慢性腎臓病患者における高リン血症の改善
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
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2.2 腸閉塞の患者[非吸収性ポリマーのため、腸管穿孔を起こすおそれがある。],,,,,
効能・効果
用法・用量
通常、成人には、ビキサロマーとして1回500mg(本剤580mg)を開始用量とし、1日3回食直前に経口投与する。以後、症状、血清リン濃度の程度により適宜増減するが、最高用量は1日7,500mg(本剤8,700mg)とする。
使用上の注意
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8.1 腸管穿孔、腸閉塞があらわれることがあるので、下記の点に留意すること。
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8.1.1 投与開始に先立ち、患者の日常の排便状況を確認すること。,,,,,,,
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8.1.2 患者には排便状況を確認させるとともに、便秘の悪化、腹部膨満感等の症状があらわれた場合には、医師等に相談するように指導すること。,,,,,,,
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8.2 本剤は、定期的に血清リン、血清カルシウム及び血清PTH濃度を測定しながら投与すること。血清リン、血清カルシウム及び血清PTH濃度の管理目標値及び測定頻度は、学会のガイドライン等、最新の情報を参考にすること。低カルシウム血症の発現あるいは悪化がみられた場合には、活性型ビタミンD製剤やカルシウム製剤の投与を考慮し、カルシウム受容体作動薬が使用されている場合には、カルシウム受容体作動薬の減量等も考慮すること。また、二次性副甲状腺機能亢進症の発現あるいは悪化がみられた場合には、活性型ビタミンD製剤、カルシウム製剤、カルシウム受容体作動薬の投与あるいは他の適切な治療法を考慮すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1 便秘のある患者
症状が悪化した場合、腸閉塞、腸管穿孔を起こすおそれがある。,,,,,,,
- 9.1.2 腸管狭窄のある患者
非吸収性ポリマーのため、腸閉塞、腸管穿孔を起こすおそれがある。,,,,,,
- 9.1.3 腸管憩室のある患者
憩室部位に腸管穿孔を起こすおそれがある。,,,,,
- 9.1.4 腹部手術歴のある患者
腸管の癒着等が生じ、腸閉塞を起こすおそれがある。,,,,,
- 9.1.5 痔疾患のある患者
症状を悪化させるおそれがある。
- 9.1.6 消化管潰瘍又はその既往歴のある患者
症状を悪化又は再発させるおそれがある。
- 9.1.7 重度の消化管運動障害を有する患者
症状を悪化させるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
消化器症状等の副作用の発現に注意すること。一般に生理機能が低下している。
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 | 症状・説明 |
|---|---|---|
| そう痒症 | 1%未満 | — |
| 下痢 | 1%未満 | — |
| 下肢静止不能症候群 | 1%未満 | — |
| 便潜血陽性 | 1%未満 | — |
| 口渇 | 1%未満 | — |
| 嘔吐 | 1%未満 | — |
| 回転性めまい | 1%未満 | — |
| 悪心 | 1〜5%未満 | — |
| 痔核 | 1%未満 | — |
| 発疹 | 頻度不明 | — |
| 硬便 | 1〜5%未満 | — |
| 胃炎 | 1%未満 | — |
| 腹痛 | 1%未満 | — |
| 腹部不快感 | 1〜5%未満 | — |
| 腹部膨満 | 1〜5%未満 | — |
| 血中副甲状腺ホルモン増加 | 1%未満 | — |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
ビキサロマーはアミン機能性リン酸結合性ポリマーであり、消化管内でリン酸と結合して糞中へのリン排泄を促進することにより、消化管からのリン吸収を抑制し血中リン濃度を低下させる。
18.2 血漿リン濃度及びCa×P積低下作用
高リン食摂餌5/6腎臓摘出慢性腎臓病ラットにおいて、ビキサロマーは3%の混餌投与により、血漿リン濃度(AUC値)及びCa×P積(AUC値)を有意に低下させた14)。また、アデニン誘発慢性腎臓病ラットにおいて、ビキサロマーは3%の混餌投与により、血漿リン濃度(AUC値)及びCa×P積(AUC値)を有意に低下させた15)。
18.3 血管石灰化抑制作用
ビタミンD負荷アデニン誘発慢性腎臓病ラットにおいて、ビキサロマーは2%の混餌投与により、大動脈中カルシウム量を有意に低下させた16)。
18.4 二次性副甲状腺機能亢進症改善作用
高リン食摂餌5/6腎臓摘出慢性腎臓病ラットにおいて、ビキサロマーは3%の混餌投与により、血漿 PTH濃度(AUC値)及び副甲状腺重量比を有意に低下させた17)。また、アデニン誘発慢性腎臓病ラットにおいて、ビキサロマーは3%の混餌投与により、血漿 PTH濃度(AUC値)及び副甲状腺重量比を有意に低下させた18)。
18.5 腎性骨異栄養症進展抑制作用
アデニン誘発慢性腎臓病ラットにおいて、ビキサロマーは3%の混餌投与により、大腿骨の空隙面積率及び線維化面積率を低下させた。類骨面積率に対しては、ビキサロマー投与による有意な変化は認められなかった19)。
18.6 血液pH、重炭酸イオン濃度に対する作用
アデニン誘発慢性腎臓病ラットにおいて、ビキサロマーは3%の混餌投与により、血液pH及び血液重炭酸イオン濃度の低下を改善した20)。
薬物動態
16.2 吸収
健康成人10例に14C-ビキサロマー2,500mgを単回経口投与した結果、ビキサロマーは非吸収性であると推察された1)(外国人データ)。
16.5 排泄
健康成人10例に14C-ビキサロマー2,500mgを単回経口投与した結果、投与後168時間までに投与放射能の93.2%が糞中に検出された。投与放射能の0.00326%が尿中に検出されたものの血液中に放射能は検出されなかった1)(外国人データ)。
16.7 薬物相互作用
- 16.7.1 エナラプリル、アトルバスタチン及びバルサルタン
健康成人を対象として、キックリンカプセル注)2,500mgを併用したときのエナラプリル、アトルバスタチン及びバルサルタンの薬物動態への影響を検討した。その結果、エナラプリルのCmax及びAUCはいずれも約80%に低下し、アトルバスタチンのCmax及びAUCは約70~80%に低下した2),3)。また、バルサルタンのCmax及びAUCは約30~40%に低下した4)。
- 16.7.2 その他の薬剤
健康成人を対象として、キックリンカプセル注)2,500mgを併用したときのワルファリン、ジゴキシン及びシナカルセトの薬物動態への影響を検討した。その結果、ワルファリン、ジゴキシン、シナカルセトの血漿中濃度に対して本剤の影響は認められなかった5),6),7)(外国人データ)。
注)本剤の承認された剤形は顆粒である。