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便秘型過敏性腸症候群
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慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く)
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1 機械的消化管閉塞又はその疑いがある患者
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2.2 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
通常、成人にはリナクロチドとして0.5mgを1日1回、食前に経口投与する。 なお、症状により0.25mgに減量する。
使用上の注意
重度の下痢があらわれるおそれがあるので、症状の経過を十分に観察し、本剤を漫然と投与しないよう、定期的に本剤の投与継続の必要性を検討すること。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(マウス1))で胎児毒性(胎児体重の低値及び胎児の形態異常)が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。2歳以下の乳幼児では成人に比べグアニル酸シクラーゼC受容体発現量が多いという報告2)があり、本剤の薬理作用の過剰発現によって重度な下痢のリスクが高まるおそれがある。動物実験(幼若マウス3))で、重度の脱水による死亡例が報告されている。
9.8 高齢者
副作用の発現に注意すること。一般に高齢者は生理機能が低下している。
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 | 症状・説明 |
|---|---|---|
| ALT上昇 | 頻度不明 | — |
| AST上昇 | 頻度不明 | — |
| γ-GTP上昇 | 頻度不明 | — |
| 上腹部痛 | 頻度不明 | — |
| 下痢(11.6%) | 頻度不明 | — |
| 便意切迫 | 頻度不明 | — |
| 便秘型過敏性腸症候群の悪化 | 頻度不明 | — |
| 口渇 | 頻度不明 | — |
| 尿中蛋白陽性 | 頻度不明 | — |
| 尿閉 | 頻度不明 | — |
| 悪心 | 頻度不明 | — |
| 放屁 | 頻度不明 | — |
| 発熱 | 頻度不明 | — |
| 発疹 | 頻度不明 | — |
| 白血球数減少 | 頻度不明 | — |
| 肝機能異常 | 頻度不明 | — |
| 腹痛 | 頻度不明 | — |
| 腹部不快感 | 頻度不明 | — |
| 腹部膨満 | 頻度不明 | — |
| 蕁麻疹 | 頻度不明 | — |
| 血中カリウム上昇 | 頻度不明 | — |
| 血中トリグリセリド上昇 | 頻度不明 | — |
| 血中ビリルビン上昇 | 頻度不明 | — |
| 血中リン上昇 | 頻度不明 | — |
| 血小板数増加 | 頻度不明 | — |
| 貧血 | 頻度不明 | — |
| 軟便 | 頻度不明 | — |
| 頭痛 | 頻度不明 | — |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
本剤の腸管分泌及び腸管輸送能促進作用並びに大腸痛覚過敏改善作用が、排便異常及び腹痛・腹部不快感の改善に寄与すると考えられる。
18.2 薬理作用
- 18.2.1 グアニル酸シクラーゼC(GC-C)受容体親和性
本剤は、受容体結合実験において、ヒトGC-C受容体に高い親和性を示した16)(in vitro試験)。
- 18.2.2 GC-C受容体刺激作用
本剤は、ヒト結腸上皮細胞において、細胞内サイクリックGMP濃度を増加させた17)(in vitro試験)。
- 18.2.3 腸管分泌及び腸管輸送能に対する作用
本剤は、ラット及びマウスにおいて、腸管分泌を促進するとともに、小腸輸送能を促進させた18),19),20),21)。
- 18.2.4 大腸痛覚過敏に対する作用
本剤は、ラット及びマウスにおいて、ストレスや大腸炎によって引き起こされる大腸痛覚過敏を抑制した22),23),24)。
薬物動態
16.2 吸収
健康成人24例に本剤0.109~3.27mg注)を単回経口投与及び健康成人36例に本剤0.25~1mg注)を1日1回7日間反復経口投与した結果、本剤及び活性代謝物である脱チロシン体の血漿中濃度は、すべての時点で定量下限未満であった4),5)。更に、便秘型過敏性腸症候群患者446例に本剤0.0625~0.5mg注)を1日1回4週間または8週間投与したときの本剤及び脱チロシン体血漿中濃度は、すべての時点で定量下限未満であった6)。この結果より、本剤の吸収性は非常に低いと推察された。
注)本剤の承認された1日通常用量は0.5mgである。
16.4 代謝
本剤は腸液において、タンパク質分解酵素により、活性代謝物である脱チロシン体に代謝され、更に小ペプチドや天然型アミノ酸に代謝された7)(in vitro試験)。
16.7 薬物相互作用
本剤はCYPの基質にはならず8)、また、本剤並びに活性代謝物である脱チロシン体はCYP分子種(CYP1A2、2B6、2C8、2C9、2C19、2D6、2E1及び3A4/5)に対する阻害作用は弱く、CYP1A2、2B6及び3A4/5に対する誘導作用も示さなかった9),10),11)(in vitro試験)。 本剤はP-gpの基質にはならず、排出又は取り込みトランスポーターのうち、OATP2B1に対して阻害作用(10μmol/Lにて55%の阻害)を示したが、P-gp、BCRP、MRP2、MRP3、MRP4、OATP1B1、OATP1B3、PEPT1及びOCTN1に対しては阻害作用を示さなかった(IC50値>10μmol/L)12),13)。また、脱チロシン体は排出又は取り込みトランスポーターに対して阻害作用を示さなかった(IC50値>10μmol/L)13)(in vitro試験)。