後退 頻度不明
眼部不快感 頻度不明
結膜蒼白 頻度不明
血圧上昇 頻度不明
角膜炎・角膜びらん等の角膜障害 1%未満
頭痛 1%未満
鼻乾燥感 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

健康成人に点眼したとき、投与4時間後の眼房水流量は、プラセボに比べて35%低下したことがフルオロフォトメトリーで確認されており、アプラクロニジン塩酸塩の眼圧下降作用機序は、房水産生の抑制によることが示唆されている5)。

18.2 眼圧下降作用

  1. 18.2.1レーザー照射によって生じた実験的高眼圧のサルにおいてアプラクロニジン塩酸塩125~500μg(アプラクロニジン相当量)の点眼により、眼圧は14~28%下降した6)。

  2. 18.2.2健康成人に点眼した場合、瞳孔径に影響を及ぼすことなく眼圧を下降させる1)。また、外国で実施した臨床試験において、健康成人に点眼した場合、眼圧は点眼1時間以内に急速に下降し、最大下降は3~5時間後にみられ、20%以上の眼圧下降作用は12時間に及んでいる7)。

18.3 α-受容体作動作用

アプラクロニジン塩酸塩がα-受容体作動作用を示すことは、その心血管作用から明らかにされており8)、さらに本薬はリガンド結合試験結果からα2-受容体に特異的に強い親和性を示す9)。また、ラットの摘出動脈標本に対する収縮作用及び脳脊髄破壊ラットへの静脈内投与による初期の昇圧作用によっても証明されている10)。

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1反復投与試験

健康成人に1.0%又は1.5%のアプラクロニジン塩酸塩点眼液を片眼に1回1滴、1日2回、5日間反復点眼し注1)、点眼後24時間までのアプラクロニジンの血漿中濃度を測定した。アプラクロニジンの血漿中濃度を検出できた例数は、1.0%群では7例中3例、及び1.5%群では7例中6例で散発的に低い値のアプラクロニジンが認められた。その他の症例の血漿中濃度はいずれも検出限界(0.4ng/mL)以下であった。1.0%及び1.5%群で認められた最高血漿中濃度はそれぞれ1.23及び1.24ng/mL(いずれも点眼終了後2時間)であった1)。

注1)国内の承認用量及び用法は、1.0%アプラクロニジン塩酸塩点眼液を、通常、レーザー照射1時間前、及び照射直後に術眼に1滴ずつ点眼である。